怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

ボクたちの交換日誌

2013-03-31 11:19:31 | 映画
久し振りに映画を見ました。
3月31日までのチケットがあったので何とか時間をやりくりして行って来ました。
何を診るのか悩んだのですが、結局時間的に都合が良かった「ボクたちの交換日記」にしました。ご存知内村光良監督で関西テレビ製作なので封切り間際は番宣しまくっていました。
総評としてはまあベタな出来で映画館で1800円払ってみるのはなんだかな~ということでしょうか。特にごひいきの役者さんなんかがいなければ1年たってテレビで見ればいいんじゃないということですか。
つっこみ役の小出恵介がかっこよすぎるのが現実感をなくしています。芸人としてほとんど収入がない二人の生活の苦しさも出ていません。映画なら日常生活の細部の作りこみももっと丁寧にやってほしいですね。場面転換が結構細切れになって流れが悪い感じもするし、この辺が監督内村の限界?特に17年後の場面への転換はもう少し工夫できるのでは。役者の顔に17年の流れを感じられないし40代後半なら長沢まさみはもっと年輪を刻んでよ。
それでもお笑いの世界でのコンビの難しさと二人の実力の差というのは少し考えるだけでもツービート然り紳介竜助然り、あのコンビもそうだよねというのが何人かが浮かんできます。今で行けばサバンナの八木ぐらいがぴったりでないでしょうか。
売れないお笑いの世界の悲惨さも、でもそこからなかなか足を洗えない魔力も画けていると思います。映画の中にも有象無象の名前も顔も知らない芸人が出ていますが、みんな明日を夢見つつずるずると営業やっているんでしょうね。あの中にも同じようなコンビが何組いることやら。
でも役者というのはすごいもので、房総スイマーズとしてやっている劇中のネタは下手なお笑い芸人よりもよっぽど達者で笑わせます。これだけ出来れば十分決勝まで勝ち抜けることが出来るだろうと納得させられます。
小説でも映画でもそうですが、その魅力は我を忘れる面白さと身につまされて感情移入することだと思います。映画館の暗闇の中で映像世界に没入して思い切り泣き笑いできるのがわざわざ金を払って映画館に行く理由です。
劇中プロデューサーが指摘していましたが房総スイマーズが飛躍するためには違う何かが必要なように、映画館に金を払って見に来てくれる人を満足させるためには監督内村ももう一皮剥ける必要があると思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする