医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

古閑美津恵 公務員職権濫用罪(判事)

2010-06-21 23:40:24 | 法曹界
2007年12月12日に昭和59年千葉大学医学部卒のS産科医(当時、船橋市の千葉T病院勤務)が千葉県迷惑防止条例違反(盗撮)をしたとして有罪判決(懲役1年、執行猶予3年)の言い渡したのは、古閑美津恵裁判官でありました。

その古閑美津恵裁判官が県内の男性によって、公務員職権濫用罪で告訴されているようです。

千葉地裁前の掲示板に載っていました。

告訴内容は、検察審議会の議決書に何も書いていないのでまったく不明なのですが、公務員として違法な行為をしたのでしょうか。

交通事故や痴漢などの公判を担当していた裁判官と記憶しています。

市川市医師会 N外科

2010-06-11 20:47:47 | 傍聴記
 市川市医師会委託の定期健康診断において、平成15年に胸部レントゲン撮影を受けた女性が、初期の肺がんに罹患していることを示す陰影があったのにかかわらず看過されたのが過失だして市と検診をした医師を提訴しているようです。

  原告の患者さんは、平成11年から同検診を受けており、平成16年に 他院で内視鏡検査で右肺に癌Ⅰ期Bの診断を受け、抗がん剤治療、外科手術を受けたところ中葉に3cmの癌が見つかり切除するが、リンパ節にも転移のあるⅢ期の状態であって、その後平成20年に亡くなられた。

 被告医師の専門分野は、外科、泌尿器科であるが、昭和40年代に開業後、肺がん検診についても十分な経験を有していたそうである。

 平成15年の胸部レントゲン像の右肺の第6軟骨の先端に陰影がある事に争いはない。

 被告医師の主張は、レトロスペクティブ(後方視的検討)では、陰影を癌と診断をする事は可能であるが、プロスペクティブ(前方視的検討)では、陰影は肺動脈と肺静脈が絡み合った合成像か第6軟骨の石灰化で癌ではなく問題がないと診断した。その石灰化については女性に多くある老化現象であって、本症例は軽い部類のものであるとの主張がなされた。

 
 原告側は、肺がん診断においては比較読影が重要であるが、平成13年以前のレントゲンが存在せず、平成14年の胸部レントゲン像が横隔膜により中葉が隠れて正確な胸部レントゲン撮影がされていないので比較読影が十分出来ない状態での診断は医師の注意義務に反すると主張しているようです。

 訴訟の進行は、読影において過失があったかどうかを鑑定するようです。

 原告代理人は馬屋原潔弁護士 (千葉中央法律事務所 )

千葉大学医学部付属病院 (1)

2010-06-04 22:45:57 | 傍聴記
 平成19年に女性患者が呼吸器機能検査である動脈血採血において、医師が注意義務を怠り上腕動脈からの採血を行う際に注射部位を間違えたか必要以上に深く刺入したため正中神経を傷付け右手首に麻痺等の四等級の身体障害が残ったのは医師の過失であるとして被害患者さんが千葉大学医学部付属病院を提訴しているようである。

 被告の千葉大学は、採血注射に際し、拍動等を確認し十分注意して行ったので医療行為に過失はなかったとの主張をした。
 
 原告本人尋問において、注射をした医師や採血の有無等に、患者の記憶とカルテの記載に齟齬があり、原告の供述に曖昧さがあったように思いましたが、裁判所の心証は全般的に良いようで和解を薦められる状況にあったように思いました。

原告代理人は鈴木守弁護士(千葉第一法律事務所)

朝日記者殺害ほのめかす、脅迫容疑で医師逮捕

2010-06-03 20:16:10 | 医療界
 朝日新聞記者2人を名指しして殺害をほのめかすファクスを送りつけたとして、茨城県警は2日、同県笠間市下郷、医師本間隆行容疑者(56)を脅迫の疑いで逮捕した。


 発表によると、本間容疑者は3月12日、朝日新聞東京本社社会グループの40歳と37歳の男性記者2人を名指しし、「東京医大をなめているのか」「20年以上前の赤報隊の散弾銃事件を忘れたか、即死した記者みたいになりたいか」などと記載したファクスを水戸市の朝日新聞水戸総局に送りつけた疑い。

 記者2人は前日の朝刊で、生体肝移植を巡る不適切な医療行為などで東京医大の理事が辞表を提出したと署名記事で報じていた。

 本間容疑者は東京医大を卒業し、現在は同県桜川市の病院に勤務している。調べに対して「はっきりとは覚えていない」と容疑を否認している。

 朝日新聞社広報部は、「報道に対する看過できない脅迫と受け止めている。捜査の行方を見守りたい」とするコメントを発表した。

2010年6月2日18時59分 読売新聞