A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

夜の夢・第一幕

2006-12-30 18:05:53 | たわごと
 ……こんな夢を見た。

 愛している女性と手をつないで暗い場所に立っている。相手が誰かわからない。カミさんだったか、初恋のエミちゃんだったか、大失恋の相手のトモちゃんだったかもしれない。
 「ねえねえ。○○って好き?」(○○が何だったのか思い出せない)
 僕が聞いたのか彼女が聞いたのかわからない。ただ、そんな他愛ない会話の割に、妙に親密感・安心感が共有できている。
 そして唐突に僕は理解した。
 『そうか、こんな簡単な会話でもいい。「愛している」ということを伝えるのは言葉じゃない、相手に働きかけようとする態度なんだ!』
 “愛”というものの極意を悟ったような気がした。間違いない本質を掴んだような気がした。

   *

 コンサートの現場に立っている。同じ格好をして同じ振り付けで踊る有名人のアーティストが男女あわせて5組いる。
 そのうちの1組は、井上陽水と会社の先輩だ。なんで会社の先輩が井上陽水と一緒に歌っているのかわからない。
 しかし、もじゃもじゃの頭、黒いサングラス、ピンク色のシャツが揃っていると『ああ。先輩って井上陽水に似てたんだ』と妙な納得感が沸いてきた。
 そのうちに2人は歌いながらアクリルでできたような透明な舞台を歩いてゆく。なぜだか僕もその透明な舞台の上にいる。舞台は、まるで楽器屋のショーケースのように、その下に金管楽器がいくつも入れられている。金色、銀色、赤銅色(レッドブラスと言ったか?)が複雑に交差している数多くの金管楽器を眺めている。

 ふと気づくと、僕は大きな楽器の傍らに立っていた。
 ピアノのように鍵盤で操作する楽器なのだが、なぜだか金管楽器の音がする。
 「どこから空気を吹き込んでるんだ?」と思ったら、鍵盤の向こう側の部分が、まるでアコーディオンのように大きく伸縮を繰り返しながら空気を吹き込み、金管楽器の音を奏でているのだった。

   *

 何かの店にいる。何を売っているのかがわからない。でも、その店は今大騒ぎなのだ。
 南方系アジア人の店主の話によると、何らかのイベントを行う儀式の際、誤ってタイ人の妻の亡霊を呼びだしてしまったらしい。
 その女性の亡霊は店主の奥さんではないらしいのだが、なぜかその「タイ人の妻の亡霊」という単語だけが明確に僕の心に残っていた。

   *

 12月29日の深夜。なんでまたこんな夢を見てしまったのか、自分でも不思議でしょうがない。目覚めたときにしっかりメモまで取ってしまったりして。

 でも、まあ、面白かったから、いいか。(^^;

仕事納めの晩に

2006-12-29 20:41:14 | つれづれ
 本年の仕事も無事終わり、帰宅してPCに向かっている。
 今年はなにがあったかなぁと思い起こしてみると、新年早々財布を落としたものの、意識的にツーリングに出かけたり、DMPやマフラーを買ったり、ヘルメットを買い換え二輪ETCをつけたり、コンサートに行ったり図書館で本を続けて借りたり……と、まあそんなに悪い年ではなかったのかな、と思う。
 それはもう携帯電話を壊したり、DMPの液晶を割ったり、新しいマフラー側に立ちゴケしたり、車のジェネレーターが壊れたりもしたのだが。
 自分で決めて、自分で行動し、自分がその結果をきちんと負ったのだから、誰に憚ることもない。非常に潔い一年だった。

 さて、明日からの冬休み、残念ながら図書館は既に休館で、次に本を借りに行けるのは1/6になりそうだ。(『上弦の月~』を借りるのはお預けだな)
 それよりも二輪ETCの引き落としに備えて、銀行に現金を振り込んでおかねば。
 新しいPCのおかげでボーナスからのお小遣いが全然ないのだから、贅沢はあまりできないお正月なのだな。

 それでもまあ、1年間がんばった自分へのプレゼントとして、何か無駄遣いがしたいなあと思う今日この頃。
 気がついたら、アマダナの電子計算機とか、無印良品のリラックスチェアあたりを買い込んでいそうでちょっと怖い。(^^;

上弦の月、月齢七

2006-12-27 22:15:12 | つれづれ
 本日15:00、冬の青空の北北東45度くらいの中天に半月がかかっているのを見た。

 そのとき月の弦はほぼ垂直だったのだが、22:00現在、弦は右側に傾き、水平に近づこうとしている。

 上弦の月。新月から満月までの間。深夜に弦を上にして沈むところからこう呼ばれる。
 これからだんだんと月は満月に近づき、晴れた夜は明るくなってゆく。

 上弦の月といえば、よしだたくろうか夢枕獏か。
 『旅の宿』はともかく『上弦の月を喰べる獅子』はちゃんと読んだことがない。
 冬休みに図書館にでも借りに行こう。

ただいま新PCセッティング中

2006-12-23 17:48:46 | 所感
 今年の冬のボーナスと、来年の夏のボーナスのお小遣い分を全部使ってPCをリプレイスすることになった。(カミさんから半分前借りしたのだな)
 本体のおまけでついてくる使いもしないソフトが嫌いだ。HDDだけならともかく、余計にメモリ領域を喰われてしまう場合もある。
 そんなわけでWeb上からスペックを選べる、ビジネスタイプのノートPCにした。

 CPUは最速、メモリとHDDは最大。バッテリーは標準。CDからインストールができDVDは見られればOK(書き込みはしない)。無線LANはオプションでつけて、それ以外の機能~指紋認証セキュリティとかHDD暗号化とかはいらない。ソフトはOSと本体ユーティリティのみ。……という選択だ。
 箱から商品を取り出し、バッテリーを装着して充電。無線LANと外部HDDを接続して使い慣れたブラウザとファイルユーティリティを入れ、余計なインターネット接続サービスの設定をアンインストールし、別に買ってきた無線対応マウスを接続したところで日が暮れた。

 これから、ここまでの設定状況をイメージバックアップソフトに記憶。いつでも購入後の『最もシンプルな状態』に戻せるようにしておこう。

 次に仮名漢字変換ソフトとメールソフトを設定。その上で個々のアプリケーションソフトをインストールしてゆく予定。
 とりあえずインターネット接続は大丈夫なので、新しいPCからブログを更新してみる。まあこいつは大丈夫だろう。

 さて、夜になったら古いほうのパソコンで年賀状の印刷でもするかな。
 なにせ前借りの利子の分は、しっかりと働いて返さなくちゃいけないんだな。(^^;

忘年会のあとに

2006-12-16 23:39:27 | つれづれ
 昨日は会社の忘年会だった。
 仕事がら毎年の幹事は自分の担当だ。毎年日時を決めてお店を予約し会費の手配をして支払いをする。僕にすれば仕事の一環なので心の底から楽しむということはない。

 一次会が終わって三々五々社員たちが店の表に集まってくる。ここで本当は二次会の手配をしたり、カラオケなどを探したりするのが本来なのではないかと思うのだが、自分も適当にアルコールが入ってくると、どうも悪い癖がでてくる。孤独癖だ。
 誰にも煩わされずに一人になりたい。寂しくてもいい。ほろ酔いのまま街を歩きたい。自分一人だけが知らない街に紛れ込んでしまったかのように。

 ことさらに大きな声で挨拶をする。(間違いなく僕も酔っている)
 「みなさん、良いお年を。早いか!」
 「そういえばそんな年あったよな」同僚がツッコミを入れてくる。何年か前、本当に仕事納めの日に忘年会をやったことがあるのだが、そのときのことを言っているのだ。
 ……また孤独癖が頭をもたげてくる。止められない。
 「それではぁ、おやすみなさい! お先に失礼します!!」
 ひきとめる声がないことを確認して、駅の方向に歩き出す。ことさら振り返ることなしに。

 新橋の駅から山手線のガードに沿って有楽町に向かって歩く。ひとつ信号をわたりタクシー会社の駐車場のあたりから、山手線のガード下に潜り込む。昼はアーケード街があるのだろうが9時過ぎのガード下はひっそりとしている。一つため息をつき、薄暗い蛍光灯に照らされた人通り少ない通路を歩く。まるで僕一人が昭和の時代にタイムスリップしてきた孤独な未来人でもあるかのように。あるいは異邦人のように。

 やがて通路は終わりを告げ、有楽町の駅前の雑踏と人混みがよみがえってくる。駅横をすり抜け、東京国際フォーラムのガラス棟の脇を歩いて東京駅の改札口に向かう。
 地下4階相当のホームにおり、電車のシートに座るころ、僕はすっかり普通の会社員に戻っている。あと40分もすれば家族の待っている自宅につくだろう。

12月の雨の夜にオートバイに乗る

2006-12-15 23:37:18 | ライディング
 昨日の帰り路は雨になった。
 今週は雨模様の日が多く、車で通勤する日が多かったのだが、ついに昨日耐えられずオートバイで会社に来た。
 仕事を終え、ヘルメットを持って駐輪場に向かう。歩道橋の階段の下でレインウエアを身につけレイングローブをはめる。
 20:10 気温12゜C。朝よりは気温も高くレインウエアを着込んだ分暖かいが、かさばって動きにくい。
 イグニッションをONにしてセルボタンを押す。始動。後輪が滑らないよう慎重にクラッチを繋ぎ、走り始める。

 冬の日の雨の夜、オートバイの運転は特に慎重になる。
 ヘルメットのシールドは気温差で曇りやすく、水滴が光を反射して周囲が見にくい。
 大排気量車の強大なトルクは、反面路上のペイントや橋のつなぎ目の鉄板等で滑りやすく、スリップを誘発する危険性をはらむ。
 レインウェアで着ぶくれた体は機敏な操作性を奪う、体が雨で濡れ始めると体温が奪われ集中力がそがれる。

 傍らを400ccのオートバイが、これ見よがしに加速して抜き去っていった。
 『バカだなあ。雨の日のプライオリティは速度ではなく安全だというのに。「焦らず、競わず、無理をせず」……これが安全運転の極意なんだな』と一人自己満足に浸る。

 安全に運転したければ、そもそも雨の日の夜になんか走らなければいいわけで、そういう意味では僕も馬鹿なオートバイ乗りの一人なんだけどね。

ネズミを捨てに行く

2006-12-12 22:05:52 | つれづれ
 ここ数週間、我が家にネズミが入り込んでいた。
 発端は何かガサッと音がしたとか目の端で何かが動いた……というあたりだったのだが、リンゴに囓られた跡が残っていたとか、洗濯後のポロシャツの山にフンが落ちていたとか、動かぬ証拠からそれが明らかになったのだった。

 最初のうちは、まだ気楽に構えていた我々であったが、ドアを囓りだしたり夜中にカタカタと走り出したりし始めたものだから、ついに「ネズミ取り」を買ってきて部屋に仕掛けることとなった。

 カミさんの推理によると、ネズミは2階の娘の部屋の中にいるらしい。1階のリンゴに囓られた跡はなく、娘の部屋に新たにおいたリンゴに囓られた跡があったとのこと。(そのうち娘の部屋のドアを内側から囓り始めたので間違いがないことがわかった)

 娘の部屋にネズミ取りを仕掛けて数日後の昨日、とうとう捕まったらしい。
 しかし、昨日1日で早くも情が移ったらしく、「殺す」といったら娘もカミさんも大反対。結局、放してやることにした。

 「どこに捨てに行こうか?」
 「人家の近くはまずいだろ」……ということで、海岸の方に出かける。

 途中で娘が「ネズミーランド(仮称)に捨てよっか?」という。
 カミさんが「そうね。あそこには別に大きなネズミのお友達もいるしね~」と返す。……おいおい。冗談になってねぇぞ。(^^;

 結局、清掃局脇の護岸の上でカゴのフタをあけると、ネズミは一目散に海岸めがけて走り去った。勢い余って海に落っこちてしまうんじゃないかと思うほどの猛ダッシュだった。

 娘が「元気でいろよー」とのんきなことを言っている。
 『それよりもオマエは受験生だろうが!ネズミの心配より自分の心配をしろ!』……と父は思ったのだが、声に出すことはしなかったのだった。

娘の受験について

2006-12-10 11:46:22 | 所感
 昨日、娘の付き添いで、とある私立高校の学校説明会に行った。(娘は今、高校受験を控えている)
 娘は残念だがあまり成績は芳しくない。数学、いや算数につまずいて以来、それを取り返すことのできないまま現在に至っている。

 親としては健康で素直に、真っ直ぐに育ってくれればそれでいいのかもしれないが、現在のこの雇用制度~学歴や本人の教養で否応なしに格差づけられる不公平さを知っているだけに、娘には最低限の身の処し方は教えてやらなければいけないと思う。

 問題を問題として認識し、コストや時間等の諸条件を考慮に入れた上で最適解を導き出すこと。
 準備に時間をかけ、あせらず、くさらず、最後まで粘り強くやり遂げること。
 自分で考え、自分で行い、その結果には自分自身で責任を持つこと。

 この3つが達成できるなら、どんな世界で生きていこうが親としては心配はない。

 しかし現状の娘を見るに、問題そのものが見つけられず、霧の中で右往左往しているうちにあきらめる。あるいは何も考えずに歩き出して、目的地に着く前に疲れ果てる……というように見える。親としては危なっかしく、心配でしょうがない。

 それでも人生の悩みを、喜びを、共有し、分かち合うことのできる友人がいれば救われるのだが、現在の希薄で表層的な交友関係から推し量るに、それもあまり期待できない。(僕自身はこの友人関係にかなり支えられたものだった)

 昨日訪問した私立高校の、小規模だがそれ故に目が届くという教育方針や、比較的濃密な人間関係が構築できそうな指導体制に、じつは結構期待している。
 公立高校に比べ、それはもちろんコストはかかるのだが、問題はコストではなく、娘の自立心をどう引き出せるかにかかっている。

 「馬を水飲み場に連れて行くことはできる。しかし水を飲ませることはできない」

 このことわざの意味を、重さを、ある意味で痛切に感じている。
 僕自身が、親馬鹿な、単なる一人の親にすぎない。

胸が痛い

2006-12-08 22:40:51 | たわごと
 胸が痛い。ちょうどあばら骨が交差する一番下のあたりだ。
 心臓じゃないだろうな。ちょっとドキッとする。食いしんぼだし、決して普通体型じゃないし、血液サラサラでもなさそうだし、メタボリックなんちゃらとかも怖いし。

 胸を押さえて「ううう」とうつむきながら、「オレの亡骸は川に流してくれ……」とか、会社の女の子に言ってみる。
 悪趣味なオヤジである。ホントにそんなことになったら、迷惑千万だろうに。

 家に帰って、念のため(←何が?)、カミさんにも言ってみる。
 そしたら「私も痛い。それは気管支だよ、たぶん。1日たつと落ち着くよ」と教えてくれた。
 ああ、気管支炎かなんかか。良かった、心臓じゃねぇや。(←って、全然良くない。しかも、カミさん、医者でも何でもねぇし)

 娘の前でも言ってみた。「ちらり」と一瞥のまま無視。
 父は悲しいぞ。心配しろとは言わないが、リアクションくらい返せ。

 もう一度カミさんに言ってみた。
 「もしかして恋かしら!?」

 「バカいってんじゃね!」と言われた。(^^;


 

去年の今頃は……

2006-12-07 22:24:00 | たわごと
 新しい手帳の季節だ。昨年買った手帳は12月からつけられた、一昨年、特に手帳を使っていたわけではなかったので、昨年の出来事は、この手帳に書いてある。

 どれどれ、どんなことが書いてあるかな?

 12/ 3・休日出勤。消防計画に目を通す。
 12/ 4・掃除、年賀状作成。……やばい今年ははがきすら買ってないぞ。
 12/ 5・パーカー『冷たい銃声』発売。……菊池さんの翻訳なんだよな。(;_;)
 12/ 7・クリスマスケーキ注文。……友人の店。今年の春店をたたんだ。(;_;)
 12/ 9・ボーナス! 会社の車で青キップ。……げっ!忘れてた。でもそろそろ1年になるな。

 ゴールド免許には及ばないにせよ、1年間無事故・無検挙だったから、履歴は消えるだろうな。明日と明後日捕まらなければ……。

 なんか悪い予感がしてきた。とりあえず、あと2日間だけでも安全運転しよう。(^^;