対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

むすんでひらいて

2015-01-26 | 弁証法
 ひらがな弁証法の表現するとき、「ひらいて、むすんで」か「むすんで、ひらいて」か、どちらがいいのか迷ってきた。最終的には「むすんで、ひらいて」を選んでいるが(「ひらがな弁証法2010」)、「ひらいて、むすんで」も残っている。

   あれとこれと、
   ひらいて、むすんで、
   ふたつを、ひとつに、
   つなぐわざ。

 「ひらいて、むすんで」の場合、混成モメントの形成を「むすぶ」と対応させたものである。「むすんで、ひらいて」の場合は、二つの「論理的なもの」(あれとこれ)を関係づけることが「むすぶ」である。弁証法の共時的構造には入口と出口の2カ所「むすぶ」があり、一つの「むすぶ」では十全に捉えられなかったのである。これからは童謡「むすんでひらいて」と関連させ、「むすんで、ひらいて」に決定しよう。

 「むすんでひらいて」の歌詞は、ひらがな弁証法の表現になっているようにみえる。「手をうつ」を判断・推論と考えれば、

   むすんで ひらいて 手をうって むすんで

は、ひろがるかたち(弁証法の共時的構造)と対応する。

   またひらいて 手をうって、その手を 上に

は、つながるかたち(弁証法の通時的構造)の後半と対応する。

   むすんで ひらいて 手をうって むすんで

は、弁証法の核心に対応しているのである。

 ひらがな弁証法は次のようになる。

   あれとこれと
   むすんでひらいて
   ふたつをひとつに
   つなぐわざ

     あれとこれと
     ひらがな弁証法
     ひろがるかたち、つながるかたち