路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

この年の空の青さよ尾根光る

2011年10月26日 | Weblog

 秋晴れだったり寒かったり、というか、しばらくブログから離れていると天気の事なんかわかんなくなってくるな。
 PCのある部屋の隣でここ数日ガンガン工事してて、パソコンに近づくことなく過ぎてしまった。そうすると、ほんと何したかの記憶がなくなってくる。

              

 えーと、ナニしたんだっけ。
 病院行って検診受けたな。久しぶりに胃カメラ飲まされて、それで相変わらずブザマにゲロゲロ騒いできた。胃カメラ嫌い。まあ、結果としては高血圧というか中年太りというか、ちゃんとしましょ、ということである。
 それから久しぶりにアメリカから帰国した人に会って、彼の地の写真など見せてもらった。なんか異国の風景に感嘆した、というのはウソで、感嘆したフリしてきた。別にアメリカに限らず、外国というものに最近は殆ど感応しない。
 あと、朝から突然知らないオバサンの声で電話が来て、何の用事だ、みたいなことを言われる。ハア?今電話よこしただろう。知りませんぜ。ここに番号がでている。ハア?どういうことだ。ナニがだよ。的なことになる。受信記録にコッチの番号が出ていたらしいのだが、全然覚えがないことで、電話きってからやたら腹がたってくる。
 それから、翌日には携帯に突然メールがきて、「今大音響をあげています」すぐにココへアクセスしろ、みたいな文面。なんだよ、大音響って。ただ実際には大音響あげてもおかしくないものを咄嗟にいろいろ思い浮かべて、もうすこしでアクセスするところだった。

               

 というわけで、久方ぶりにPCあけたら、北杜夫の訃報に出会った。
 そうですか、お亡くなりになりましたか。別に知人というわけでもないけど。
 誰だったか、(本当に誰だっけかナア)同世代の作家の誰かが、70年代我々の机には必ず北杜夫が置かれていた、みたいなことを言ってた気がするが、これは多分それなりに真実である。あのころ、友人の誰彼が何か云って、それマンボウじゃん、みたいなことはよくあった。ワシ自身も高校くらいからよく読んだ。一時は三島由紀夫に比肩されるようなこともあったような記憶もあるけれど、彼が50代くらいで死んでいたら今でもそうだったかもしれない。まあ80年代以降くらいの紙資源の無駄遣い的なグズグズな作品の量産がなければ、ということであるのですが。
 というわけで、後半の彼の作品は殆ど読んでないけれど、ワシ的に北杜夫作品ベストを選ぶとすれば、「岩尾根にて」「幽霊」とか、あと初期のマンボウものとか、あとなんだろうなあ。
 これから新聞や文芸誌で追悼記事が出るのだろうが、誰がどんなことを云うのだろう。

                

 ともかく、今年はちょっと時代が動いた気がする、という極私的感想。


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