北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

札幌に住むおやじが北海道を中心に鉄道旅の話題や無線の話題も織り交ぜてぼやきます。アマ無線のコールサインJA8HBO

2019年ブログ初め

2019年01月05日 | JR北海道 JR北

今年3月のダイヤ改正では、札幌・函館間を結ぶ特急スーパー北斗の車両が一部変更となり。3往復がキハ281からキハ261へとされる予定だ。

現在の261の台数は95両、今後20両ほどが増車されるとのことだ(正確な台数についてはコアな鉄道ファンのブログを参照してほしい)。
合計115両ということになり、一時期の183には及ばないにしてもそれなりに多い数となるのは間違いない。
さらに281の老朽化に伴って最終的には130両以上になるのではないか。

さて、2030年には新幹線が札幌まで延伸されるのは確実なのだが、そうなると、現在のスーパー北斗は原則廃止になるだろう。
車齢の古い261以外は他の路線に転用されるものと思われるが。スーパー北斗として使用されている281は、その時点では廃車となるだろうから、
261の後継の開発をしていないと言うのが本当ならば、転用される261はさらに増えて140両ほどになるのではないだろうか。
現在、石北本線、宗谷本線、釧路本線で運用されている特急は、おそらくは大幅に減便されるだろうから、その多くは転用される261で十分運用できる。
そして北海道内の特急はすべてがキハ261となってしまう事も十分に考えられる。

261は圧縮空気を利用した車体傾斜装置が一番の特徴。
稚内、帯広、釧路と札幌間の速達化を実現するために開発された車両だが、いつの日にか原点が忘れ去られて、ただの高馬力のディーゼルカー、要するにキハ183の強力版となってしまいました。自治体の支援を得て開発した本来の目的は安全のお題目のもとにうやむやにされてしまった。
安全重視は運輸サービス業では当たり前のことなのに、少ない資金を副業につぎ込みすぎた。論外の経営をしていたのだ・・・。
速度はもちろん、車内販売の廃止などによって都市間バスとの差別化はできなくなってしまっている。驚くような安い賃金では販売員が確保できるわけがない。

さらに一時に集中して特定の車種を導入することによって、20年後にはキハ183と同じ運命、要するに故障が続発する時代を招くのでないだろうか。

新型の車両の開発を放棄した鉄道会社に未来はない。
同じように経営難にあるJR四国でさえ新型の振り子特急を開発している。
もう装置産業である企業としての基本、R&Dを放棄したのは経営を放棄したと同じだ。幹部の横滑り先争奪戦を演じていると風の便りに聞くが、公言するほどには経営の危機感を感じていないのだろう。
沿線自治体を締め上げればいつかは国が助けてくれると、思っているのではないか。いまだに力を持つ元国鉄官僚が経営から消えなければならないと感じる。

この先JR北は実につまらない、遅くてあてにならない運輸サービスす業として、利用者から烙印を押され、ますます泥沼にはまり込んでいくことだろう。



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