医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

みつわ台総合病院 (千葉市若葉区) 判決

2020-01-31 21:52:05 | 傍聴記
2018年2月2日に証人尋問の公判を傍聴しています。みつわ台総合病院の耳鼻咽喉科に対するの医療裁判の判決ですが棄却されました。

原告の患者さんが難聴の症状で受診をして、医師から中耳部分の鼓膜からの振動を内耳に伝えるアブミ骨の硬化による難聴と診断をされて人工の骨に交換する「アブミ骨手術」を勧められて、手術をしたところ右耳が聞こえなくなってしまったという事案でした。

原告代理人 中川勝之弁護士(東京法律事務所)
被告代理人 大塚功弁護士(佐野総合法律事務所)

不正報酬など不祥事続く旭川医大、学長が謝罪「地域医療に多大な迷惑」

2020-01-28 21:31:16 | 医療界
 旭川医科大(北海道旭川市)は28日、医学部教授による不正報酬受給が相次いだことを巡り、初めて吉田晃敏学長らが記者会見し、「地域医療に多大な迷惑をかけた。誠に遺憾」と謝罪した。同大はホームページで処分を公表しただけで、公式の場で説明していなかった。

 同大では2019年11月、医師を派遣した外部の医療機関から不正に多額の金銭を受け取っていたとして40代の男性教授が懲戒解雇処分となった。同大は会見で、この教授が11~19年に医師の派遣実績がないのに「待機名目」などで少なくとも12の医療機関から報酬を受け取っていたことを明らかにした。大学の顧問弁護士は「医師を派遣する優位な立場を利用し、極めて悪質」と述べたが、札幌地検特別刑事部が収賄容疑を視野に捜査中だとして、報酬額などは明らかにしなかった。

 また、大学に無断で製薬会社などから報酬を受け取ったとして19年12月に停職12カ月の懲戒処分を受けた別の40代の男性教授について、報酬は少なくとも2000万円に上っていたことを明らかにした。妻が代表取締役を務める会社を設立し、講演料や原稿料などの名目で受け取っていたという。

 吉田学長はこれまで会見をしていなかったことについて、「検察の捜査の妨げになるため対応できなかった」と釈明した。【山下智恵】

2020年1月28日18:45配信  毎日新聞

「BMW」追いかけポルシェ暴走 51歳医師に懲役8年の実刑判決 追突のトラック運転手死亡

2020-01-27 20:18:58 | 医療界
 兵庫県尼崎市の阪神高速で2018年11月、ドイツ製高級車「ポルシェ」を時速200キロ超で無免許運転してトラックに追突し、相手運転手を死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)などの罪に問われた同県芦屋市の医師、久保田秀哉被告(51)の裁判員裁判で、神戸地裁は27日、懲役8年(求刑・懲役10年)を言い渡した。小倉哲浩裁判長は「極めて非常識で危険な運転だ」と述べた。

 判決によると、久保田被告は17年3月に運転免許の取り消し処分を受けたにもかかわらず、18年11月25日午後0時半ごろ、阪神高速神戸線の上り車線で、自分の車を追い抜いたドイツ製高級車「BMW」を追いかけ、制限時速60キロを大幅に上回る約216キロで走行。S字カーブで車を横滑りさせ、中型トラックに追突して男性運転手(当時70歳)を死亡させた。

 裁判で弁護側は「カーナビを操作した際の脇見運転が原因だ」として過失運転致死罪に当たると主張。小倉裁判長は監視カメラなどを基に走行速度を認定した上で、「この速度でカーナビを操作したとは考え難く、仮に操作したとすれば無謀だ」と述べ、危険運転致死罪の成立を認めた。【望月靖祥】

2020年1月27日16:38配信  毎日新聞

女子高生にAV強要の男の弁護士に戒告処分 第二東京弁護士会「助言せず、品位失う」

2020-01-27 20:16:35 | 法曹界
 女子高生らにアダルトビデオ(AV)への出演を強要したなどとして有罪判決を受けた元DVD販売サイト運営者の男に対し、違法行為を止めるよう助言しなかったのは弁護士の品位を失う非行にあたるとして、第二東京弁護士会が、男の顧問弁護士だった菅谷幸彦弁護士(55)を戒告の懲戒処分にしたことが26日、分かった。処分は20日付。

 同弁護士会の懲戒委員会や綱紀委員会の議決によると、元サイト運営者の男は平成26~28年、インターネット上でコスプレモデルの募集を装って少女らを集め、東京や大阪のスタジオでAV出演に勧誘。当時18歳だった女子高生の少女を脅し、承諾書に「わいせつ行為は私の意思です」と書かせたなどとして強要や職業安定法違反などの罪に問われ、30年3月に大阪高裁で懲役2年6月、罰金30万円の実刑判決を受けた。

 男は23年、女子中学生の上半身裸の写真を撮ったとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造)容疑で警視庁に逮捕され、24年3月に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を受けた。この事件で男の私選弁護人だった菅谷弁護士は同月、月3万円で男と顧問契約を締結した。

 男はAV出演に難色を示す少女らに対し、「こっちには弁護士がいるので断ったら大変なことになる。(撮影前にかかった)美容院代を返せ」などと迫っていたことが大阪府警の捜査で判明。府警は関係先から19都府県の女性200人以上の出演契約書を押収した。懲戒委は男の顧問弁護士を務めていた菅谷弁護士について、「漫然とそのような事業主の顧問弁護士となったことが根本的な問題だ」と指摘した。

 菅谷弁護士は「(男の行為が)職業安定法上の有害業務に該当するかどうか思いを致すことが現実的に困難だった」と弁明したが、懲戒委は「(同法の)有害業務の概念について知らなかったことは弁解の余地がない」と断じた。一方で「法的知見を提供し、違法行為を助長した証拠はない」として、戒告とした。

 菅谷弁護士は産経新聞の取材に対し「法令を知らなかったことはミス。男の顧問に就いたのは結果としては適切ではなかったと言わざるを得ない」とした。

 懲戒処分は重い順に(1)除名(2)退会命令(3)業務停止(4)戒告-がある。各弁護士会の決定に不服がある場合は、日本弁護士連合会(日弁連)に申し立てることができる。

2020年1月26日20:37配信  産経新聞

医療ミスで半身不随 賠償命令

2020-01-24 21:51:44 | 医療界
 埼玉県北本市の「北里大学メディカルセンター」で、体に針を刺して肝臓組織を採取する検査を受けたところ、医師のミスで半身不随に陥ったとして、60歳代の女性と家族が同病院を運営する学校法人・北里研究所(東京)に損害賠償を求めた訴訟の判決が23日、東京地裁であった。

 伊藤正晴裁判長は「肝臓の位置を十分に確認できないまま、医師が検査を強行した」として病院側に計約1億3000万円の支払いを命じた。

 判決によると、肝硬変の疑いのあった女性が2016年に検査を受けた際、医師が誤って肺に針を刺した。その結果、空気が血管に入り込んで脳に移動し、「脳空気塞栓(そくせん)症」が起き、女性は左半身不随になった。

 同病院は「判決を確認できておらず、コメントを控える」としている。

2020年1月24日11:47配信  ヨミドクター