医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

“ゼミで男子に不利な選考”で帝京大の男性教授を諭旨解雇。「アカハラ」「差別的言動」を認定

2022-12-29 21:00:16 | 帝京大学
帝京大学は12月28日、男性教授が「ゼミ生」の選考にあたって男子学生に不利な対応をとっていた疑いが上がっていた問題をめぐり、男性教授を諭旨解雇の懲戒処分にしたと発表した。男性教授の対応をアカデミック・ハラスメントやセクシャル・ハラスメントなどにあたると認定した。

同大学は同日、ホームページ上で詳細を発表。経済学部経済学科に所属する60代の男性教授について、「2022年12月31日をもって雇用関係を終了させる」としている。

男性教授をめぐっては11月下旬、教員1人が少人数の学生を指導する形式の授業「ゼミナール」(ゼミ)に所属する学生(ゼミ生)の選考にあたり、性別により対応を分ける選考の方針を男子学生に説明するメールや音声のデータがTwitter上に投稿され、物議を醸していた。

音声データによると、男性教授は「問題」と認識しつつも非公式に女子学生を優先的に採用し、男子学生には不利な対応をとる方針を自ら説明していた。

これを受け、同大学は男性教授が受け持つゼミの学生募集を中止するとともに、内部調査委員会を発足。調査の結果、「当該教員による学生への不適切な対応は、教授たる絶対的優位の地位にあるものの学生に対するハラスメント(パワー・ハラスメント、セクシャル・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント)言動」にあたると認められたという。

同大学は「教員の立場を利用した学生へのハラスメントや差別的行為・発言は、決して許容されるべきものではないと考えております」とコメント。

再発防止に向け、▽ゼミ生の選抜における公正性・平等性について周知▽ハラスメント相談窓口についての学生向けの周知を徹底▽ハラスメント防止ガイドラインの策定▽2023年1月と3月に学内教員向けの「ハラスメント防止セミナー」を実施ーーといった対策に取り組む方針だとしている。

2022年12月28日 HUFFPOST

“糖尿病の診察”署員が失念か 勾留男性死亡うけ調査 愛知・岡崎警察署

2022-12-15 20:31:38 | 法曹界
愛知県岡崎警察署の留置場で勾留中の男性が死亡した問題で、男性に糖尿病の持病があることを知りながら、署員が医師の診察を受けさせることを失念していた疑いがあることがわかりました。

今月4日、岡崎警察署の留置場に勾留されていた男性(43)が息をしていない状態で見つかり、その後、搬送先の病院で死亡しました。死因は腎不全でした。

男性には糖尿病の持病があり、署員も把握していましたが、その後の県警関係者への取材で、医師の診察を受けさせることを失念していた疑いがあることが新たにわかりました。

持病があり、薬が必要な場合は、医師の診断を受けさせて薬を処方する義務がありますが、男性に薬は与えられていなかったということです。

男性は保護室でベルト手錠などで体を拘束された上、署員が蹴って体を動かそうとする様子が監視カメラに映っていたということで、県警は、特別公務員暴行陵虐容疑も視野に調べています。

2022年12月15日 中京テレビNEWS

元特捜部長、2審も有罪 暴走死亡事故で控訴棄却 東京高裁

2022-12-15 20:29:01 | 法曹界
 2018年2月に東京都港区で車を暴走させ歩行者の男性(当時37歳)をはねて死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反に問われた元東京地検特捜部長で弁護士の石川達紘被告(83)の控訴審判決で、東京高裁(安東章裁判長)は14日、禁錮3年、執行猶予5年の有罪とした1審・東京地裁判決(21年2月)を支持し、無罪を主張する被告側の控訴を棄却した。

 被告側は1審に続き控訴審でも「アクセルペダルを踏んでいない。暴走は車の不具合が原因だ」と主張した。しかし、判決はアクセルペダルの裏面にペダルが踏み込まれたまま衝突事故が起きた際に生じる傷痕が残っていたことに着目。「車の不具合のみで事故が起きたなら傷痕が生じた理由の説明が困難」として、被告がアクセルを踏み込んだと認定した。また、アクセルやブレーキがどう操作されたかを記録するレコーダーのデータが、事故発生前後にアクセルが強く踏まれたことを示していることも踏まえ、車の不具合はなかったと結論付けた。

 判決によると、被告は18年2月18日朝、路上に乗用車を停車させようとした際に誤ってアクセルペダルを踏み、時速100キロ超で暴走。約320メートル先の歩道に乗り上げ、歩いていた足立区の堀内貴之さんをはねて死亡させた。

 石川被告は東京地検特捜部長や福岡、名古屋両高検検事長を歴任し、01年の退官後に弁護士登録した。【志村一也】

2022年12月14日 毎日新聞

公安庁職員に猶予判決 酒気帯び運転、千葉地裁

2022-12-01 22:22:17 | 傍聴記
 千葉県船橋市内で9月、酒気帯び運転をしたとして道交法違反の罪に問われた公安調査庁職員、野田政嗣被告(52)=停職中=に、千葉地裁(品川しのぶ裁判官)は30日、懲役6月、執行猶予3年(求刑懲役7月)の判決を言い渡した。

 品川裁判官は判決理由で、事故から1時間後の検査で呼気1リットル当たり0・69ミリグラムと高濃度のアルコールが検出されたとし、「飲酒の程度は高かった」と指摘。自宅で飲酒後に家族と外出するために運転しており「緊急性は認められず、刑事責任は重い」とした。

 判決によると、9月23日午後6時50分ごろ、船橋市内で酒を飲んだ状態で乗用車を運転した。11月25日付で停職9カ月の懲戒処分を受けていた。

2022年11月30日 産経新聞