路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

茫洋に苛烈に雲の峰の果て

2005年08月21日 | Weblog
 朝方、本腰を入れて草取り。
 かなりやったつもりが、時間にすれば一時間ほど。それでも汗でグショグショになる。

 夜NHK BSで「男はつらいよ」を途中から見る。
 昭和46年の「奮闘編」
 小生のカンペキにものごころついて以降だけれど、随分昔の印象。
 集団就職を背景にしているが、ああそんな時代だったんだなあ、と改めて思う。
 寅さんが旅する土地の駅舎が殆ど木造。地方の光景が何やら現代の中国の地方のそれに似て見える。
 後半、寅さんを追ってさくらが津軽を往く。先日乗ったばかりの東北本線が映し出される。
 小生の人生の最大の禍根は風土性を知らぬこと。ひとつの土地に人生の大半を過ごしてしまう、というのはかえすがえすもくだらないことである。別に津軽ではなくてもいいけれど、菅江真澄はエラカッタ。もうムリかなあ。

 夜いつものように下着でいると、いつもの年のように腹を壊す。
 秋である。


それぞれにそれぞれを行く日の弱り

2005年08月19日 | Weblog

 朝曇り。
 昼近くなってカッと暑くなる。蒸し暑い。

 子供達は学校再開。
 小生は相変わらずの軽鬱状態。
 
 夕刻冬眠鼠さんと瓜漬け。今年はこれで最後か。
 
 夜になってから久しぶりで少しだけ勉強。

 就寝するも、耳元で蚊が一匹唸っていて眠れない。
 明かりをつけても、正体が見えない。
 場所を変えたりしながら、三時すぎまで悶々とする。
 体も何箇所か刺されて痒い。



蝉狙う猫悠然と眼を逸らし

2005年08月18日 | Weblog

 午前中カッと暑く、午後遅くより少し涼しくなる。猛暑の尻尾。

 夏休み最終日。
 子供達は大童。のハズが、ツバメは宿題の山を前にヨユウの構え。小生さすがに腹を立てる。
 腹をたてたまま、何もしない。
 
 まだ当分暑い日が続きそう。
 一日でも早い本格的な秋を望む。


白々と盆の月出て遠花火

2005年08月17日 | Weblog

 いよいよ子供達の宿題も佳境である。
 ツバメは昨日伯父さんの家に泊まり、朝帰ってきて、さあこれからガンバルゾ、というところだけれどなかなかエンジンがかからない。
 たびたびセッツいては、社会のレポートをやらせて、夜にかけて理科の一研究を手伝う。

 昼近くなって地震。
 あっ地震だ、皆一様に気づく。
 室内にいて、しばらくユラユラと揺れるのを体感する。
 震源は東北らしい。
 地震はコワい。本当に怖い。嫌いである。

 夕刻送り火。
 
 今日は地区の納涼祭で、盆踊り。
 冬眠鼠さんは役員でお手伝いに。
 暗くなりかける頃、ツバメもでかけてしまう。
 オーイ、宿題どうすんだよー。

 お盆がおわれば、秋ももうすぐ、だろうか?


次々と明ける夜八月十五日

2005年08月16日 | Weblog

 朝起きていきなり暑い。
 今日も暑うなるなあ、と笠智衆っぽく呟いて。

 ツバメの宿題で三内丸山をとりあげたレポートを少し手伝う。
 東北旅行は一週間前だけれど、なんだかずっと昔のような気がする。
 今から思い出しても、東北は良かったな。青森も岩手も。もう一度いつかゆっくり行ってみたい。ふいに出奔して、津軽あたりに隠れ住む、というのもアリかも。
 遥かなみちのく。

 昼頃より暑さも一頓挫。曇天となる。
 涼しくなると寂しくなる。
 夏も逝くのか。

 夜になって城跡市の花火の音が聞こえてくる。
 買い物に出た冬眠鼠さんたちにきくと、このあたりでも花火見物の車で大渋滞だったらしい。

 ツグミは勉強でほぼ徹夜。
 夏休みもあと僅か。


うたた寝に太鼓どんどん夜の秋

2005年08月15日 | Weblog

 市のお祭りは昨日だけだと思っていたら、今日が本祭りらしくて、朝から太鼓の音がうるさい。
 お祭りやイベントには興味がないから、やっている人には悪いけれど、賑やかなのはウルサイとしか感じない。
 ホントうるさいなあ。

 ツグミもツバメも夏休みがあとわずか。宿題の処理が大変である。
 殊にツバメの理科の一研究。
 小生も覚えがあるけれど、これほどメンドくさいものは無い。短い期間にそれほど面白い研究ができるとも思えず、そろそろ再考したほうがいいんじゃないかなあ。

 色川大吉『廃墟に立つ』読了。
 おもしろかった。
 戦後、という時代の重層性。掘り起こせばまだまだ、汲めども尽きぬ、という感じだな。
 それにしても色川大吉、若いなあ。なんかまだまだ枯れねえ、みたいなところが文章の端々に。
 一昨年彼の講演を聞き、『明治の文化』にサインしてもらったけれど、茶髪にして、どうみても五十代から六十代というカンジだった。生年をみれば、当然ながら八十過ぎなのに。
 あんまり年寄りが若い、というのもゾッとしないけれど。

 日も随分と短くなった。
 七時近くにはすっかり暗くなる。
 その暗くなったころより雨降り出す。
 やがて本降りになり、終夜降り続く。
 宿題はなかなか終わらない。たいへんだなあ。ヒトゴトじゃないけど。


 

帰る日は桔梗朝顔蝉時雨

2005年08月14日 | Weblog

 また暑い日。
 午前中に一応の仕事を片付ける。

 冬眠鼠さんは数日前から、腕に硬い突起物ができて、それが日々成長している。
 医者に診てもらったら、本日切開するとのことで、喜びいさんででかけたものの、ただの診察だったとのことでつまらなそうに帰ってくる。

 夕方、迎え火。

 本日は崖際市の夏祭りで、夜にかけて太鼓の音がかまびすしい。
 ツグミもツバメもそれぞれの友達と祭りにでかけ、夫婦二人で所在なし。
 
 「物語『京都学派』」を読み終わり、「のだめカンタービレ」を深夜まで読む。
 何年か前の「北の土竜」の音楽版、みたいな趣きだけれどちょっと違うか。
 「北の土竜」は全部売ってしまって、その後ブックオフでも殆どみかけないけれど、コミックの運命は薄幸である。

 お盆だなあ。
 夜は寝苦しい。


マイマイのさもあらばあれ右左

2005年08月13日 | Weblog

 雨。久方振りの雨である。
 気温もそれほどあがらず、ちょうどよい過ごしやすさ。

 仕事していると、やはり汗。
 知り合いのオバサンに、スゴイ汗!と感嘆される。
 少しえらくなった気分(ナンデ?)

 夜、義兄一家と城跡市「J」で会食。
 義母の誕生会。誕生日を迎えた側にご馳走して貰うという有難い趣向。
 いつもながら、スミマセン。
 コース料理を満喫して、満腹。
 ツバメはそのまま従兄弟たちに誘われて、伯父さんの家に一泊。

 帰りに近くのツタヤへ。
 なにも買うつもりはなかったけれど、「色川大吉『廃墟に立つ 昭和自分史』小学館」 をみつけて、異議なく購入。「ある昭和史」の続編が出ないものかと、前から思っていたから、お盆はじっくりこれを読もう。

 その後、ジャスコに寄った二人を待つ間、車の中で外灯の光を頼りに少しだけ読む。
 面白いけれど、車内に蚊が一匹迷い込んでいて、そいつを追うのに手をとられて殆ど集中できなかった。
 それはそうと、小学館の造本はみんな同じカンジだなあ。(文庫も含めて)なんだか学習雑誌の付録みたいなカンジにどの本も仕上がっている、と思うのはコチラの偏見でしょうか。

 結局、十時過ぎに帰宅。
 車のガソリンが無いことに気づき、おそるおそるの帰還。
 スペースシャトル乗員の気持ちがよくわかる。(ンなワケないか)

 で、帰ってさっそく読書。
 読んだのは、ツグミの買った「のだめカンタービレ」
 オーイ、はやく続きをこっちに回せ!


鍬立てて蜩を聞く弱き風

2005年08月12日 | Weblog

 午前中に農政事務所のお役人二人。定例の在庫調査。
 暑いですねえ、この頃の暑さは並じゃない。と恒例の挨拶。
 実際、今日も、しこたま暑い。

 お役人、今までは管理、指導が目的でしたが、今後は皆様のご意見を聞く機会に、と。
 お役所も変わった。
 様々なアイテムを揃えて、皆様にお使いやすいように、とも言う。
 アイテムを揃えて、などと、これがお役人の言葉だから驚く。

 仕事を済ませて、夕方冬眠鼠さんとジャガイモ掘りに畑へ。
 なかなか体が動かない。
 芋掘りは真夏の仕事。夏休みの一大イベントである。
 結構な重労働であるから、もしくはやる気が起こらないから、休んでばかりいる。
 気づけば、かすかながらも空気に秋の気配が。ちいさい秋、ちょっとみつけた。
 芋はなかなかイイカンジの出来。総じてきれいなものが多い。

 帰り際、研究レポート提出日までもはや時間がないことに、突然気づく。
 夜中にかけて、適当にデッチあげてヨシとする。
 戸外で虫のすだくのを今年初めて聞く。
 季節は確実に動いている。