北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

札幌に住むおやじが北海道を中心に鉄道旅の話題や無線の話題も織り交ぜてぼやきます。アマ無線のコールサインJA8HBO

DMVの開発中止という愚行を中止せよ

2015年08月18日 | うんちく・小ネタ
JR北海道がDMVの開発を、ひっそり取り止めていたことが判明した。キハ285に続いての車両開発の中止だ。
昨年、JRの退職者から事実上開発をやめていたことは聞いていた。だが、いまだに新聞報道で正式な発表は無い・・。
同氏の話によると運転士養成のためにJRバスに出向させた運転士をそのまま移籍扱いにしてしまったそうだ。
中には退職した運転士もいると聞く。まあ、そこはサラリーマンなのだから受け入れないといけないが、残念であったろう。

車両が大切な事業手段である鉄道会社が、その商売道具の開発を断念するということは企業としての未来を捨て去るに等しい。
開発断念の理由は新幹線に注力したいこと、安全に資金を投入したいということだ。
全てをなげうってまで安全に注力したいとするほど、今まで酷い状態だったと認めているわけか(>_<)。
人命を軽視した怖い会社だということなのか。

実は、新幹線はJR北にとっては打出の小槌ではない。線路使用料次第では、良い採算性は見込めないし、新たな厄介材料を抱え込むだけだろう。
それが分かっていても、新幹線を走らせて見せたい経営者と国、政治家のメンツがあるのだろう。
DMVは技術的には、あと一歩というより、ほぼ完成の域にあった。北海道には新幹線よりDMVが必要ではなかったか。地方切り捨ての先鋒になってどうするのか。
タイヤで線路走るなら最初から道路走ればよいなんて、今になって社内では言われていたようだが、いまさら愚かしくも言うような話ではない。
線路上を走る定時運行性は単なるバスの比ではない。
JRグループのレール車内にあるバス部門社を見下した優越感が、そう言わせているのかもしれない。
「たかがバス程度」と・・・・。
DMVの開発断念はJR北一社の問題にはとどまらない。実用化されれば、保線、車両整備の低コスト性は疑うべくもない。電気気動車といわれるキハ40の後継機より、はるかに経営面では優越なのだ。
電気気動車はJR東日本と同じものになるようだが、このことからして、明らかに東日本の意思が強く働いているものと思われる。
要するにJR東の車両導入コスト削減の片棒を担がされただけだろう。
東日本に隷属するだけになった現経営陣によって、JR北海道はだらしのない魅力無い会社になろうとしている。
全てが、ちくはぐな、新幹線札幌駅の朝令暮改的な動きなど、定まらない経営方針は悲惨とも見える。
学生諸君、こんな会社にエントリーするなら東京の私鉄に行きたまえ。
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