平成28年4月8日 帰阪のついでに奈良観光、当初は7日に吉野の桜をと思ったが、どうも天気の巡りが悪く中止。今回は桜見物を諦めて、まだ行っていない奈良の”西ノ京”を歩く事にした。大阪の実家から近鉄電車を乗り継いで橿原神宮駅から西ノ京駅へ一時間余り。駅のすぐ隣が薬師寺だが、これは帰りに寄る事にして、先ず北に歩いて8分の唐招提寺へ。
南大門から入る。
正面が金堂。これは奈良時代(8世紀後半)の寄棟造の国宝で、中央の廬舎那仏、薬師如来立像、十一面千手観世音菩薩立像、梵天・帝釈天立像、四天王立像(国宝)がある。以前に行った斑鳩や飛鳥の白鳳時代の仏像と違った顔つきの仏さまだ。
その後ろには写真で良く出てくる講堂が。でも今日は沢山の人が集まってラジオ体操の様な事をしている。太極拳の様だ。場所柄中国の人たちかとも思ったが日本語が聞こえてくる。どこかのサークルの様だ。あれだけ沢山の人数で場所を占拠されると、近寄りたくもない。
右回りで大理石を積み上げた戒壇へ。これは1851年の火災以来野ざらしとなっているそうだ。
御影堂には鑑真和上坐像があり、その背景に東山魁夷の絵が飾ってあるらしいのだが、ここは特別の日にしか開扉されておらず残念ながら見る事は出来ず。代わりに平成25年からは開山堂にてダミーの御身代わり像が見られる。この辺りの庭は落ち着いて素晴らしい。春も良いが多分秋も素晴らしいと思う。
その奥には鑑真和上御廟がある。檜林の下は苔むして落ち着いた場所に有る。入り口には趙紫陽の植樹も有る。場所柄か話し声を聞いていると中国人が多かったが、爆買い目的の様な人たちではなくインテリジェントな方々の様に見えた。
校倉造りの宝蔵、経蔵があった。その後ろには新宝殿があった。多分今は宝物をそちらで保管しているのだろう。