A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

カナル型ヘッドフォンと昼食

2007-09-29 18:21:53 | ハード
 夏休みの初日に購入したヘッドフォンはカナル型(耳栓型)だった。
 これはロングツーリングでの高速道路走行中にデジタルオーディオプレイヤーから音楽を聞くために購入したものだ。
 耳の外側にユニットが飛び出るものはヘルメットをかぶった際に耳から外れやすかったり、妙な力がかかって耳が痛くなったりする。その点を考慮してカナル型のヘッドフォンを選んだのだ。

 結論から言えば、この選択は間違っていなかった。ヘルメットをかぶっても違和感が少なく、また耳穴にきちんと収まり、中音域の音が聞こえやすくなったことから、音楽性が上がった。いたずらにボリュームを上げなくても音楽がよく聞こえるようになったため、あまりボリューム自体もあげずにすんだ。これは逆の意味では外の音も聞こえやすくなったということなので、より安全にもなったということだ。(もっとも僕は安全性を犠牲にしてまで走行中に音楽を聞こうとは思わない。本末転倒だ。いかに自己責任といっても交通事故は周囲の人に迷惑をかける。“外の音からも周囲の交通状況が把握できるようにしておくこと”その点には気を使うようにしている)

 さて、この間、会社にこのカナル型ヘッドフォンを持って行き、昼食中にFM放送を聞こうと試みた。娘のお弁当を作る傍ら同じ弁当を自分用にも作る。ちょっと荷物は増えることになるが、昼食代の節約にもなるし何より昼食時間が自由に使える。音楽を聞きながら食べる昼食は良い気分転換にもなると思ったのだ。

 しかし、これは失敗に終わった。
 カナル型ヘッドフォンは耳の穴に差し込んで使う耳栓型だ。食事をしながら聞くと食べ物を噛んだ音が骨を伝わって耳に音として聞こえてしまう。(骨伝導というヤツですね)
 例えていうなら、ラジオ番組の音に重なって、たくあんを噛んだ音が響くのだ。

 『……えーそれでは、次の曲は17年ぶりの来日を控えたキャロル・キングの……(ボリボリボリボリ)』 (^^;

 結局、僕は今、昼食時には、カナル型ではない普通の小型ステレオ・イヤフォンを使っている。
 

ツーリングではなくドライブの日

2007-09-27 19:22:51 | つれづれ
 納車翌週は三連休だった。連休初日は大学時代の友人達と集う半年に一度の大切な予定。疲れて体調が悪くなるまで飲んで、終電一本前で帰宅して、翌日は爆睡していた。
 夕方まで寝てやっと体調は元に戻ったが、そうなると、もう車に乗りたくて仕方がない。おまけに本屋で東京からのお出かけスポットを紹介する雑誌なんか買ったもんだから、まるで小学生のようにあっちこっちと行き先を考えていた。
 結果、ツーリングで行った山梨の「ほったらかし温泉」に深夜に出かけることにした。早朝、日の出を見ながら露天風呂に入ろうという魂胆だ。
 深夜に出かけるという酔狂なオヤジにカミさんも娘も冷たい。
 一人で行こうと3:00amに起きたらカミさんが「温泉には入らないけど……」と、同行することになった。どうやら寝ないでネットゲームで遊んでいたらしい。(^^;

 3:10頃出発。ETCカードをオートバイから取り出して車にセッティングする。これでこの車もETC対応だ。最寄りの入口から首都高に入り、新宿を抜けて中央道に入る。たぶん深夜の最も混んでいない時間帯なのだろう。料金所を通過して談合坂SAまで1時間半もかからずに到着した。
 深夜のSAで軽食とコーヒーを取り、満タンまで給油して出発。朝5時半には目的地に到着していた。

 ちょっと日の出には間に合わないかな……という時間帯、かつ残念なことにその日は曇り。太陽はともかく富士山も拝めなかった。まあ、薄暮の山梨盆地の消えゆく夜景(街の灯り)が堪能できただけでも良しとしよう。カミさんが車で待っていることでもあり、小一時間で温泉をでて車に戻る。

 その後、雁坂みち・ソロツーリングのルートを辿り、道の駅・みとみ~雁坂トンネルを越えて秩父側に抜ける。秩父側は霧雨が降る天気。ループ橋を通り道の駅・秩父で休憩。続いて車のナビを使って探したマクドナルドで朝食休憩をする。

 その後、自宅までナビを使ってルート設定。関越道・花園IC~外環道~首都高5号線経由……と、自分では選んだことのない経路で自宅に帰り着いた。そうか自分でルート設定をすると、どうしても走り慣れた道へ出ようと思うから、必ずしも距離が短いルートとは限らないんだな。なるほど。こんな発見があったのも楽しい思い出の一つだな。

 結局のところ、自宅には11:00頃到着。徹夜のカミさんと変な時間に起きた僕は、その日一日ボーッとしたまま過ごすことになる。
 ドライブ以外に何にもしなかったので決して「有意義な一日」とは言えないかとは思うが、まあ、こんな休日の過ごし方もたまにはいいかな。

納車

2007-09-19 22:41:14 | つれづれ
 9/16(日)。待ちに待った納車日である。とはいえ、普段通りに朝食を取り、引き渡す車の中から必要なものを取り出してディーラーに向かう。最寄りの場所までちょっと早めについたのだが、時間前に行くのが気恥ずかしいので、手前の角に車を止めて自動販売機でコーヒーブレーク。11:00ちょうどにディーラーにつく。
 保険の支払いを済ませ、引渡時の説明確認事項に自署名をし、いよいよ実車での説明になる。
「炎天下に停めますとハンドルもシートも熱くなりますから」とにこやかに所長さんが笑い、営業マンと共に屋根のあるエリアに向かう。
 限定特別色・マーブルホワイトをまとったスポーツセダンが停まっている。
 その車の心臓部は唯一無二のロータリーエンジン。そう、僕はロータリーエンジンが搭載された世界でただひとつの量産車、RX-8を次のパートナーに選んだのである。

 ロータリーエンジンは通常のレシプロエンジンのようなピストンの往復運動を伴わない。おむすび型のローターがハウジングの中を回転しながら、吸気~圧縮~爆発~排気の4工程を繰り返してゆく。構造上、往復運動を伴わないため振動が発生しにくいエンジン。どこまでもストレスなく回る高回転型エンジン。これが「このエンジンを積んだ車に乗ってみたい」と僕に思わせたのだった。

 また、マツダのホームページの( http://www.rx-8.mazda.co.jp/ )「RX-8とは」という動画が泣かせる。まるで『プロジェクトX』のようだ。(あえて詳しくは触れないのでご覧あれ)
 また、世界で初めてのロータリーエンジン搭載の量産車~コスモ・スポーツって、『帰ってきたウルトラマン』のMAT(怪獣攻撃隊)が使っていた車なんだよな~。子供の頃、ミニカー買ってもらったよ。僕のRX-8のカタログに載っているんだよな。

 ロータリーエンジンという魅力、子供の頃の憧れ、大人のロマン、これに加えて、大人4人が乗れる実用性。このあたりがこの車を選んだ決めてだったかな。他にもほしい車があったんだけど、オレが気に入るのって2シータ(二人乗り)ばっかりなんだよな。同じマツダの「ロードスター・パワーリトラクタブル ハードトップ」(モーターで折りたたみができる屋根付きオープンカー)とか、往年の名車・フェアレディZとか。

 それはともかく、納車早々家族を乗せて、海ほたるまでドライブをしてきた。俊敏に走るボディ、滑らかに回るエンジン。加速感はあまり感じないが、知らないうちにスピードが出ている……というタイプの運転フィーリングだ。
 他にもまだ魅力は多い。バックがブルーでアンバーレッドに光るメーターイルミネーションとか、サンバイザーの裏側にコンパクトに収まったETCシステムとか、まだ全く使いこなせていないHDDナビとか。

 ああ。こんな事書いてたら、また乗りたくなってきたよ。
 しょうがない、なんか理由を付けて街を一回りしてこよう。
 晴れた日はオートバイ。雨の日や家族との移動、あるいは荷物を積んだ長距離移動にはRX-8。
 僕のモーターライフに、また魅力的な選択肢が加わった。

 ただひとつ願う。「これ以上ガソリン代が、高くなりませんように!」 (^^;

タダより高いものはない

2007-09-18 21:12:43 | つれづれ
 去る9月13日。会社関連の業務打ち上げでご馳走になった。
 大家さんの他のお客さんのつてで、某会社の中にあるレストランで和食を肴に一献……という具合だ。
 その会社のレストランは眺望も良く、いわゆる「社員食堂」とは明らかに一線を画している。『この店で接待を兼ねた打ち合わせも行われるんですよ』という説明もあながち嘘には聞こえない。
 お刺身とか松茸の土瓶蒸しとか(ひゃー、人生で数えられるほどしか食べてないぞ)を肴に、冷たいビール、辛口の白ワイン、冷酒などをたしなむ。
 19:00頃から始まった酒宴は22:00過ぎに散会。二次会の誘いを固辞して帰宅する。

 翌朝、目が覚めた瞬間に「しまった。飲み過ぎた」と思った。体が重く、軽いめまいに似たふらつきと嘔吐感。明らかに二日酔いだ。おまけに今日は会社の友人との飲み会。これもまた旨い魚を食べさせる店を予約している。
 ふらつく頭で、『娘のお弁当だけは作らねば』という義務感のみで体を動かす。普通は朝に行うシャンプー、シャワー全部パス。かろうじて下着を全部交換して顔だけ洗って支度をする。
 娘のお弁当は過去最高の超手抜き。あらかじめ買っておいたホットドック用の切れ目の入っているパンにマーガリンを塗り、ソーセージをお湯で暖め、携帯用ケチャップの袋を差し出し、「あとは自分で詰めて」とテーブルの上を指さしてお願いする。
 自分用の弁当も同様。とりあえずカラの弁当箱に無理やりパンを詰め込んで完了とする。

 会社に出社したら、今日飲みに行く友人もさえない顔。確か彼も昨日は飲み会だったはず。話しかけてみたら、案の定、飲み過ぎらしい。(^^;

 幸いなことに、彼が昼頃に僕は15:00頃に体調が復活。予定通り、定時後早めに会社を抜け出し予約した店に向かった。

 予約した店は築地にあり、魚河岸・仲卸の関連会社が営んでいる店だ。これで魚がおいしくないわけはない。出される魚のひとつひとつに「ああ。」とか「おう。」とかうめくように感嘆符を発しながら宴席が進む。

 おいしいんだよ、本当に。二日酔いでもそう感じるんだよ。
 ああ、体調万全のままでこの店に来たかった。昨日はタダ酒だと思って意地汚く飲み過ぎた。
 「タダより高いものはない」この言葉の意味を、こんな状況で実感するとは思わなかった。

 『ちくしょう。今度は、体調万全でこの店に来てやる!』
 帰りがけ、僕と友人は、そう誓って夜の築地に消えていった。

僕にとって便利なディーラー

2007-09-12 20:04:54 | 所感
 昨日、自動車ディーラーの営業マンが会社に来た。納車等の手続きに委任状の押印が必要とのこと。最初は終業後に自宅に伺うという話であったが僕が残業がちなのでウチの会社に来ていただくこととなったのだ。
 このディーラーは、自宅と会社の間にあり、かつ電車の最寄り駅から徒歩5分程度の距離にある。車種を決定した後、じつはこのディーラー選びに一工夫したのだ。

 自動車ディーラーは(多分当然のことであろうが)、自動車での交通の便が良いところにある。幹線道路際だったり、大きな交差点の角だったり、地域の主力道路の目立つ場所だったり。
 しかし、自動車以外の選択肢を使って訪れるとき、結構不便なのである。最寄りの交通手段がバスであるケースは多いのだが、それ故に時間がかかったり、ダイヤが不安定で持ち時間が長かったり。

 一度車を購入してしまえば、次にディーラーを利用するのは車検や定期点検か、あるいは(不幸なことに)トラブルであるパターンもある。するとディーラーに車を預けて別の交通手段で帰ることになる。そんなときに意外と不便だったりするのだな。

 今回のディーラーは、自宅と会社の間にあり、電車の最寄り駅から徒歩5分程度の距離にある。通勤経路の近くだから所要時間の見当もつきやすく、時間が合えば会社帰りに寄りやすい。また、今回のように会社までおいで頂くことも可能なので、これもまた都合がよい。

 購入を決めた車のディーラーが、たまたまこの便利な条件を満たすことに気づいたのは我ながら幸運だったように思う。
 そうでなければ、ただ単に「自宅から一番近いディーラー」という選択肢のまま、不便を我慢しなければならなかったかもしれない。

 まあともかく。いずれにせよ納車は間近い。週末の三連休には新車に乗ることができるだろう。ある意味では今が最も楽しいかもしれない。へへへへ。

 オートバイ乗りの僕が、どんな車を選んだのか。……それはまた別の機会にでも。
(じつはそれほどもったいをつけるほどの内容ではないんだけどね)

ウェイトコントロール

2007-09-09 09:59:46 | つれづれ
 今年の5月末、ヘルスメーターに乗って「これはマズイ!」とさすがに思った。この調子で増加し続けたら、いづれ3桁の大台に乗ることも不思議ではない。今までは現実味がなかったが、このペースでは笑っている訳にも行かない。

 こう考えて今年の6月からウェイトコントロールを始めた。健康になること、体調を悪化させずにオートバイに乗り続けられる体調を維持することが目的だから、辛いダイエットはしない、続けられない運動もしない、という穏やかな作戦である。

 朝食、昼食は基本的に変えずに、夕食を野菜スープ(というより野菜の煮付け)と、豆腐、納豆程度のものに変えるだけのものだ。要は野菜を多くとり、脂肪に蓄積されやすい夕食のカロリーを押さえるというもの。これを約3ヶ月続けている。土曜と日曜は規制を緩くしたり、夏休みを作ったりして、無理せず継続できるようなやり方が功を奏したのか、「ヤバイ!」という時点の最大数値から、今朝の最小数値~夜は夕食後、朝は起床後(朝食前)に計るから厳密に言えば条件が違うのだが~この最大・最小の差は、11.2kgに達した。
 乱暴な計算だが、1ヶ月に3.7kgの減少傾向にあるといえる。いまのところ成功していると行っても差し支えないだろう。

 しかし最近、ちょっとダレ気味になって、つい夕食に普通食を食べてしまったり、朝食を過食してりしてしまっている。今日だって娘の作ったクリームシチューにごませんべい、赤ワインという食事をしてしまった。

 それでも、カミさんに「ジーンズの腰がこんなに緩くなった」といって握り拳を差し込んで見せたり、「ベルトの穴が足りない」といって殊更に嘆いて見せたりするのは、(自分でも大人げないと思うが)楽しい。

 標準体重程度までウェイトが落ちたら「何でも好きなもの買ってやる」と言わせているので、「外国製の新しいオートバイかわせてやる!」と言ってウェイトコントロールの励みにしている。

 ウェイトコントロールは自分との戦いだ。そしてとても正直な戦いだ。きちんと行えばストレートに数字に反映され、自分に甘くなればそれなりの結果が帰ってくる。
 僕は役者でもボクサーでもない。仕事上の制約を受けることもない。外的要因がないというのは素晴らしいことでもあり、また自分自身の力だけでコントロールを続けなければならいということになり、逆に難しいということでもある。

 「孤独な戦い」ってなんかいいじゃないか。自由だけど孤独。オートバイ乗りの信条にも合っている。
 成功も失敗も常に自分自身の責任として引き受け、僕はまたこの戦いを続けていこうと思う。

INTERMISSION

2007-09-08 11:10:44 | つれづれ
 夏休みが終わり社会生活に復帰したわけだが、遊びまくった代償は意外に大きく、若干、余裕のない日々を送っていた。

 このブログ的には先月末に夏休みの回想とまとめを行い、ほぼ一週間の休憩を取らせていただいたことになる。
 まあ、自分の好き勝手な日記だ。またボチボチと始めてみよう。

 今日の天気は台風一過の晴天だ。オートバイでどこかに出かけたい気もするが、田舎から送ったごませんべいを肴に、冷やしたワインを飲んでいるだろうな。

 ウェイトコントロールはどうした! という声がどこからか聞こえる気がするが、たぶん気のせいだろう。(^^; ……やれやれ。

盆踊りってロックだっけ?

2007-09-01 23:29:09 | たわごと
 8/25(土)。静岡から戻り、夕食を外食ですますことにし、娘と車で出かけた。ショッピングセンターに併設された店で長崎ちゃんぽんを食べに出かけたのだが、駐車場の向こう側にある公園で盆踊りが催されているようだった。
 太鼓の音、スピーカーから流れる音が、駐車場まで聞こえてくる。
 『ドンドンドン、ドンドコドン。……死んだはずだよお富さん……』
 なるほどね、曲目も盆踊りっぽいよな。なんて聞いていたら、音楽が終わったときに司会者(らしき人)のかけ声が聞こえた。

 「イェーーィ!」

 僕が漫画の出演者だったら、たぶん「ずるっ」という音とともにズッコケていたに違いない。

 『おいおい。盆踊りに「イェーーィ!」かよ。ロックフェスティバルじゃないんだからさ』 \(^^;

 しかし、違和感のあったかけ声があまりにも印象的で、次の日の晩、他の地区の盆踊りの会場近くでも「イェーーィ!」のかけ声を心待ちにしている自分に気づいたのだった。やれやれ。