対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

極微な冪指数と冪の表示

2022-07-01 | 指数と対数
7章の最初の節(114)を見ておこう。高瀬正仁の訳を参考にして述べる。

az=y に aω=1+kωが組み込まれる。

まず、a0=1から始める。(a>1で考える)
aの冪指数が増大するにつれて、冪もまた増大する。冪指数が無限小だけ0を超えたなら、冪もまた無限小だけ1を凌駕する。ここで
ωは 無限に小さい数、すなわち、どれほどでも小さくてしかも0とは異なる数とすると、
    aω=1+ψ
である。(ψもまた無限小数である。)
ここでωとψの関係をみると、
    ψ<ω
    ψ=ω
    ψ>ω
のいずれかだが、比kを想定して(kは底aに依存する)
    ψ=kω
とおく。すると
    aω=1+kω
となる。
aを対数の底にとれば
    ω=log(1+kω)
となる。