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怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

ゲゲゲの女房

2010-05-10 19:31:37 | 
最近かみさんは朝の連続ドラマを必ず見ているみたいで、子どもたちも春休みの時見ていたせいか、水木しげるという漫画家が主人公のせいか土曜日の朝は「ゲゲゲの女房」を見ている。必然的に私も見ているのですが、水木しげるの「ねぼけ人生」を以前読んでいることもあって、1週間に1回だけ見てもそこそこの筋は分る。以前文庫本で買ったはずなのでということで本棚を探してみたのですが、出てきません。う~んもう少しきちんと整理しておかないといけないな。
連休中は毎日のように見ているのですが、昔は貸し本屋があって1日10円とかで借りてきたもんです。紙芝居屋も自転車で近所の公園を回っていて、アメを買えない時は声が微かに届く遠くの方で恥ずかしげにかつ恨めしげに見ていたものです。それにしてもドラマなので当然でしょうが(本人の顔を知っていることもあって)主人公が美男美女過ぎるのが違和感を感じます。着ている物とかも昔はもっとダサくて継ぎだらけだったよな。今は穴が開いた靴下は捨てるのですが、当時は母親が継ぎをあててくれたものを我が家だけでなくみんな履いていたです。肘とか膝も穴があいたら同様です。私たちの世代がそんなことを知っている最後なのでしょうか。
水木しげるの書く戦記物は悲惨で惨めで日本軍が弱いので子どもには人気が出ないのは当然でしょう。当時は「少年」とか「少年画報」という月刊誌が中心だったと思いますが、小松崎茂の戦争画とか「ゼロ戦レッド」とか「紫電改の鷹」に夢中になっていたものです。戦艦はあくまで強く敵艦を撃沈し、ゼロ戦とか紫電改でグラマンとかロッキードをばったばった撃ち落すのでした。
いみじくも劇中で水木しげるがそんなのは戦記物ではなくて冒険活劇なんだといっていたのですが、戦争で片腕をなくした経験は子ども受けしなくても悲惨さを書くしかなかったのでしょう。
私自身が水木しげるの漫画で最初に記憶にあるのは「ゲゲゲの鬼太郎」ではなくてサンデ-かマガジンに連載された「河童の三平」とか「悪魔くん」ではないかなと思うのですが、「ゲゲゲの鬼太郎」はテレビアニメ化されたのでみんなよく知っているのだと思います。
それにしても過酷な軍隊生活に片腕をなくすという不運に帰国後の極貧の売れない漫画家生活と語るも涙の人生のはずなのに、悲壮感はなく飄々と生きてきて漫画家として成功する姿には感心します。
「ゲゲゲの女房」を見ている人は「ねぼけ人生」も読んでみたらどうでしょうか。それにしても何処に行ったのか出てこない。
コメント
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