医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

「美人だから」検事、弁護士からの被害女性に不適切発言 大阪地検が謝罪

2017-08-29 21:53:16 | 法曹界
 強制わいせつ事件の捜査を担当していた大阪地検の男性検事が今年6月、被害者とされる30代女性の事情聴取を行った際、性犯罪行為を容認したとも受け取られかねない不適切な発言をしていたことが28日、関係者への取材で分かった。

 地検は同日、女性に配慮を欠いた発言があったことを認めた上で「不愉快な思いをさせてしまった」と謝罪した。男性検事については上司が厳重に注意し、捜査の担当から外したという。

 捜査関係者らによると、女性は昨年3月から今年1月まで、大阪市内の法律事務所で勤務。昨夏以降、事務所経営の40代の男性弁護士から複数回にわたり、事務所内で胸を触られるなどの被害を受けたとして、強制わいせつ罪で告訴した。

 これを受け大阪府警が捜査に着手し、今月8日に弁護士の関係先を家宅捜索。その後、女性側には弁護士から示談を求める書類が届いたという。

 関係者によると、検事は6月下旬に実施した女性への聴取で「(弁護士は)旧司法試験を複数回受験して合格した努力家だ」と伝え、弁護士の立場にも理解を示すよう求めた。さらに「あなたは美人だから(弁護士が)舞い上がったのだろう。(弁護士の気持ちは)男として分からなくもない」と弁護士を擁護するかのような発言もあった。

 こうした検事の態度に女性はショックを受けたが、被害を受けたのに泣き寝入りしたくないと説明。検事は聴取の後半になって、発言の一部が不適切だったと認めたが「(聴取内容を)マスコミには言わないでほしい」と口止めしたという。

 地検は聴取に問題があったのではとの指摘を受け、内部調査を実施。28日に女性と面会し、検事の発言について「弁護士をかばうような発言があった」と認めたうえで「被害者の心情に全く配慮していなかった」と謝罪した。

 一方、問題の発言をした検事は地検の調査に対し、仮に弁護士が起訴されて公判になった場合、女性が弁護側からの尋問を受ける立場になることから「弁護側の厳しい質問にも耐えられるようにと聴取したら、こういう発言になった」と説明したという。

女性「二次被害受けた」

 「被害者ではなく、犯罪者として扱われているように感じた。二次被害を受けたような気持ち」。強制わいせつ事件の事情聴取で、男性検事から不適切な発言をされた女性は取材にそう打ち明けた。

 地検からの謝罪には「十分に反省していることは伝わった」と評価する一方で、「弱い立場の被害者に配慮した捜査をしてほしい」と求めた。

 性犯罪の事件では、捜査機関からの聞き取りでも被害者にとっては心理的な重圧となり、それを避けるために告訴を取り下げることも少なくなかった。このため近年は、被害者への聴取を女性警察官が担当するなど、より細かな配慮がされるようになってきた。

 あるベテラン検事は「被害者に誠実な対応をすることは議論するまでもない基本中の基本。今回は個人の資質が問われる問題だ」と話している。

2017.8.29 05:15 産経WEST

<強制わいせつ容疑>入院5歳女児なめた国立病院の医師逮捕

2017-08-24 23:16:33 | 医療界
◇香川・善通寺の「四国こどもとおとなの医療センター」

 香川県警丸亀署は24日、入院していた女児(5)にわいせつな行為をしたとして同県善通寺市生野町の小児科医、井川雅崇(まさたか)容疑者(32)を強制わいせつの疑いで逮捕した。容疑を認めているという。

 逮捕容疑は7月24日午後3時半ごろ、勤務先の国立病院機構「四国こどもとおとなの医療センター」(善通寺市)に入院した女児の個室を診察で訪れ、家族が部屋を離れた20~30分間に胸などをなめるわいせつな行為をしたとしている。

 県警捜査1課によると、女児が直後に父親に被害を伝え、翌日、病院側から丸亀署に届け出があった。井川容疑者は病院の聞き取りには否認したが、今月24日、同署の任意同行に応じ、容疑を認めたという。井川容疑者は昨年4月から同センターに勤務している。【山口桂子】

2017年8月24日19:07配信 毎日新聞

無痛分娩の医師を告訴へ、障害残った母子の夫

2017-08-18 22:51:30 | 医療界
 麻酔で痛みを和らげる「無痛分娩」で出産しようとした際、医師のミスで母子が意思疎通のできない重い障害を負ったとして、夫らが業務上過失致傷の疑いで、京都府京田辺市の医院「ふるき産婦人科」院長の医師に対する告訴状を、近く京都府警に提出することが18日、分かった。

 告訴状などによると、ロシア人のエブセエバ・エレナさん(40)は平成24年、無痛分娩のため、同医院で背中から細い管を入れる「硬膜外麻酔」を受けて容体が急変。生まれた長女のみゆきちゃん(4)とともに寝たきりになった。高濃度の麻酔を過剰に注入するなど、医師が注意義務を怠る過失があったと主張している。

 家族は同医院に対し、約9億4千万円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こしており、夫は「(医師には)自分がしたことの責任を取ってほしい」と話している。

 同医院は「取材は受けられない」としている。

2017.8.18 17:18更新 産経WEST

録画眼鏡で女児盗撮した疑い プール更衣室、男逮捕

2017-08-17 20:53:50 | 医療界
 録画機能付きの眼鏡を使って女児の着替えを盗撮したとして、群馬県警伊勢崎署は16日、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで、埼玉県神川町池田、看護師、野村貴弘容疑者(33)を逮捕した。

 逮捕容疑は14日午後、群馬県伊勢崎市内の屋内プール施設の更衣室で、18歳未満と知りながら、小学1年の女児(6)の着替えを撮影し、児童ポルノを製造したとしている。

 同署によると、眼鏡はフレームの部分に撮影用のレンズがあった。不審に思った女児の父親が野村容疑者に声を掛け、施設の職員が通報。県警が眼鏡に内蔵されたマイクロSDカードを解析していた。

2017.8.17 11:51更新 産経ニュース

詐欺救済名目で集金、放置か 弁護士を公表、懲戒へ調査

2017-08-17 20:48:48 | 法曹界
 投資詐欺被害の回復名目で依頼人から現金を受け取ったのに放置した疑いがあるとして、東京弁護士会は16日、同会所属の佐々木寛弁護士(67)に対する懲戒処分のための調査を始めたと発表した。今年3月以降、10人以上から苦情が寄せられ、被害が広がる恐れがあるため、事前に公表した。

 同会によると、佐々木弁護士は今年3月ごろから、投資詐欺の被害者に電話や文書で「被害回復を図る」と勧誘。少なくとも5人から、それぞれ数十万円の弁護士費用を受け取った。ただ、被害回復はされておらず、依頼人が問い合わせても事務員が「弁護士は不在」などと答えるだけで、弁護士本人からの連絡もないという。

 同会は、佐々木弁護士に関する被害について、初回に限り、無料で法律相談を実施する。問い合わせは同会(03・3581・2201)。(久保田一道)

2017年8月16日17:40配信 朝日新聞