A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

ネズミを捨てに行く

2006-12-12 22:05:52 | つれづれ
 ここ数週間、我が家にネズミが入り込んでいた。
 発端は何かガサッと音がしたとか目の端で何かが動いた……というあたりだったのだが、リンゴに囓られた跡が残っていたとか、洗濯後のポロシャツの山にフンが落ちていたとか、動かぬ証拠からそれが明らかになったのだった。

 最初のうちは、まだ気楽に構えていた我々であったが、ドアを囓りだしたり夜中にカタカタと走り出したりし始めたものだから、ついに「ネズミ取り」を買ってきて部屋に仕掛けることとなった。

 カミさんの推理によると、ネズミは2階の娘の部屋の中にいるらしい。1階のリンゴに囓られた跡はなく、娘の部屋に新たにおいたリンゴに囓られた跡があったとのこと。(そのうち娘の部屋のドアを内側から囓り始めたので間違いがないことがわかった)

 娘の部屋にネズミ取りを仕掛けて数日後の昨日、とうとう捕まったらしい。
 しかし、昨日1日で早くも情が移ったらしく、「殺す」といったら娘もカミさんも大反対。結局、放してやることにした。

 「どこに捨てに行こうか?」
 「人家の近くはまずいだろ」……ということで、海岸の方に出かける。

 途中で娘が「ネズミーランド(仮称)に捨てよっか?」という。
 カミさんが「そうね。あそこには別に大きなネズミのお友達もいるしね~」と返す。……おいおい。冗談になってねぇぞ。(^^;

 結局、清掃局脇の護岸の上でカゴのフタをあけると、ネズミは一目散に海岸めがけて走り去った。勢い余って海に落っこちてしまうんじゃないかと思うほどの猛ダッシュだった。

 娘が「元気でいろよー」とのんきなことを言っている。
 『それよりもオマエは受験生だろうが!ネズミの心配より自分の心配をしろ!』……と父は思ったのだが、声に出すことはしなかったのだった。