A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

ライダー復活

2014-02-22 09:43:36 | ライディング
今日朝、いきなりオートバイに乗りたくなった。とはいうものの、洗濯とか図書館とか犬の散歩とか、ともかく予定がてんこ盛りだったので、とりあえず30分程度のチョイ乗りをしてきた。

オートバイのカバーを外すのは2週間振りだろうか? 毎週末雪に振り込められていたからな。
カバー外して埃をざっと拭い、エンジンをかける。さすがにセル一発ではかからず、ちょっと焦る。
『バッテリー上がりじゃないよな』
次はセルスターターボタンを押しながらスロットルをちょっと回してやった。
ゴォンという音と共にエンジンが目覚める。そのまま暖機運転をしながら、革ジャンとヘルメットを用意する。
その時の気温は2.5度。メーターの液晶パネルに「低温注意」のマークが表示される。
これ、最初はアスタリスク(*)かと思ったら、ちゃんと雪の結晶のようなマークだな。
液晶右下にグリップヒーター全開のマークが表示されたが、少しでもバッテリーに充電される容量が増えるようにグリップヒーターのスイッチは切った。

準備を整えてゆっくりと走り出す。
忘れていた感覚がよみがえる。
川沿いの坂を駆け上がり左折。なだらかな下りの道でKを加速させる。
スロットルを開けて一瞬戻すタイミングでクラッチを切る。その瞬間を逃さないように左足がチェンジペダルを掻き上げる。ギアが入った感触を確認して間髪を入れずスロットルを開く。車体にトルクがかかり、車速が上がってきたらまたスロットルを戻して次のギアチェンジに移る。
2速でコーナーを曲がったKはこれを3回繰り返し、5速で海側の道路を駆け抜ける。

ああ、なんて気持ちがいいんだろう。

やはりライダーはオートバイに乗らなきゃダメだ。車ではなく、オートバイこそが本当の僕の魂を解き放つ。

最近寒さにかまけて、億劫がってばかりで、全然オートバイに乗らなかった。

改めて乗ろう。オートバイに乗ろう。
僕の魂がそれを求めている。

格好悪いぞ、それ。

2013-08-10 08:26:20 | ライディング
久々の朝マックでコーヒーを飲みながら2階席の窓から表を見ている。
目の前の道路をたまにスクーターが通るのだが、赤信号で停まったスクーターが走り始める時、身体を前に傾けて足を前に出し、地面を蹴り出して加速の手助けをしようとしているのを見かける。非力で軽いスクーターならその行為もわかるが、たまにビックスクーターで同じようなことをしているのも見かける。あれ、どれだけの効果があるんだろう?

それはともかく、たまにスクーターのフットレストに足を乗せず、両足をブラブラさせながら走っているヤツがいる。あれ、見た目も良くないし危ないぞ。
ニーグリップができないスクーターなんだから、加減速やコーナリングの際は、きちんとフットレストに加重しないと車体が安定しないだろうに。

ハングオンさながら、両足を開いてスクーターに乗っているヤツらもかなり格好悪いが、フットレストやステップに足を乗せないヤツは「オートバイの基本的な物理特性を知らないバカ」というのは、僕の中での決定的な評価である。

久々の雨のライディング

2010-06-15 22:14:46 | ライディング
今日、天気予報の読みが外れて帰りは雨になった。バイク通勤、久々の雨模様だ。シートを外してシート下からレインウェアとレイングローブを取り出す。代わりにウェストポーチとグローブをシート下にしまう。シートバックは会社に置いて後で車に載せればいいや。

ジーンズの上からレインウェアを履き、足首と脛の部分をマジックテープで留める。ジャンバーの上にレインウェアを着て、手首と首をマジックテープで留める。ヘルメットをかぶり、レイングローブをはめれば雨支度の完成だ。

エンジンをかけ、慎重にクラッチを繋いで走り出す。それでなくとも後輪はスリップサインが現れ始めている。そろそろタイヤ交換の時期なのだ。急発進、急加速、急減速は御法度。急なトルク変動で後輪がスリップしないように走らなければならない。
会社のゲートを左に、次のコーナーを右に、交差点で停止して青になったら左折してトンネルへ。ゆっくりと確実に、まるで雨が振っていないかのように落ち着いてマシンを操作する。

なんて素晴らしい事なんだろう。
雨の日は雨の日なりにオートバイに乗ることが楽しくてしょうがない!
体が完全に濡れて、ライディングが辛くなる前に、幸いにも僕は自宅に着いた。

グリップヒーター全開!

2009-12-22 20:17:32 | ライディング
 今朝は寒かった。
 そもそもそんな予感がしていたので、ゴア・ウィンドブレーカージーンズの下にインナータイツ、上はサンステートフリースの防寒インナーに革ジャンと冬装備を調えてオートバイにまたがった。

 こんな日はタイヤの温度も上がりにくく、グリップ力は弱い(=スリップしやすく危険だ)。オートバイを過度に傾けることなく湾岸線に出る。
 オートバイの気温センサーは摂氏4度。湾岸線のとある気温計の表示も同じだったのでこの気温に間違いはないようだ。とにかく寒い。鹿革のウィンターグローブも指先がじんじん痺れてくる。

 いままで最強にすることのなかったグリップヒーターの設定を今朝に限ってはためらうことなく最強にする。3つのLEDが全て明るい赤に輝き、じんわりと両手が温かくなってくる。
 グリップヒーターの設定は最強から5段階に可変できるのだが、ひとつ下の4と5の差が大きいような気がする。思っていたより最強モードは暖かい。
 冬のライダーは缶コーヒーで暖を取ることも多いが、両手に買ったばかりの缶コーヒーを握りしめているような気がする。おまけにこのグリップヒーターは、缶コーヒーのように冷めることはない。スイッチを切るまでは暖かいのだ。

 話は違うが、ハンドルカバーというオプションがオートバイにはある。素手でハンドルを握っても十分に暖かい優れた備品ではあるのだが、いかんせん格好悪い。僕なんかはハンドルカバーをするくらいなら、寒さを我慢する方がましだ……なんて考えている。
 そんな僕であるからグリップヒーターは一度使ったら手放せない。例え別のオートバイに乗ることになっても、迷わずグリップヒーターはつけようと思う。

 通勤時間、約30分。会社に着いた頃には、気温が2度ほど上がり、オートバイの気温センサーは摂氏6度を差していた。

片ミラー走行

2007-07-28 21:29:53 | ライディング
 昨日片方のミラーだけで通勤した。
 左後方の様子がわからないのは不安だ。左側の車線をキープレフト気味に走り、右ミラーだけで後ろの状況を把握する。
 それに加え追い越すときの車速を把握し、急な減速を避けるようにする。右のミラーを若干中央よりに向け、半身をずらすようにして右のミラーでオートバイ中央後方を見る。いつもより車体の周りの安全空間を広めに確保するという感覚か。
 比較的安全に走行できなくはないが、やはりかなり気を使って疲れる。無意識のうちに行っていた左後方の安全確認が、意識して行わなければならないというのは辛い。やはり早めにミラーを復活させねば。

 会社からホンダショップに電話をするが来店時でなければ注文はできないという。このショップは会社から近い訳ではないから週末にしか訪問できない。このままでは来週まるまるミラーなしで過ごさなければならない。しょうがない。量販店に行くか……と思っていたが、午前中は出かけずじまい。お昼に缶ビールを飲んでしまいクーラーの効いた部屋で夕方まで眠りこけてしまった。(^^;

 しまったなぁ。明日は午後から雨か……。午前中のうちに量販店に行き、気に入ったミラーがなければ、そのままホンダショップまで足を伸ばして注文だけでも入れてくるかな。

 いま、また夜の一回り走行がしたくてむずむずしているのだが、片ミラーでの夜間走行はやはりためらわれる。無茶な車線変更をするタクシーとか、信号をきちんと守らずにフライング走行や、ウィンカーなしでいきなり車線変更をする馬鹿スクーターも多いからな。
 しょうがない。量販店の開店時間を確かめて、今日はとっとと寝ることにしよう。

 ……しかし、午後、3時間以上も昼寝して大丈夫か? 俺。ちゃんと眠れずに夜更かしして寝坊したら元の木阿弥なんだがな。(^^;

ピリピリと

2007-07-11 13:25:57 | ライディング
 先週、月~水と車通勤をし、木曜日に久々にオートバイ通勤をした。

 率直にいうと、やはりオートバイの方が楽しい。
 比較的鈍感な足で踏むアクセルではなく、手の繊細な動きでパワーを伝えるクラッチとスロットル。周囲を壁に囲まれているのではなく、ダイレクトに路面上にいる実在感。自分の手首の小さな動きが何倍にも増幅されて路面を駆け抜けるダイレクト感。
 「自分が操っている」という感覚がストレートに味わえるのもオートバイの醍醐味だ。

 渋滞している車の間をすり抜ける。信号の変わり目を判断して速度を変える。登り坂を前にして駆動力を上げる。自分の前にいる遅いオートバイを小さなライン変更で抜き去る。……etc,etc。

 神経がピリピリしてくるような、この緊張感。車列を抜き去って先頭に立ったときに目の前に拡がる開放感。
 制限速度+α。投げ出されて死ぬには十分な速度だ。

 オートバイ乗りは大馬鹿野郎だ。こんな些細な瞬間のために喜んで自分の命を差し出す。

 ……でも、そんな自分を誇らしげに見つめるもう一人の僕がここにいる。 

マナーという機能

2007-06-20 08:45:16 | ライディング
 昨日、こんな250cc乗りを見た。
 信号発信直前でスロットルを細かくあおり、「ウォウォウォウォ……」という騒音を発生させている馬鹿だ。スロットルを細かくあおることで発進時のパワーが増すわけでもスムーズに加速できる訳でもない。オートバイの構造とライディングのセオリーという基礎知識が欠落している天然記念物ものの馬鹿野郎だった。

 今日、こんなスクーター乗りを見た。
 これは単にマフラーの芯を抜いたか、違法騒音マフラーに取り替えたか、あるいはマフラーが壊れていたのか、とにかく騒音をまき散らして交差点を右から左に走り去った。

 オートバイとライダーを、一体化したシステムと考えてみる。
すると彼らは「知識」という部品が機能していないか、「自己顕示欲」という部品がオーバーロードして、「マナー」とか「思いやり」という機能が故障しているということもできる。

 「品格」という言葉の最近の使われ方にはちょっと胡散臭いものも感じてはいるが、オートバイ乗りとしての品格というか、人間性というか、とにかくもっとプライドを持って公道を走りたいと思うものである。オヤジの小言だけどね。


代車の50ccスクーターに乗る

2007-05-13 22:47:48 | ライディング
 CBの代車で久々に50ccスクーターに乗った。
 CBを購入する前は250ccのスクーターに乗っていたのだから、クラッチなしの車両に乗るのは初めてではない。しかし、かなりの違和感を(楽しんで)味わった。

 50ccスクーター(以下単にSCと呼ぶ)は軽い。シートに座って体を傾けるとてきめんにその方向に進もうとする。またその反面エンジン出力は強くはないので発進時、早め早めにスロットルを開けてやらなければならない。道交法上、原付自転車の最大速度は30km/hだが、交通の流れに合わせようとすると若干遅くて危険だ。このため若干無理をして車の速度に合わせることとなる。(もっとも初めて車種でもあり、また原付に搭載されているスピードメーターは誤差も大きいといわれる。実際はさほど速度は出ていないかもれない)

 50ccである程度の速度をキープして走るコツはひとつだけだ。「あがったエンジン回転数を落とさないこと」これに尽きる。
 SCの車体は軽いものの非力なエンジンで数十キロの人間を運ばなければならない。いったん回転数がが落ちてしまうと再びスピードに乗るには時間がかかる。

 そこで速度が乗ったらほぼスロットルを開けっぱなしにして走る。たかだか30km/h程度の速度ではコーナーでブレーキングをする必要もない。前後の車間距離に気をつけているだけで十分だ。
 もっとも信号などで車間距離が詰まってきたら、少なめにスロットルを戻して速度を調整し、青信号とともにスロットルON。速度はスロットルを開けながら同時にブレーキをかけて調整。車間があいたらブレーキを放すことで対応する。
 非力なエンジンには、それに応じた乗り方がある。
 ある意味では小排気量車の楽しみ方を満喫できた代車走行であった。

 キーの交換が終わり、改めて自分のオートバイに乗る。
 図体もでかくて重い。簡単に取りまわしもできないし足も(地面に)つきにくい。
 しかし、やっぱり自分のオートバイがいい。

 どっしりとして走行安定性は抜群。軽くスロットルを開けるだけで十二分なパワーがオートバイを適度な速度まで加速させる。
 後ろの車に気を使うことも、コーナーごとに次の加速を考えながら減速することもない。
 きちんと減速してコーナーをクリアしたらパワーを感じながら加速する。やはりこの力強さが大型二輪の醍醐味だと思う。
 反面、ラフにスロットルを開けると暴力的に加速したり、慣性重量が重い分、きちんと減速できないことが、即大事故につながってしまうという危険性もある。

 だが、そこがいいのだな。
 自分自身の感情も、大きな車体も、両方とも適切なコントロールをされることで大型二輪は初めて安全に走ることができる。

 “自分自身をコントロールすること、誇りを持って。
 オートバイのみならず、人生にもいえる大切なことじゃないか。”

 思わずこんな自惚れたことを考えてしまった今日であった。 

12月の雨の夜にオートバイに乗る

2006-12-15 23:37:18 | ライディング
 昨日の帰り路は雨になった。
 今週は雨模様の日が多く、車で通勤する日が多かったのだが、ついに昨日耐えられずオートバイで会社に来た。
 仕事を終え、ヘルメットを持って駐輪場に向かう。歩道橋の階段の下でレインウエアを身につけレイングローブをはめる。
 20:10 気温12゜C。朝よりは気温も高くレインウエアを着込んだ分暖かいが、かさばって動きにくい。
 イグニッションをONにしてセルボタンを押す。始動。後輪が滑らないよう慎重にクラッチを繋ぎ、走り始める。

 冬の日の雨の夜、オートバイの運転は特に慎重になる。
 ヘルメットのシールドは気温差で曇りやすく、水滴が光を反射して周囲が見にくい。
 大排気量車の強大なトルクは、反面路上のペイントや橋のつなぎ目の鉄板等で滑りやすく、スリップを誘発する危険性をはらむ。
 レインウェアで着ぶくれた体は機敏な操作性を奪う、体が雨で濡れ始めると体温が奪われ集中力がそがれる。

 傍らを400ccのオートバイが、これ見よがしに加速して抜き去っていった。
 『バカだなあ。雨の日のプライオリティは速度ではなく安全だというのに。「焦らず、競わず、無理をせず」……これが安全運転の極意なんだな』と一人自己満足に浸る。

 安全に運転したければ、そもそも雨の日の夜になんか走らなければいいわけで、そういう意味では僕も馬鹿なオートバイ乗りの一人なんだけどね。

週末ETC取り付けか?

2006-11-07 22:02:42 | ライディング
 11/6(月)16:26 会社で携帯がなる。
 「はい?」と電話にでると「×××です。予約されていたETC本体が届きました。本日以降から取り付けが可能ですがピットの予約をしていただくのが確実かと思います」とのこと。

 10/19に予約したとき「11月中旬には……」とのことだったが思いのほか早かったな。
 このごろボチボチと雑誌やメーカーのwebでもETC取り付けの情報が増えてはきたが、まだCBに実機を取り付けた写真は見たことがない。ホンダのホームページでフォルツアの写真を見たきりだ。

 果たしてシート下にどのくらいの容量を占めるのか。ハンドル周りの取り付けはどのような状況なのか? CB1300はシート下の容量が大きく、レインウェア、レイングローブはもとより日々の通勤に使うウェストバックまでも放り込み、いっさいの荷物を身につけずに毎日運転している。
 ETCを装着することによって、この便利さが若干スポイルされるかと思うと残念だ。レインウェア、レイングローブの配置を変更する程度で済めばいいのだが……。

 また、この間クレジットで買った本やCD、コンサートのチケットは、すべてまとめて12月初旬に引き落としになる。今現金で取り付け料を払える状況ではない。

 ……ということで、にこやかに「これ、カードでお願い!」ということで、今週末12日の日曜日にでも取り付けに行こうかと考えている。(11日予定のツーリングに間に合わないのは惜しいな)

 さてさて、無事にETCの取り付けができるものやら、ちょっと心配である。