医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

四日市踏切事故:乗用車運転の歯科医師を逮捕

2010-12-31 23:10:23 | 医療界
 三重県四日市市の踏切で30日、乗用車が自転車に追突し、踏切内に押し出された自転車の男性2人が電車にはねられ死亡した事故で、県警四日市北署は31日、乗用車を運転していた同市羽津中1の歯科医師、池田哲容疑者(46)を自動車運転過失致死傷と過失往来危険の疑いで逮捕した。

 容疑は、30日午後1時半ごろ、同市羽津町の近鉄名古屋線阿倉川第8号踏切で、同市別名5の医師、中本勝昭さん(40)と同市白須賀1の中国人実習生、王定祥さん(23)らの自転車に追突、中本さんと王さんを死亡させ、乗用車などを急行電車に衝突させたなどとしている。

 同署によると、池田容疑者は歯科医院に向かう途中だったというが、事故現場は医院を通過した場所だった。「医院を過ぎてからの記憶がないが、状況からして私がやったことに間違いないのだろう」などと供述しているという。同署は池田容疑者の責任能力についても調べている。【井上章、谷口拓未】

 ◇「アフリカで子供たちの治療を」…亡くなった中本さん
 亡くなった中本勝昭さんは40歳の研修医という苦労人だった。「人の役に立ちたい」と医学部を目指したが受験に失敗し薬学部に進学。薬剤師となったが、夢を捨てなかった。

 働きながら勉強に励み、01年に信州大医学部に入学した。07年に訪れたアフリカで貧困な医療態勢を目の当たりにし、「将来はアフリカで子供たちの治療をしたい」と、小児科医を目指した。念願の医師免許を取得し、10年4月から四日市市の病院で研修を始めたばかりだった。

 父の照夫さん(75)は12月30日午前、中本さんの携帯電話の留守録に「31日は一緒にご飯を食べに行こう」と伝言を残した。それから数時間後、息子との無言の対面に照夫さんは「代われるものなら代わりたい」と唇をかんだ。【谷口拓未】

2010年12月31日 毎日新聞

年の瀬に痛ましい事件が起きた。
不幸にも亡くなられた方たちは、さぞ御無念でしょう。

盗撮容疑の津地裁職員、不起訴に 「十分な証拠ない」 

2010-12-30 20:53:36 | 法曹界
 盗撮目的で女子トイレに侵入したとして、建造物侵入の疑いで三重県警に逮捕、送検された津地裁会計課の男性職員(55)について、津地検は9日、嫌疑不十分で不起訴処分とした。地検は「十分な証拠を収集できなかった」としている。

 県警は10月、同県伊勢市八日市場町の市福祉センターの女子トイレに侵入したとして、男性を逮捕したが、地検は11月に処分保留のまま釈放していた。

2010年12月9日 産経新聞


男性医師を戒告処分 3月の交通事故死亡事故で県

2010-12-28 23:10:14 | 医療界
 千葉市若葉区で3月、同区の無職女性=当時(73)=が乗用車にはねられ死亡した事故で、県は27日、車を運転していた同区の県精神医療センターの男性医師(49)を同日付で戒告の懲戒処分とした。
 
 県病院局経営管理課によると、男性は事故当日に自動車運転過失致死の疑いで書類送検され、今月8日、千葉簡裁から罰金100万円の略式命令を受けた。

2010年12月28日 千葉日報

千葉駅盗撮   元千葉大医学部生に有罪判決

2010-12-28 22:50:53 | 傍聴記
 812号法廷(狭い)で昼の1時25分から傍聴しました。
 
 市原康裕被告に対する判決言い渡しは求刑とおり懲役6ヶ月でした。
 
 市原被告は初公判と同じく刑務官に連れられ腰縄と手錠すがたで被告席までやってきました。やや遅れて諸徳寺裁判官が入廷し開廷されると促され証言台の前に立ち、市原被告に対する迷惑防止条例違反(盗撮)の判決が言い渡されました。
 
 主文 被告人を懲役6月に処する。この裁判が確定した日から3年間執行を猶予する。
 
 理由 本件は被告人が本件の3ヶ月前にも女子高生のスカート内の盗撮をして現行犯逮捕され罰金刑に処せられ後も、自己の性欲を充たすために千葉駅のエスカレーターで女子高生のスカート内を盗撮し逮捕された動機について身勝手で本件犯行におよぶ経緯に同情の余地は全くない。
 被害者の処罰感情は厳しいものがあるが、一方、被告人が犯罪事実を認め反省し、今後は精神科を受診し更正する意欲をみせていること、退学処分になり一定の制裁を受けていること等を考慮して、主文のとおり社会内での更正をさせることが相当であるなど等、裁判官が判決を朗読してあいだ、市原被告はうつむき加減ながら、時折、頷くような姿勢を取り神妙に聞き入っているようでした。
 
 傍聴して感じたことは、市原さんには早く精神科を受診して立ち直り二度と同じ過ちを犯さないで欲しいと思いました。盗撮された女子学生、千葉大学を信じている多くの人たちの気持ちが傷つきました。本件のような事件は千葉大学にとっても不名誉で国立大学の名の信頼を大きく失わせかねません。千葉県人にとっては他県から民度が低く身勝手で自己中心的な人たちが多い県などとは絶対に言わせたくありません。


国保小見川総合病院 (香取市) 判決

2010-12-28 22:48:32 | 傍聴記
 平成18年8月に30代男性が嘔吐等の症状により、被告病院の救急外来を受診し糖尿病性ケトアシドーシス性昏睡を熱中症と誤診されケトアドーシスを悪化させられ、適切な治療を受けられず死亡したとして病院に過失があるとした訴えは棄却されました。

法廷には、ご遺族と代理人弁護士が判決を聞きにこられましたが負けてしまいました。

何が棄却の原因だったのか?分からない。 不当判決ではなかったと信じたい。