平成28年4月8日 唐招提寺のあと西ノ京駅の横にある薬師寺に戻る。
この二つのお寺を結んでいる通りの両側には古くて風情のある塀が続く。すぐ横を近鉄電車が走っている筈だが、間にある民家で見えない。奈良のお寺も大きいが、京都と比べるとコンパクトで、観光客がぐっと少ないので落ち着いて静かな空気が漂っている。
薬師寺の一番北の端に有るのが玄奘三蔵院。これは西遊記で知られる玄奘三蔵を偲ぶ為に建てられた伽藍。この中には平山郁夫のシルクロードの大きな絵が数枚奉納されている。写真撮影は出来ない。この伽藍の周りの廊下には書が展示されていた。
與楽門を通り抜けると目の前を沢山の僧の一行が進んでいる。これから金堂で読経されるらしい。この一行を追いかける様にして金堂に入る。ここには白鳳時代の薬師三尊像、中央に薬師如来、向かって右に日光菩薩、左に月光菩薩がある。国宝。
金堂を囲むように大講堂、西回廊、南門、東回廊、そして大講堂がある。
西回廊の横に西塔があり、その横の桜が多分数日前には満開だったろう、今は昨日の風で花弁が下に散っている。
白鳳時代の東塔は国宝。残念ながら現在は解体修理中で見られず。