英語と子育て

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マナーの違い? それともジェネレーションギャップ?

2013-10-08 | その他
少し前の話ですが、大学に講義に行き、教室まで上がるエレベーターを待っていた時です。二人の学生が歩いて来たのですが、そのうちの一人が手にカップラーメンと箸を持っていて、なんと食べながらエレベーターに近づいてきました。

こういう光景を見たのは初めてです

私はびっくりしてその学生の顔を覗き込み「ちょっとそのお行儀は・・・」と言いました。そうしたら「はあ」といい、箸を止めました。何が悪いのかわからない?
という表情に私の方がショックを受けました。

教室に行って、私の学生に言うと、「え~!!」と驚いていたので、「やっぱりお行儀悪いよね」とみんなで確認したわけです。

夏にはアイスクリームを手に持ったままエレベーターに乗り込む学生もおり、黙っていられない私は「人の服についたらどうするの?」と声かけたほどです。

いったいこの行動、なんなんでしょうか? 明らかにマナー違反です。

いろいろ考えつつ同世代の同僚とこの話をシェアして、ふと気がつきました。飲み歩き、食べ歩きが以前ほどタブーになっていません。スターバックスのコップを持って飲みながら歩く、ペットボトルのジュースを飲みながら歩く姿は日常的に目にします。

マクドナルドのハンバーガーを歩きながら食べるのがなぜいけないのか?と若い外国人講師に聞かれたこともあります。

確かにニューヨークのビジネス街でホットドッグをほおばりながら闊歩する人たちを見たことがあります。

「日本ではお行儀悪いの。だからやめてね」と言うしかない 

食べ物はほかの「命」を断って作られたものです。そうした命の上で私たちはこうして生かされて頂いているということに感謝をして食べるのがマナー。「立って食べたら足が曲がる」と祖母から教えられたほどです。私も息子たちにそう伝えて育てましたー「ちゃんと座って食べなさ~い!

でも今の若者には「立って食べる」ことがマナー違反だという認識はどこまであるんだろう 

私自身、スタバの空の紙コップを捨て損ね、つい洋服のブティックに入ってしまって、店員さんに「すみません、飲食物を持った方は入っていただけません」と言われて、はっとしたことがありました。

感覚が麻痺しています 


もうひとつ別のことですが、時々親切心から人を車で駅などに送っていくことがあります。

つい先日も20代の昔の教え子と会ってしゃべって、駅まで送っていきました。駅に着いて、私は運転席から降り、「また会おうね」と握手をしました。

それから運転席に戻ってシートベルトをしめながらふと見ると、彼女はすでにスタスタ前を歩いていってしまっています。

かなり意外でした。

すごく常識のある子だったので、反対に驚きました 

私の世代では、送ってもらったら、車を見送るのが常識なのです。「どうもありがとうございました」と頭を下げて見送ります。

これは彼女がマナーを知らないのか、それとも世代の違いなのか?

私のスクールの外国人講師を駅まで見送ると、多くの男性はそのままスタスタと歩いていってしまいます。女性の場合は半々です。ですので、おそらくこれは国や文化の違いではなくて、ましてや世代の違いでもなさそうです。

個人的に思うに、きっと「どれだけ感謝の気持ちを持っているか」ってことでしょうか。人によるのかもしれません。

もう十年以上も前ですが、アメリカのシアトルで知人に滞在先のホテルまで送ってもらったことがあります。ホテルに着くと彼はさっと車からおり、ドアを開けてくれました。私がお礼とともに頭を下げ、見送ろうとすると、彼は窓を明けて「どうぞホテルにはいってください。入られるのを見届けたら私は出発しますから」とおっしゃいました。

アメリカではデートの帰りに送ってもらうと、家に入るまで見ていてくれますので、それと同じかもしれませんが、「なんてアメリカ的で素敵なんだろう」とその時思ったものです。

ちなみにこの知人は日本とアメリカの国際交流のために尽力しているれっきとした日本人男性です。さすが世の中のリーダーのマナーは素晴らしい

結局のところ「マナー」というのは他人に対する「思いやり」なのかもしれません。

みなさんはどう思われますか?




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