医療裁判傍聴記

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成年後見人から詐取、元弁護士に懲役5年判決 福岡地裁

2013-12-24 21:59:03 | 法曹界
 自身が監督する成年後見人から金をだまし取ったなどとして、詐欺や業務上横領の罪に問われた元弁護士の島内正人被告(67)=北九州市小倉北区、弁護士資格喪失=に対し、福岡地裁は24日、懲役5年(求刑懲役6年)を言い渡した。

 岡本康博裁判官は「弁護士への信頼を踏みにじった自己中心的で身勝手極まりない犯行」と述べた。判決によると、島内被告は2010年9月~12年9月、成年後見人の男性が後見している女性の財産について「一部を私が管理する必要がある」などとうそを言って、計4400万円をだまし取った。また、10年10月~12年9月、依頼人の3人から預かった約1370万円を着服した。

 島内被告は、九州弁護士会連合会理事長を務めていた。公判では、弁護士会の仕事が忙しくなったために減った事務所収入の穴埋めとして、被告が詐欺や着服をしたことが明らかになった。弁護側は、被告が反省していることや、資格を失い再犯の可能性がないことなどから執行猶予を求めていた。

 判決を受け、福岡県弁護士会は「元会員が実刑判決を受けたことを厳粛に受け止め、再発しないよう全力を尽くす」とのコメントを出した。

2013年12月24日13時00分 朝日新聞
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