医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

群馬大:患者2人の個人情報をネットに 医師を懲戒解雇

2013-09-30 22:25:55 | 医療界
 群馬大は30日、医学部付属病院の患者2人の個人情報をインターネット上に流出させたとして、同病院の30代の男性非常勤医師を懲戒解雇し、在籍する同大大学院も退学処分にした。群馬県警は9月上旬、この医師を国立大学法人法(秘密保持義務)違反容疑で前橋地検に書類送検している。

 同大によると、医師は今年1月、研修医だった2007〜08年に担当した患者2人の氏名や病歴、治療経過などが書かれた「病歴要約」をファイル共有サイトにアップロードし、インターネット上で閲覧できる状態にした。同大の調査に対し、医師は故意で行ったことを認めたが、「なぜ流出させたかはよく覚えていない」と話しているという。【喜屋武真之介】

2013年09月30日19時38分 毎日新聞

盗撮医師を停職3月 千葉大病院

2013-09-28 18:52:14 | 医療界
 千葉大学は25日、女子高生のスカート内を盗撮したとして、同大医学部付属病院消化器内科の医師男性(42)を停職3月の懲戒処分にしたと発表した。医師は同日付で依願退職した。

 同大によると、医師は7月31日夜、千葉市中央区の千葉都市モノレール千葉駅で、女子高生のスカート内をスマートフォンで動画撮影したとして県迷惑防止条例違反容疑で逮捕された。
 
 千葉区検は同条例違反罪で医師を起訴し、千葉簡裁は罰金30万円の略式命令を出した。医師はすでに納付を済ませ、現在は「被害者や周囲の人々に迷惑を掛けてしまい申し訳ない」と反省しているという。

 同大は「医師に対する倫理教育を徹底し、再発防止を図るとともに人間性豊かな優れた医療人の養成に努めたい」とコメントした

2013年9月26日 千葉日報

慶応大教授:横断歩道の84歳女性 はねて死なす 横浜

2013-09-24 20:07:57 | 慶応大学
 23日午後5時45分ごろ、横浜市港北区下田町1の市道丁字路で横断歩道を渡っていた近くの無職、中野尚子さん(84)が直進してきた乗用車にはねられ頭を強く打って死亡した。神奈川県警港北署は、乗用車を運転していた横浜市青葉区あざみ野南3、慶応大理工学部教授、小池康博容疑者(59)を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕し、同致死容疑に切り替えて調べている。

 小池容疑者は高分子化学が専門。世界最高速のプラスチック光ファイバーの発明で知られ、2006年に紫綬褒章を受章した。【北川仁士】

2013年09月24日 01時03分(最終更新 09月24日 01時14分)毎日新聞

熊大付属病院:検体取り違え手術 50代女性の肺一部摘出

2013-09-20 22:13:06 | 医療界
 熊本大医学部付属病院(熊本市中央区)は20日、50代の女性の肺から採取した検体を肺がんの80代男性患者の検体と取り違え、手術する必要がなかった女性を肺がんと誤認し、右肺の約3分の1を摘出していたと発表した。取り違えられた80代男性は肺がんだったが「悪性細胞なし」と診断していた。

 付属病院によると、女性は呼吸機能が低下する可能性があるが、日常生活に支障はないという。病院は医師や弁護士を含む調査委員会を設置し、詳しい経緯を調べる一方、2人に事情を説明して謝罪したという。谷原秀信病院長は「調査委員会の結論が出たら速やかに2人に説明したい」と述べたが、2人の対応については「控えたい」と明らかにしなかった。

 病院によると、2人は肺がんの疑いがあったため、6月下旬の同じ日に付属病院で肺の組織検査を受けた。病理部の技師が2人から採取した肺の組織を固めてブロックにし、一部を薄く切ってスライドガラスに貼り標本を作製したが、その際、男性の検体を貼るスライドガラスに女性の検体を、女性の検体を貼るスライドガラスに男性の検体を貼ったとみられるという。

 他の技師や医師もミスに気付かず、後日の検査で女性を肺がん、男性を「がんなし」と診断した。

 病院は8月中旬、女性の右肺の約3分の1を摘出。摘出部位からがん細胞が見つからなかったため、標本と残りのブロックを照合し、9月10日に取り違えていたことに気付いた。

 男性はミス発覚後の再検査で肺がんと診断された。病院はその時点で「検査時の6月からがんの進行はなかった」としている。男性は治療を受けているという。

 病院で記者会見した谷原病院長は「心よりおわび申し上げる。再発を防ぐため、調査委員会に原因究明をお願いしている。患者には誠心誠意対応する」と話した。【取違剛】

2013年09月20日 20時53分(最終更新 09月20日 21時01分)毎日新聞

研究費約4千万円の不正使用を確認 国立がん研

2013-09-13 23:00:31 | 医療界
 国立がん研究センター(東京都中央区)は13日、架空の取引を装って業者に研究費を管理させる「預け金」などの手口で国の補助金など約4千万円を不正に管理していたと発表した。センターは関与した職員39人のうち、不正を指示した研究者ら4人を停職2カ月などの懲戒処分とした。

 不正が確認されたのは平成19~23年度。厚生労働省の研究費など約4千万円が「預け金」などの手口で不正にプールされ、一部が職場のパソコン購入などに充てられていた。私的流用は確認されていない。39人のうち16人は退職しているが、全額を返金させる。

 今年2月、同センター中央病院の小児腫瘍科長=懲戒解雇=が厚労省の研究費など約2570万円を不正にプールし、一部を家電製品などの購入などに充てていたことが発覚。内部調査を進めていた。

2013.9.13 20:51 産経ニュース