怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

株式サマーセミナー

2013-10-05 08:16:09 | Weblog
9月の末に2回連続名古屋証券取引所主催の株式投資サマーセミナーに参加しました。毎回2社の企業紹介と株式講演です。
第1週の企業は朝日インテックとアイホン。朝日インテックは医療機器特にカテーテルのガイドワイヤーではいささかニッチですが業界トップです。ガイドワイヤーを使う治療は低侵襲治療ということで急速に普及しており、それにつれて業績は右肩上がりで、循環器系製品を中心に95以上の国と地域に販売と海外へも進出しています。名古屋本社ですし、金があれば応援したい会社です。
アイホンはご存知インターホンなんですが、今はナースコールシステムでも頑張っているとか。介護施設でも結構必要なんで需要あるとか、住宅の新規着工はそんなに期待できないにしても、集合住宅のリニューアルは今結構需要があるとか。海外にも積極的に出て売り上げ比30%を目指しています。ここも名古屋本社(熱田区です)頑張ってください。
この日の講演会の講師は澤上篤人さん。株価は山あり谷ありだけど、バタバタしないで応援できる会社を安い時に買って長期投資しようと、これはもう何回も聞いた話です。応援できる会社はどうやって見つけるのというとこれはよく勉強してください、わからなければ澤上投信を買ってくださいとは言いませんでしたが、言外に言っている感じ。私を信じたら損しませんよてか。会社は決算期があるので限られた時間に結果を出さないといけないのですが、個人投資家は極端な話潰れない限り儲かるまで持ち続ければいい。そうはいってもガタガタになった時には安閑としておられず損切りしなくてはとなってしまうのですけどね。
第2週は大同メタルと電算システム。大同メタルは世界トップシェアの総合すべり軸受メーカー。自動車、船舶に使われています。船舶不況などで業績が足踏みしていましたが、ここへ来て自動車が持ち直して予想を上方修正しています。実は以前講演会で会社紹介を聞いた時いいかなと千株だけ買ったのですが、今はだいぶ儲かっています。頑張ってください。まあ倍になったら売ろうかなと思っています。
電算システムは岐阜の会社で情報サービスが主体ですが、今はコンビニ収納の代行サービスでほとんどのコンビニを抑えています。これは参入障壁が高いので安定した収益が望めます。コンビニの増加はこれ以上望めないし、銀行系の会社の参入もありそうですが、優位にあるのは事実です。海外でもこの決済システムの進出を図っているとか。配当もそこそこであり、株主優待もあるので単元株を持つのはお得かも
講演は鈴木一之さん。演題は「新しい成長段階を迎えた日本の株式市場」。PBR1・5倍ぐらいを考えると株価は16200円を目指している。原動力は輸出ではなくて内需。人口は減っていくのだが、第2次ベビーブームの団塊世代ジュニアが中核となって生産年齢世代と非生産年齢世代の比が70%くらいでとどまっている2030年までは新しい成長段階。
ただ現下の状況ではアメリカが少し心配ですね。だけどオリンピックも控え内需で日本は大丈夫?鈴木さんの講演はちょっと元気が出てきますね。
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「風たちぬ」とゼロ戦

2013-10-03 20:17:39 | 映画
前にも書いたと思うけれど、私的には宮崎駿の最高傑作は「天空の城ラピュタ」だと思う。
最近の作品はそれなりに傑作と思うのですが、宮崎駿という名前が先行しているのではと思っています。今回は彼の最後の映画となるみたいですが、それでもというか、それならというか、先日下の子供と一緒に見てきました。
平日の昼間だったのですが、結構満員。年齢層はかなり高め?
結論から言うと映画としての盛り上がりが欠けるのかな…なんとなく退屈してしまいました。
堀越二郎の飛行機にかける夢が憧れのイタリア人設計者との出会いの夢として何回も挿入されるのですが、ちょっと冗長では。ドイツ人スパイとか当時の特高のエピソードとかも必要あるんでしょうか。
ちなみに堀越が働いていた場所は三菱名古屋だろうし、名古屋駅などもちゃんと時代考証もしてあるんだろうと思うとこれはこれとして結構興味津々でした。当時の大学卒の設計担当者はあんな待遇であんな生活していたんでしょうね。
最初に設計して軍に採用されたのは96式艦上戦闘機だと思うのですが、記憶では中国戦線に投入されて向かうところ敵なしだったとか。昔プラモデルを作った覚えがあります。ドイツ軍の飛行機でユンカースという名前も憶えています。急降下爆撃機が有名でしたよね。
ところで私の恩師と言っても直接ゼミで薫陶を受けたことがないのですが、私の思想形成(ちょっと大げさですね)に大きく影響を受けた小池和夫先生によると「ゼロ戦と戦艦大和」は当時の世界技術水準でも最先端のものと言えるとか。ゼロ戦についていえば筑摩書房の「現代日本経済史」の上巻に「戦時経済の遺産」として詳しく書いていますが、「ゼロ戦が同時代の欧米各国の戦闘機を、ほとんどの面でも抜きんでた作品であること、国の内外を通じて全く異論がない。そして航空機は、広くさまざまな産業の技術の総合的成果なのであって、ゼロ戦に示された敗戦前の我が国の技術を過小評価することは到底できない。」と述べています。そしてそれを実現できたのは優れた設計はもちろんですが、設計通り製造できた人的資本の技術水準も素晴らしいものだったと思います。飛行機として完成するためには設計者と現場の技術者との緊張感あるやり取りがあったはず。設計図さえあれば世界最高水準の飛行機ができるものではありません。もう少しそういうところに目が行っていたらと思います。
さらに言えば、どんなに飛行機にかける情熱と言っても結果としてできたものは武器としての飛行機であり、優秀な兵器となります。そういう時代だったといえばそれまでですが、その点への葛藤は描かれていません。
菜穂子が結核なのにサナトリウムを抜け出し一緒に暮す姿は美しいのですが、排菌している患者が出てきたらいかんだろうとこれはなまじ中途半端な知識があるだけに余計な突込みが出てきます。堀辰夫の風たちぬは読んでいないので、ここらあたりどこまで原作の雰囲気を残しているのかわからないのですが、私には縁のないお嬢様ですね。いまひとつ感情移入できませんでした。
映画ではゼロ戦自体は最後に出てくるだけで、ゼロ戦の完成と活躍は出てこない。墜落し壊れたゼロ戦が出てくるだけです。それが宮崎駿なりの戦争に対する姿勢のメッセージなのでしょうか。
ところで映画の中でタバコを吸うシーンが多いのはけしからんという抗議があったそうですが、それならば映画の中で拳銃を撃つのは言語道断、暴力をふるうシーンが多いとみんなが粗暴になる?確かに喫煙シーンは多いのですが、あえて言えば当時の文化を忠実に再現しているのであってこういうことまで表現が制約を受けるのならなんともはやとしか言えません。
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