何十年ぶりかで朝永振一郎著『物理学とは何だろうか』(岩波新書、1979年)を取り出してきた。黄ばんだページをめくっていると、「楕円」は「長円」となっている。「すべての惑星は太陽を焦点とする長円上を運行する。」
「長円」と「楕円」を同じものとして考えており、まったく迷いがない。
わたしには、「長円」はあいまいに思える。楕円と長円は同じなのだろうか。「長円」を調べてみると、ほとんどの辞書が「楕円」と同じとするなかで、「百科事典マイペディア」は次のように解説していた。「かつては半径の等しい二つの円を共通外接線でつないだ形(たとえば陸上競技のトラックの形)をいったが、現在は楕円をいう。」
楕円と長円は同じだが、長円の方に違った使い方があったということだろうか。
それにしても、ケプラーに関連して「長円」と書いているのは、朝永振一郎だけではないだろうか。ほとんど見かけない。わたしの記憶の中では、朝永も「楕円」と書いていたのである。
「長円」と「楕円」を同じものとして考えており、まったく迷いがない。
わたしには、「長円」はあいまいに思える。楕円と長円は同じなのだろうか。「長円」を調べてみると、ほとんどの辞書が「楕円」と同じとするなかで、「百科事典マイペディア」は次のように解説していた。「かつては半径の等しい二つの円を共通外接線でつないだ形(たとえば陸上競技のトラックの形)をいったが、現在は楕円をいう。」
楕円と長円は同じだが、長円の方に違った使い方があったということだろうか。
それにしても、ケプラーに関連して「長円」と書いているのは、朝永振一郎だけではないだろうか。ほとんど見かけない。わたしの記憶の中では、朝永も「楕円」と書いていたのである。