何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

随心寺-(1) (京都)

2013年11月01日 | 寺社巡り-京都

【京都・山科区】平安時代の正暦二年(991)、真言宗小野流の祖・仁海僧正が一条天皇から小野の地を賜って牛皮山曼陀羅寺と号した寺を建立したのが起源。 その後、第五世増俊阿闍梨の時に、曼荼羅寺の子房として隨心院を建立、更に寛喜元年(1229)から門跡寺院となり朝廷の祈願所として栄えた。
七堂伽藍を備え壮美を誇っていたが、鎌倉時代の承久の乱(1221年)と室町時代の応仁の乱(1467~1477年)の兵火で相次いで堂宇を焼失。

総門をくぐると右手に梅園があり、長い築地塀に沿った参道を進むと右手に堂宇が建つ境内への表門が....。 表門から堂宇境内に入ると庫裡と表玄関のある表書院が見える。
庫裡の入口前には小野小町の歌碑があり、歌碑は秀でた歌人で絶世の美女として名高い「小野小町」ゆかりのお寺であることを思い起こさせる。
庫裡から表書院へ、そして、能の間の縁を通って本堂に向かう....本堂は約400年前に再建された寝殿造りで、幽雅な佇まいだ。 本堂前には苔の庭が広がり、庭の奥には十字の形をした小さな「心字池」が....本堂の縁に座った老夫婦が、長い時間、「心字池」を眺めていた。

総門..宝暦三年(1753)二条家より移築

左側に築地塀が続く境内の参道

堂宇境内への表門
 
表門近くから眺めた庫裡と大玄関のある表書院(右)/庫裡..宝暦三年(1753)二条家より移築

庫裡の前に立つ小野小町の歌碑

庫裡は二条家の政所御殿だった

庫裡から表書院に向かう廊下から眺めた庫裡の屋根

確か表書院から能の間への通路に下がる駕寵
 
苔の庭越しに眺めた本堂..安土桃山~江戸時代の慶長年間(1596-1615)の再興時の建物
 
寄棟造桟瓦葺の幽雅な本堂

優美な本堂は桃山期の建築様式を持つ寝殿造り
 
本堂には本尊の如意輪観音菩薩坐像(鎌倉期)、他に阿弥陀如来坐像,薬師如来坐像等を安置
 
本堂の縁に座った老夫婦が長い時間「心字池」を眺めていた
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