テニス仲間のSさんから昨日、3月末まで税理士として働いていたが、その税理士の現役を引退したという、印象的なはがきをもらった。Sさんは今年の1月に還暦を迎えたばかりで、私より見れば10歳以上も若い方である。
この方は以前から60歳引退説を唱えていた方だが、本当にその自説を実行されるとは思ってもいなかった。彼のあいさつ文によると、彼のお父さんは68歳で亡くなったので、自分の余命も約10年だろうと考えて現役引退に踏み切ったと書かれている。
それだけの蓄えがあるのだろうが、もともとお金があろうとなかろうとそれなりの生活をすればいいのだという風に以前から言われている方である。
生活が苦しい、私などが見習うことの難しい考えではあるが、ある種の割り切った考えの持ち主であり、その人の人柄が自ずと分かるような気がする。
Sさんは別に他の人たちが生涯現役を貫こうとそれはそれでいいとお考えなのだが、自分には今後の10年を楽しみたいという気持ちがありありと感じられる。そのような気持ちには私自身はなかなかなれないが、それにしても生き方の一つではあろう。
本来、私は日曜日には仕事場には来ないで、自宅で無為に過ごすのが通例であるが、今日は3つも書きたいことができたので、このブログを書くためだけに仕事場にやってきた。