怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

原田ひ香「ランチ酒」

2022-11-24 07:15:42 | 
前にも書きましたが、NHKのドラマ「一橋桐子の犯罪日誌」を見て原作者の原田ひ香という人を知り、何か読んでみようと思った次第。
ドラマの原作は予想通り結構予約が入っている。
最初は様子見と言うことで予約が入っていない「ランチ酒」を借りて読んでみました。丁度雨天で予定していたテニスが出来ずに時間を持て余したので失礼ながら暇つぶしに読みました。

幼馴染の亀山が経営する「中野お助け本舗」に勤める犬森祥子は顧客の要望に応じて寝ずの番をする夜間専門の見守りが仕事。もちろん性的サービスは一切禁止です。そんな仕事が成り立つかと思うのですが、それなりに一風変わった依頼は絶えずあって、いつも仕事を終えると一息つくために、開店したばかりの店でランチ酒。昼間からお酒が飲めそうなお店を探してくいっと1杯。
ひとりでランチ酒って魅力的な言葉です。私たちもテニスが終わると昼間からランチ酒へと繰り出すことが多いのですが、ここで紹介されている店の何と魅力的で美味しそうな料理なのか。チェーン店ではなくて主のこだわりが見える料理とそれに合うお酒。東京は駅ごとにちゃんと商店街があっていろいろな店があるのでネタには困らないでしょう。
そんな店を見つけてみたいものですが、4~5人で昼時から飲んで騒ぐだろうグループではお断りかも。
すいすいと読んでしまったので早速読編「ランチ酒おかわり日和」を借りてきました。折よくと言うかまたもテニスの日に雨が降り、おまけに腰を痛めて身動きできないので本を読むしかない。早速借りてきた本を読みます。

主人公の祥子が義母と折り合いが悪く分かれた夫が再婚して、元夫のもとで成長していく子どもとのやり取りとか祥子に結婚を申し込む編集者とか気になる政治家元秘書とかも出て来て祥子の周りもいろいろなドラマが紡ぎ出されてきます。
当然ながら祥子は疲れを癒し一息つくためにランチ酒が似合うお店を探します。
たぶん全くの空想の産物のお店ではなくモデルがあると思いますが、東京に行ったなら探してランチ酒がしたくなります。
表参道の焼き鳥丼、秋葉原の角煮丼、日暮里のスパゲッティーグラタン、御殿場のハンバーグ(この店はテレビでも紹介されていたあの店みたいなので何となくわかります)、中目黒の焼肉、渋谷の豚骨ラーメンなどなどバツイチ一人暮らしの祥子が選ぶのでそれなりにリーズナブル、加えてランチなので決して高価なわけでもなく開店まじかに行かないと行列覚悟かもしれませんが。敷居も高いわけでなさそう。昼間から飲む覚悟さえあれば大丈夫楽しめます。一番高そうなのは食事代は依頼者持ちの豊洲の寿司屋でしょうが、それを除けば中目黒の焼肉かな。それでもランチの切り落とし定食で3千円もしないでしょう。ランチ一人焼肉でワインをぐびぐび…いいよね~
名古屋でもこの本にあるようなランチ酒が楽しめる店は探せばありそうですが、私は基本一人でお酒を飲むことはなく誰かとわいわい言いながら飲むスタイルで、ひとりでは間が持たずにカッコつけるんじゃないよと言われそうで躊躇してしまうんですけど。
最後に豊洲の寿司屋が出てくるのですが、築地の場外は何回か行った事があるのですが豊洲は行ったことがない。市場見学を兼ねて今度東京に行った時には豊洲に行って寿司を食べたいと思う美味しさが文章からあふれてきます。豊洲市場のどの寿司屋なんだろうか?いいネタばかりでも1万円も出せば堪能できるのだろうか。こういうのはネットで検索すればすぐわかるのか。
閑話休題。小説としては一話づつ話が進展してきて、まだまだこれから一波乱も二波乱もありそうな展開で終わっています。どういう展開が待っているのか楽しみです。
という訳で検索してみるとすでにランチ酒3が出ていましたので早速予約しました。こうなると続きを早く読みたくて仕方ありません。

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