英語と子育て

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「見送る」という日本の文化

2019-09-13 | その他
先日久しぶりにオフィス近くの割烹料理「ふく運」に行きました。

ここは京料理を思わせるほどのおいしさなのですが、それにもましていいなあ~と思うのが、帰り際、玄関で必ず板前のご主人が現れてご挨拶されます

お料理について二言三言言葉を交わして、「またどうぞいらしてください」とおっしゃいます。

心が温かくなるし、また伺おうという気になります。

私の油絵の先生(93歳)は、私がレッスンを終えて帰る時、必ず門まで出てきて、時には車まで誘導して見送ってくれます

私自身は息子たちに「送ってもらったら見送る」ことを日本のマナーとして教えたわけじゃないのですが、二人とも駅まで送ると最後まで見送ってくれます。

「人を見送る」ということについて前から思っていたことがありますが、たとえば駅までついでに誰かを車で乗せていくと、車から出てそのままスタスタと歩いて行ってしまう人もいるし、私の車が出るまで見送ってくれる人もいますね。

おおむね、外国人講師は「スタスタ」と帰ります  これも文化なんでしょうか、ちょっと寂しい気がします。

この話が社内で話題になった時、通訳もしている私のスクールのある先生が「外国の方は逢っている間を大切にし、別れ際はそれほど大切にしていないんじゃないか」とおっしゃってました。

彼女は外国人ゲストを見送る時に『これがJapanese way of good-by だから笑顔で手を振り返してね〜』って日本文化を伝えているそうです。

これはいいアイデア

先日、テレビでもやってましたが、外国人にとってこの「見送る」という文化はある種の「変わった日本文化」と映るようです。

10代のアメリカ人の女の子は、電車が発車する時に見送ってくれると(発車するのに少し時間があるので)、ずっと見られているし気まずく恥ずかしいと言っていました。

私の車のディーラーさんはいつも深々と頭を下げて見送ってくださるので、「ああ、そこまでしなくていいですよ~どうぞお店に戻ってください~」と心で呟いて急いで車を発進させる時があります。それに似ていますね。


     

私は遅番でスクールの戸締りをして帰る役目が多いのですが、二週間くらい前に、私と外国人講師のLu(ルー)とほかに日本人の先生が数名、一緒に最後スクールを出ました。

「おつかれさま」「戸締りするから先に行ってて」と声をかけました。

いざ、戸締りしようとしたら、なんと赤ランプ!! 

「どっか、開いてる 」と、もう一度開錠して、一階の窓を全部見てまわり、ようやくひとつの掃き出し窓が開いていることを見つけて、施錠しました。

おそらく5分はかかっていたと思います 

門を出ようとしたら、なんとそこに自転車に乗ったLuがいる 

私 「どうしたの?」

Lu 「帰ろうと思ったんだけど、マトバさんが中にはいっていくのが見えたから、なんかあるといけないと思って、待っていたの 

なんて思いやりのある人なんだ と感激しました。

とても嬉しかったです 



さて、みなさんは、この「見送る文化」をどう思いますか?

ご家族が出かける時、玄関まで見送りますか? 見送られますか?





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