英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

絵本の読み聞かせ

2010-10-03 | 言語獲得
「幼児は母語の文法を2-3歳で獲得します」と言うと、ほとんどの人が「えーっ!?」といいます。
 でもこれは言語獲得分野ではよく知られた事実です。

 その証拠に、子どもは自分で自分のいい間違いを訂正していきます。まわりの大人がいちいち訂正しなくても、自分で言いなおしたりします(ちなみにこれを「メタ言語能力」と呼びます)。よーく考えるとこれはすごい能力です。人間の脳ってなんて高性能なのでしょう。

 たとえ上手に話せなくっても、頭には文法に加えたくさんの言語がインプットされていますし、またインプットを継続的におこなわなければ語彙は増えません。

 だから「読み聞かせ」が大事なのです。

 我が家では息子たちが小さい頃、毎晩寝る前に夫が最低30分日本語の絵本の読み聞かせをしていました。私は寝る前ではなく、お風呂の前後に英語の絵本の読み聞かせをせっせとしていました。

 一番最初の英語の絵本は夫がカナダで買ってきた'Brown Bear, Brown Bear, What do you See?' (by Eric Carl)です。今は日本に翻訳版までありますが、18年前はとても新鮮な絵本でした。ですから、1歳8ヶ月の息子が最初に絵本を見て発した英語は「レッバー! (Red bird)」でした。

 日本語の絵本はどれだけ読んだでしょうか?相当な数がありました。二人とも気に入っていた絵本は「ぐりぐら」でした。一番最初は保育園で読んでもらったようで、ある日曜日に栄に出かけて本屋に寄った時にこの絵本を欲しがりました。それで即購入して、アネックスのハーゲンダッツをでたところに腰掛けて、夫が息子に読んでやっていたら、そのまわりにいつのまにか子どもたちの垣根ができていました。

 子どもたちは絵本を読んでもらうのが大好きなのです。

 そして絵本読みは語彙を増やします。言語獲得の面で「絵本の読み聞かせ」は不可欠なのです。

 読み聞かせによって日常生活にはない語彙を学ぶことができます。例えば、絵本「3びきのやぎとがらがらどん」(福音館)ではトロルやヤギになりきり、「2つの目をでんがくざしだ!」と戦いの言葉を学びました。「まほうつかいいのでし」(福音館)ではアブラカタブラと呪文を覚え、一日中魔法をかけていました。

 本の最初から最後まで丸暗記してしまった絵本が何冊もあります。これらの本は今でも本棚に飾ってあります。私たちの宝です。

 私のスクールでも絵本の読み聞かせがレッスンにははいっていますし、月一回未就園児のお子さんにも英語の絵本に慣れていただきたいと思って、「親子で英語であそぼう会」を企画しています(月1回)。

 お母さんやお父さんには、たくさんの絵本を子どもたちに読んで子どもたちの語彙を豊かにし、そして一緒にその世界を楽しんでほしいです。

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