市川市の国立精神・神経センター国府台病院に入院していた男性=当時(38)=が看護師2人から歯磨きの介護を受けた際に水を誤って飲み死亡したのは、障害があった男性の治療に際して看護師が注意を怠ったためとして、同市内に住む男性の両親が、国と看護師2人を相手取り、計8千万円の損害賠償を求めた訴訟で、千葉地裁(菅原崇裁判長)は29日、看護師と国に対し、計2350万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
菅原裁判長は「看護師らには、男性の状態を酸素飽和度を測定するモニターで確認せずに口腔ケアを続けた注意義務違反があった。」と指摘した。
判決によると、男性は2005年10月、だ液などを吸引してしまう誤嚥性肺炎の治療のため入院していた同病院で、看護師から口内に注水しながら歯を磨く介護を受けた際、水を誤って飲んで呼吸不全に陥り約8時間後に死亡した。
2010年1月30日 千葉日報
菅原裁判長は「看護師らには、男性の状態を酸素飽和度を測定するモニターで確認せずに口腔ケアを続けた注意義務違反があった。」と指摘した。
判決によると、男性は2005年10月、だ液などを吸引してしまう誤嚥性肺炎の治療のため入院していた同病院で、看護師から口内に注水しながら歯を磨く介護を受けた際、水を誤って飲んで呼吸不全に陥り約8時間後に死亡した。
2010年1月30日 千葉日報