ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

ヴァイオリンで不思議に思うこと(4)

2011年02月18日 09時45分13秒 | ヴァイオリン
 楽器ではなく弓についてです。弓は楽器の付属品なのか、それとも楽器の一部と考えるべきなのでしょうか。

 弓の値段はピンキリ、年数の経過した名品なら数千万円の物もあると聞きます。国産の市販品なら2万円前後から100万円くらいです。何がどのように違うのでしょう。

 本質的な事ではありませんが、外観の違いならあります。弓の金具にはニッケル、銀、金などが使われ、フロッグには黒檀、珍しいものでは象牙や鼈甲も使われます。良い弓にはそれなりの金具とフロッグが使われる慣習と聞きますから、一応の目安になります。ただ、ある程度から上の弓は銀・黒檀か金・黒檀ですから、決め手にはなりません。

 弓で最も重要なのは棹の材料だそうですが、ほとんどの弓の棹にはフェルナンブーコという木が使われていて、見ただけでは良し悪しの区別が付きません。

 想像するに、原木から木取りを行なう際に、木のどの部分から取ったものかによって性質が違うでしょうし、実際に弓を製作する人が見て、持って、曲げたり振ったりしての判断もあるでしょう。物理的な測定も参考にするかも知れません。

 私の経験では、初心者用セットに付いていた弓は先端が曲がっていましたし、棹の強度も弱いものでした。テンポの遅い童謡くらいを弾くなら問題ありませんが、多少とも速い曲や弦から他の弦に移る際の反応が不十分な気がします。

 一概には言えませんけれど、棹は硬いものがよく、これはスクリューを回して見れば分かります。そして弾いて見て弾き易いものを選ぶべきで、今、練習していて苦労している箇所を弾いて見れば、誰でも分かると思います。

 買うかどうかは別にして、100万円を越える高価な弓を試して見ると、弾き易い弓がどんなものかが分かりますので、遠慮せずに高価な弓を試して見ることをおすすめします。楽器は主に音の良し悪しを決め、弓は弾き易さを決めるものと思いますので。

 弓は楽器とは別の付属品と思いがちですが、楽器の選定以上に弓の選定は重要で、むしろ「最初に弓ありき」であり、極論すれば、弓は楽器の一部とも言えそうな気がします。

にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする