A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

ちょっと違うと思う(どーでもいいんだけど)

2006-01-31 13:50:36 | たわごと
 ある集団の「おかしなルール」を紹介しているサイトがある。僕は昼休みにそこを愛読しているのだが、今日の内容は面白かった。
 いわく、妻に隠し事をしている旦那がいる。奥さんがその隠し事に気づくと、旦那に自白を促すために、カツ丼を作って帰りを待っているらしい。しかもそのために、わざわざ蓋付きのどんぶりを購入したとのこと。
 情景が目に浮かぶようでとても面白かった。

 「ただいま~」といって帰ってきた旦那がふとテーブルに目をやると、蓋付きのどんぶりがテーブルの上に置かれている。
 傍らで黙って座っている妻。電球の電気スタンドがテーブルの上を明るく照らし、部屋全体の照明は落とし気味で暗い。
 妻がポツリと「あなた……」なんて言おうものなら、僕なんか「ゆ、許してくれ。ほ、ほんの出来心だったんだ~」とか言ってしまいそうだ。ドキドキ。

 でもね。オレ違うと思うんだよね。
 刑事ものってのは、カツ丼だったっけな? 親子丼じゃなかったかな?

 舞台装置は前述と同じ。
 初老の寡黙な刑事が目の前の男に親子丼を勧める。最初は手をつけなかった男ではあるが、初老の刑事のちょっと訛りのある言葉に促され箸を付ける。刑事と男はどうやら同郷か、それに近い出身のようだ。(イメージとしては東北だな、やはり)

 「オレの田舎はな、今頃深い雪の中だ」ぽつりぽつりと話す刑事。黙って聞く男。
 「冬に雪が積もるとな、どこにもでかけられなくなるんだ。そんな中で祝い事があると親爺が鶏をつぶしてお袋が親子丼を作ってくれたモンだ」黙って箸を置き下を向く男。その瞳がにじんでいる。

 「雪の朝、お袋が作ってくれたあったかいみそ汁と……」
 「うわーん。旦那ぁ、何もかも白状します」

 ……と、まあこんな感じじゃなかったか?

 いやぁ、最近朝はコーヒーとパンの生活になっているから、朝からみそ汁を飲むなんてことはないなあ。ツーリング先か出張先での朝食が和食だったり、バイキング方式で和食を選んだときに飲むくらいかなあ。そもそもウチの実家も最近はコーヒーのようだし……。

 あれ? 親と子の情愛を親子丼に象徴して……って話をしようと思ったのに、どこからみそ汁の話になったんだ?

 

雪降ったねぇ

2006-01-22 10:14:43 | 所感
 昨日、東京では積雪が10cm近くあったらしい。
 バイクカバーの上に雪が積もると、雪の重みでカバーがたわんでくる。それがいやなので、日に何回か表にでてカバーの雪を払っていた。降り続ける雪の前ではあまり意味のない行為なのだが、ま、気持ちの問題ということで。

 僕は実は東北生まれなのだが、冬は当然オートバイはお休み。雪もさることながら凍結した路面の前にオートバイは無力だ。
 降り積もったばかりの雪なら、雪を踏みしめて、踏み固めて走ることはできなくはない。事実、子供の頃、郵便局のオートバイに装着するタイヤチェーンを見たこともある。
 郵政バイクに限らずとも、新聞配達のオートバイなんかも使っていたように記憶している。>>バイク用チェーン。

 しかし雪はいつまでも降り積もったままの状態ではない。今日の雪もそうなのだが、降り積もった後、少し溶けて、それが凍って表面が氷になると、これは単なる凍結路よりやっかいだ。何せ凍っている上に轍の跡を残してデコボコになってしまっている。
 大型のオンロードバイクは、こんな道がもっとも苦手だ……っていう前に走ることすらできないが。

 雪は嫌いなわけではない。隣の家の屋根に降り積もった雪を眺め、見慣れない景色に新鮮さと懐かしさを感じている。
 だが、ことオートバイのことになると話は別だ。
明日会社に乗っていけるように、今日中に路面だけでも溶けてなくなってくれないかな~、などと自分に都合のいいことだけを今も考え続けている。

次の楽しみへシフト!

2006-01-19 22:40:12 | ライディング
以前、「スピードからの解脱」が目標である旨を書いた。
今日たまたま走っていてそれに近い感覚を得ることができた。

 19:30。お台場から湾岸道路を東へ走る。
 途中の信号で追いついたスクーターは、黒い色で青いLEDをチカチカさせて下品な音のマフラーに改造してある。
 自分の走りに自信があるのか、こちらをチラチラ伺いながら猛然と(下品な音をたてて)加速する。そのスクーターは東雲交差点の手前の右折車線に入り、渋滞の一番前に飛び出すと、まだ目の前の信号が青になる前に爆音をあげて飛び出していった。

 マナーもルールもなっていない、お行儀の悪い、知性の欠落しているようなヤツだったかもしれないが、今日は全然、頭に来ることがなかった。逆に『馬鹿じゃねぇの?』と蔑む余裕が生まれた。少しずつ満足感がわいてきた。

 『俺は挑発に乗らずに、自分のペースを守ることができた』
 『オートバイの楽しみは、スピードだけではない。自分のペースを守って操っているという満足感を得るのも楽しみの一つだ』
 『誰も俺のペースを乱すことはできない。俺は俺の刻むビートで走る』

 多少ガキ臭い表現かもしれない。
 しかし、自分が自分のペースを守れたこと。自分の余裕を信じられたことが、ただ単純に嬉しかった。

 『次の楽しみへシフトする』

 それはスピードでは得られない、自分の心との一体感をライディングで味わおうとする試みだ。
 早さは必要ない。
 勝ち負けは必要ない。
 ただ俺が俺の走りを楽しもうとしているだけなのだ。

 ライダーで良かった。オートバイに出会って良かった。
 そんな幸福感を一人で味わいながら、また明日もオートバイに乗りたい。
 

サイフをなくす

2006-01-14 23:13:50 | たわごと
 今週。忘れもしない3日前。サイフを紛失してしまった。(泣)
 会社の車を修理に出しに行った水曜日。午後1時から来客の予定があった。遅刻気味にカーディーラーにつき、修理が完了したのが12時20分。まっすぐ帰っても昼食の時間はない。途中でコンビニによって、カップラーメンとおにぎりを買う。このとき千円札を使っていたので、間違いなくこの時点でサイフはあった。レシートによると12時53分。午後1時ちょうどに会社に着く。先方が遅れて到着との連絡があったので、カップラーメンにお湯を注ぎ、あわただしく昼食をとる。食べ終える前に来客が到着。上司同席だったので先に挨拶をお願いし、あわてて机の上を片づけて来客対応。そのまま午後の仕事に突入した。
 紛失に気づいたのが、帰ろうとして荷物を片づけ始めた午後8時。サイフと手帳を入れたポーチの口が開けっぱなしになっていて中にあるべきサイフがない。引き出しの中、引き出しをはずして机の下、机の周り、すべてのポケット、会社の車のドアポケットとシートの下。ゴミ箱の中と、昼食を買ったコンビニの買い物袋の中。引き出しと車の中は、あきらめきれずに3~4回は探したが、それらしきものは落ちてはいない。1時間近く探して断念。次は中身の確認とそれぞれの届け出を開始する。
 なくしたらしいもの。現金、クレジットカード、銀行カード、運転免許証、健康保険証、各店舗のポイントカード、市立図書館の貸し出しカード、JAF会員証、図書券1枚とスーパーのお買い物券1枚、……見落としはあるだろうがこんなところだろうか。
 会社の引き出しに、クレジット会社からの案内封筒があったので、まずクレジットカードの会社に電話をして、使用停止と再発行の手続きをする。次に最寄りの交番に行って遺失物届けを出す。ここで交番の電話を借りて、銀行の連絡先一覧から銀行カードの停止と再発行の手続きをする。銀行カードに関しては、停止届けの際、紛失時間後の引き落としは記録されてなく、ホッと一息をつく。
その後、免許証に関しては地元の警察に、その都道府県警察での再発行手続きを確認するように言われる。(所轄によって再発行に必要な書類・手続きは微妙に異なるようです)
 翌日、会社の健康保険担当に電話をし、保険証滅失届けと再発行申請書類の取り寄せをお願いすることとする。健康保険証と免許証を悪用されてお金を借りられる危険性はあるが、この場合は警察への遺失物届けが証明となるらしい。
 現金とサイフ自体、ポイントカードの割引分、運転免許証に再発行コスト、平日に会社を休んで手続きをする手間。……こんなダメージが一緒になって襲ってきた。(泣)
 幸い、定期券代わりの「SUICA(=JRのカード)」と「パスネット(=地下鉄のカード)」、小銭入れと手帳は被害を免れたのだが、このダメージは大きい。金銭的にも精神的にも。(泣)

 今日、昼寝をしていて夢をみた。今、一番聞きたい言葉……。
 「サイフ、見つかりましたよ。中身も全部無事です」
 なんてストレートな願望だろう。とほほほ。

 つくづく人生ってのは予測がつかない。だから面白いとも、退屈しないともいえる。
 平和なんだけど、何にも起伏のない人生。
 善し悪しの波はあるんだけど、退屈しない人生。
 どちらかを選べといわれたら、ためらわず退屈しない方を選ぶだろうな。僕は。

 こんな負け惜しみを考えながらも、サイフをなくしたダメージを乗り越えようとしているこの頃の僕である。