A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

12月の雨の夜にオートバイに乗る

2006-12-15 23:37:18 | ライディング
 昨日の帰り路は雨になった。
 今週は雨模様の日が多く、車で通勤する日が多かったのだが、ついに昨日耐えられずオートバイで会社に来た。
 仕事を終え、ヘルメットを持って駐輪場に向かう。歩道橋の階段の下でレインウエアを身につけレイングローブをはめる。
 20:10 気温12゜C。朝よりは気温も高くレインウエアを着込んだ分暖かいが、かさばって動きにくい。
 イグニッションをONにしてセルボタンを押す。始動。後輪が滑らないよう慎重にクラッチを繋ぎ、走り始める。

 冬の日の雨の夜、オートバイの運転は特に慎重になる。
 ヘルメットのシールドは気温差で曇りやすく、水滴が光を反射して周囲が見にくい。
 大排気量車の強大なトルクは、反面路上のペイントや橋のつなぎ目の鉄板等で滑りやすく、スリップを誘発する危険性をはらむ。
 レインウェアで着ぶくれた体は機敏な操作性を奪う、体が雨で濡れ始めると体温が奪われ集中力がそがれる。

 傍らを400ccのオートバイが、これ見よがしに加速して抜き去っていった。
 『バカだなあ。雨の日のプライオリティは速度ではなく安全だというのに。「焦らず、競わず、無理をせず」……これが安全運転の極意なんだな』と一人自己満足に浸る。

 安全に運転したければ、そもそも雨の日の夜になんか走らなければいいわけで、そういう意味では僕も馬鹿なオートバイ乗りの一人なんだけどね。