【ススキノ頭部なし遺体】容疑者の父娘は「共謀して頭を運んだ」精神科医の父が語っていた「なんでも医学で解決できるというのは幻想」

　7月2日、札幌市の繁華街・ススキノのホテルの一室で、頭部を切断された北海道・恵庭市の浦仁志さん（62）の遺体が見つかった事件。事件発生から約3週間が経った7月24日の朝、道警は札幌市厚別区・職業不詳の田村瑠奈容疑者（29）、その父親で精神科医の修容疑者（59）を、死体損壊、死体領得、死体遺棄の疑いで逮捕した。

「道警は防犯カメラに写っていた容疑者の情報を精査して、瑠奈容疑者を特定した。親子である瑠奈容疑者と修容疑者は共謀し、ホテルの一室で浦さんを殺害し頭部を切断したあと、浦さんの頭部を運んだということです。道警は瑠奈容疑者と被害者である浦さんが知人だったとみています」（地元紙社会部記者）

　逮捕された医師の修容疑者は、地元では有名な精神科医だったという。道内の医療関係者が語る。

「田村修医師は、2008年から道内の総合病院で精神科の科長を務めていました。連携診療に従事する一方で、職場でのメンタルヘルスや地域のホームレスの問題、『海外派遣自衛官と家族の健康の問題』などの社会課題にも関心を持ち、講演会も何度か開く熱心な医師だった。

　2019年10月に北海道民医連が開催した学習会では『精神医学と人権』というテーマで、講師として呼ばれていました。『ナチスドイツのホロコースト』『日本における強制不妊手術』など、精神障碍者や少数者がどのように迫害されてきたのかを講義することになっていた」

　上記の学習会を告知するチラシで、修容疑者は現在の人権問題について以下のように問題提起している。

〈何かあるたびにTVでは精神科医が色々コメントしますが、社会は全然よくなっている気がしないのはなぜ？　精神医学におまかせではなく、一人ひとりが正しい意識をもって、身近な問題として向き合うことが大切です。なんでも医学で解決できるかのような幻想を持つのは、やめましょう〉

　事件発生から警察の捜査は難航していた。猟奇的な事件の容疑者が精神科医の父親と娘だったことがわかり、親子が住む厚別区には動揺が走っている。逮捕があった24日の午前中には警察による家宅捜査が行なわれた。近隣に住む女性が語る。

「昼過ぎからヘリコプターが飛んでいてびっくりしたんですが、まさかあの事件の犯人だとは思いませんでした。父親の修さんは、玄関前で毎日カップラーメンやコンビニ弁当を食べている姿を見ましたね」

　被害者である浦さんの遺体が見つかった日の前日、浦さんは現場となったホテル近くで開催されていたディスコイベントに参加していた。当日イベントに参加していた浦さんの知人によると、「浦さんは当時、当日夜の予定は決めていなかったんじゃないか」と言う。

「浦さんと親しい50代の女性に、イベントがあった当日『いまディスコイベントに来ているんだけど来ない？』と浦さんから連絡が来ていたそうです。女性は誘いを断ったそうですが、そののち浦さんと連絡がとれなくなったと慌てていました。

　浦さんは当日、イベントには一人で来ていた。先約があれば、そうして当日女性を誘ったりしないのではと思うのですが」

　なぜ容疑者親子は共謀し、これほどの猟奇的な犯行に至ったのか。道警は容疑者親子への事情聴取を続けている。

2023年7月24日　NEWSポストセブン

大学病院の特任助教を“ひったくり”容疑で逮捕 「酔っていて覚えていない」と一部否認

金沢市内の路上で21日、女性の手提げバッグを奪い、けがをさせたとして、強盗傷害の疑いで逮捕された医師の男が、金沢大学附属病院に勤務する特任助教だったことが分かりました。

強盗傷害の疑いで逮捕されたのは、金沢市大額3丁目に住む金沢大学附属病院の医師・山口鋼正容疑者（34）です。

山口容疑者は21日午前3時45分ごろ、金沢市笠舞3丁目の横断歩道で、歩いていた30代女性から手提げバッグなどおよそ2万4000円相当を奪った上、女性を転倒させて胸などを打つけがをさせた疑いがもたれています。

警察の調べに対し、山口容疑者は事件への関与をほのめかしているものの「酔っていて覚えていない」と供述しているということです。

金沢大学附属病院によりますと、山口容疑者は2014年に金沢大学医学類を卒業後、公立松任石川中央病院や金沢有松病院などを経て、現在は金沢大学附属病院の集中治療部で特任助教を務めているということです。

蒲田敏文病院長は「逮捕された事実は極めて重大で誠に遺憾。捜査に協力するとともに、捜査状況を確認したうえ、厳正に対処したい」とコメントしています。

2023年7月24日　北陸放送

3月のドコモ「ぷらら」「ひかりTV」情報流出、原因は業務委託先の元派遣社員が不正持ち出し

  NTTドコモは、3月31日に明らかにした契約者情報の流出について、原因が業務委託先の元スタッフによる不正な持ち出しだったと発表した。

　不正に持ち出された情報は、約596万件にのぼり、そのうち165万件がネット接続サービス「ぷらら」のユーザー情報、431万件が「ひかりTV」のユーザー情報だった。両方契約しているユーザーについては、「ぷらら」の件数としてカウントされている。

　3月の発表当初は、最大529万件と見積もられていたが、調査の結果、流出件数が約596万件だったことがわかった。

■ 不正に持ち出された情報の内容

　「ぷらら」の情報としては、ユーザーの氏名や住所、電話番号、フレッツ回線ID、お客さま番号の一部が含まれている。

　一方、「ひかりTV」では、氏名・住所・電話番号・フレッツ回線ID・お客さま番号の一部に加え、メールアドレス、生年月日も流出対象となっている。

　対象サービスには、ひかりTVショッピング、ひかりTVミュージック、ひかりTVゲーム、ひかりTVブックが含まれる。 　対象のユーザーには、順次、メールや郵便物で連絡をする。その内容には、フィッシング詐欺対策のためか、WebサイトのURLは記載されない。

　今後ドコモでは、同様の不正行為が発生しないよう、ユーザー情報を扱う業務をあらためて点検し、個人情報管理体制の強化をはかる。

■ 経緯

　ユーザー情報を不正に持ち出したのは、業務委託先であるNTTネクシアで業務に携わっていた元派遣社員。

　元派遣社員が使っていたパソコンから、業務では行わない外部への通信が発生したことを、3月30日にネットワーク監視で検知した。

　すぐパソコンに対して、データ抽出や、通信記録、活動記録などを調べるフォレンジック調査が実施された。また、同じネットワーク内のほかのデバイスのログの確認、元派遣社員へのヒアリングなどで、持ち出された可能性があるファイルの特定が進められた。そうした内部調査の一方で、警察にも相談し、捜査に協力してきたという。

　ここまでの調査で、外部ストレージへの第三者へのアクセス、持ち出された情報の不正利用は確認されていないが、引き続き、ネット上の監視や事実確認が進められる。

2023年7月21日　ケータイWatch

特捜捜査「ストーリーありき」 元市議の弁護人 河井元法相事件

　参院選広島選挙区を舞台にした元法相の河井克行元衆院議員（60）らによる大規模買収事件で、東京地検特捜部の検事が、元広島市議への不当な取り調べで捜査に有利な供述を引き出した疑いが発覚した。「ストーリーありきで利益誘導だ」。21日に記者会見した元市議の弁護人は録音された聴取内容の一部を明らかにし、将来の議員生命を持ち出して事件の構図に沿った供述を求める特捜部の捜査を批判した。

　元市議は公職選挙法違反（被買収）に問われている木戸経康被告（67）。弁護人を務める田上剛弁護士によると、任意の取り調べは2020年3月末から始まり、6月末までの3カ月間に計9回実施された。いずれも同じ検事が担当し、元法相の妻案里元参院議員（49）への投票を依頼する「買収資金だ」と追及した。

　元市議は「そんな認識はない」と否定したが、不起訴をほのめかす検事から関与を認めるよう促された。自身の主張と異なる供述調書にいったん署名してしまったため、検事に訂正を求めると、「そんなことしたら私が罰せられる」と拒否された。

　元市議は検察が考える内容の調書にされる恐怖を感じ、録音機器でやり取りを記録するようになったという。録音は9回の事情聴取のうち3回で実施され、計7時間以上のやり取りが記録されている。

　「全面的に認めて、それで反省していることを出してもらって、不起訴やなるべく軽い処分にしたいと思っています」。広島地検の庁舎で実施された7回目の聴取を録音したデータの一部には、検事が実際に不起訴を約束したように受け取れる言葉も残されていた。

　買収事件では現金を受け取った側も有罪になれば、公民権停止に伴って議員資格を失う可能性がある。検事は「議員を続けてほしい」とも発言したとされ、不起訴に期待を持たせることで、供述を誘導しようとした疑いがある。特捜部は20年6月18日、元法相夫妻を逮捕した。

　◇証人テストでも誘導疑い

　また、東京地検の別の検事が元法相の刑事裁判で予定された元市議への証人尋問に先立ち、「証人テスト」と呼ばれる事前打ち合わせの場で元市議を誘導していた疑いも浮上した。このやり取りも録音された。元市議は公判で関与を認める証言をしていたが、田上弁護士は「協力すれば悪くしないからという前提のやり取りが事前にあった」と明かした。

　元市議は21年7月に起訴猶予の不起訴処分になったが、検察審査会の「起訴相当」議決を受け、22年3月に略式起訴された。罰金の略式命令を不服として正式裁判を請求し、間もなく公判が始まる。

　田上弁護士は「公判では検察の公訴権乱用についても訴え、無罪を主張する。特捜の捜査は無理な供述がまかり通っているのではないか」と訴えた。【高良駿輔、武市智菜実】

　◇「検察側が誘導」複数議員が訴え

　元法相の河井克行元衆院議員らによる大規模買収事件を巡っては、現金を受け取ったとされる複数の議員らから「検察側の誘導」を訴える声が相次いでいる。

　公職選挙法違反で在宅起訴された広島市議（公判中）は毎日新聞の取材に応じ、「検事から『認めたら辞めんでいいですよ。とにかくこの趣旨でお願いします』と言われた」と証言した。

　この市議は捜査が大詰めを迎えた2020年3月下旬から計8回程度、東京地検特捜部と広島地検の検事から任意で取り調べを受けた。

　検事は市議に対して何度も「正直者がばかを見るのはおかしい」「辞める必要はない」と話し、市議は「不起訴という言葉は出さないが、暗に認めれば処分をしないと言っている」と受け取り、検事の意に沿うような調書の内容に応じたという。

　同じ時期に事情聴取された同僚の議員らも検事から同じような趣旨の言葉を掛けられたとし、市議は「重い罪にはならないだろうとみんなで話していたら、その通り不起訴になった」と振り返った。市議はその後、検察審査会の議決による再捜査の末に起訴された。

　同じく在宅起訴された元広島県議も取り調べで「あなたはたいした罪にはならない」「協力してほしい」といった趣旨の話を検事からされたと主張する。

　元県議の弁護人によると、検事から何度も認めるよう詰められた。自白した元県議が「撤回してほしい」と申し入れたが、検事は「一度作った調書は直せない」と拒んだという。取り調べの違法性を訴えるため公判での検事の尋問を求めたところ、検察側が自白調書を撤回した。

　「検察と議員が裏で取引をしている」。こうした話は20年の捜査の初期段階から関係者の間で取りざたされていた。当時、検察幹部はこう言い放った。「約束なんてない。そんなもので証言をとっても信用性がない」【岩本一希、戸上文恵】

　◇任意でも録音・録画の義務化が必要

　刑事弁護の経験が豊富な河津博史弁護士の話　現金を渡された趣旨は買収だったと認めれば起訴を見送る取引的な関係があったことは明らか。今回は録音データが存在したので不適正な取り調べが偶然明らかになったが、氷山の一角であり、任意の取り調べで同種のケースが他にもあることを疑われても仕方がない。任意の取り調べでも録音・録画を義務付ける必要性が改めて示された。

2023年7月21日　毎日新聞

千葉県警元警部 住居侵入、強姦、強制性交、盗撮事件 初公判

午後１時３０分から４時３０分まで２０１号法廷（品川しのぶ裁判長）で６回逮捕の元県警警部の強姦、強制性交事件の初公判が行われました。

裁判所の前には日本テレビの報道中継車が停まっていました。　似顔絵を描く法廷画家の方も２人ぐらい居ました。報道関係者の撮影が終わると入廷しました。

岡田誠被告人は、中肉中背、長い角刈り黒縁メガネの黒スーツ姿でした。

本籍、現住所は千葉県佐倉市のようですが、神奈川県で飲食業をしていた両親と１８歳まで生活していたようです。高校卒業後警察学校に入り事件当時は警部で姉が居るようです。

 

検察官の起訴状　令和4年９月２１日起訴分　第一　被告人は令和4年6月３０日午後１１時頃から20分頃まで正当な理由がないのに住居に侵入し浴室で入浴中の当時３２歳の被害者Aさんの裸を浴室の窓からを動画撮影機能付きの携帯電話で盗撮をした。

第二　同年8月7日午後8時３７分頃から３９分頃まで正当な理由がないのに住居に侵入しリビングにいた下着姿の４８歳の被害者Bさんの下着と臀部付近を動画撮影機能付きの携帯電話で盗撮をした。

第三　同年8月12日午後１０時４３分頃、京成千葉駅１番ホームに向かう上りエスカレーターにおいて２６歳の被害者Ｃさんの背後から動画撮影機能付きの携帯電話をスカートの下から挿し入れて下着及び身体を盗撮した。

 

罪名及び罰条　住居侵入　公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反　刑法130条前段　同条例第13条第1項　第３条第２項

 

令和4年１１月１日起訴分　第四　平成２６年７月６日午前３時頃、強姦の目的で未施錠の窓から侵入し午前３時４５分頃までの間に、就寝中の当時１９歳の被害者Ｄさんに包丁で脅かし衣類で目隠しをして暴行を加え反抗を抑圧し強姦をした。

 

第五　平成２９年７月２３日午前２時頃、強制性交の目的で未施錠の窓から侵入し午前２時５５分頃までの間、就寝中の当時２９歳の被害者Eさんに衣類で目隠しをした上で包丁を突き付け「包丁が見えたでしょう、動かないで」暴行脅迫をし反抗を著しく困難にし、同人に口腔性交及び性交をしたものである。

罪名及び罰条　住居侵入　強姦、強制性交　刑法130条前段、平成２９年改正前の刑法177条前段

 

令和５年3月1日起訴分　第六　平成２７年４月２９日午前３時頃、強姦の目的で未施錠の窓から侵入し午前４時頃までの間、就寝中の当時２２歳の被害者Fさんに対し包丁をもちいて脅かしバスタオルで目隠しをするなど反抗を抑圧し同人を姦淫したものである。

罪名及び罰条　住居侵入　強姦　　刑法１３０条前段、平成２９年改正前の刑法１７７条前段

 

被告人の罪状認否において、「間違いありません」と認めました。

 

検察官の証拠調べに入ります。

被告人の身上経歴　神奈川県生まれで高校卒業後、千葉県警察官と勤務していました。事件当時は千葉県警察本部刑事部組織犯罪対策本部に勤務していました。千葉県佐倉市の住居地で妻らと同居していた。

犯行状況

まずＤさんに対する強姦　平成２６年７月６日午前３時頃、仰向けに眠っていたＤさんに馬乗りになり包丁を突き付け、「顔を見たら殺すぞ」と言いＤさん方にあった衣類で目隠しをしました。抵抗できないＤさんの服を脱がし陰部を舐めたり指で触ったり挿入したりセックスの経験を尋ねるなどした。乳首を触ったり舐めたり、べットに四つん這いにして指を肛門に挿入し「声をだせ」など言い、陰茎を膣に挿入し、公訴事実記載の犯行に及んだものである。　犯行後に、「誰にも言うな、言ったら一生追い掛け回す」と口止めし、窓から逃走しました。　Ｄさんはすぐに母親に連絡して、母親が警察に電話しました。被害者宅から検出されたDNAは被告人のDNAと一致しました。

 

次にFさんに対する住居侵入、強姦　平成２７年４月２９日午前３時頃、Fさん方の未施錠の窓から侵入し、被告人は仰向けにベットに寝ていたFさんの首に包丁を突き付け「騒ぐと殺すぞ」と脅迫し、Fさんの目をバスタオルで覆い目隠しをしました。殺されるかもしれないと思っていた被害者の乳房を揉んだり陰部を触ったりしました。「フェラしろ」などと言い被告人の陰茎を舐めさせました。「バックになれ」と言って、肛門や膣を指で触ったり舐めたりしました。被害者と正面に向かい合って避妊具を装着せずに膣内に陰茎を挿入し公訴事実記載の犯行に及んだものである。シーツを洗濯機に入れて「警察に言うな」などと口止めしFさん方から逃走しました。Ｆさんは知人に連絡して被害を訴え、警察に通報して被害が発覚しました。被害者宅から検出されたDNAは被告人のDNAと一致しました。

 

続いてEさんに対する住居侵入、強制性交　平成２９年７月２３日午前２時頃、Eさん方の未施錠の窓から侵入し、被告人は仰向けにベットに寝ていたEさんに包丁を突き付け「包丁が見えたでしょう、動かないで」と言って殺されるかもしれない恐怖心で抵抗できないEさんのタンクトップを捲り上げたり口に被告人の舌を挿入したり、パンツを脱がしそれをEさんの頭に被せ乳房を揉んだり膣に指を入れ自慰行為をするように言ったり、さらにEさんを四つ這いにして陰部や肛門を指で触ったり舐めたりしました。四つん這いの状態で避妊具を装着した陰茎を膣内に入れ公訴事実記載の犯行に及んだものである。　部屋に飾ってあった被害者の交際相手の写真を見て「俺とどっちが良い？警察には言わないでね」などと言い逃走しました。Eさんは、すぐに交際相手に連絡して被害を訴えました。交際相手が警察に連絡をして事件が発覚しました。Eさんの着衣から検出されたDNAは被告人のDNAと一致しました。

 

被害者AさんとＢさんについては公訴事実記載の通りです。

被害者Ｃさんを令和4年8月12日午後１０時４３分頃、京成千葉駅１番ホームに向かう上りエスカレーターにおいて盗撮して逮捕されました。被告人の携帯電話からはＣさんのスカート内の写真の他、Aさんの浴室内でシャワーを浴びている動画やＢさんの下着、臀部を撮影した動画が見つかり本件各犯行が発覚しました。

7号証はEさんの供述調書　処罰感情として犯人のことは絶対に許せないので厳しく処罰してほしい。

24号証はＤさんの供述調書　犯人には私にした事で、きちんと処罰を受けて欲しい、二度と社会には戻ってきて欲しくはありません。犯人が社会に戻ってきたら絶対に同じことを繰り返すと思う。今年の夏ごろ、警察から犯人が警察官だと知りました。市民を守る警察官がこのようなことをするとはとても驚きました。なにも信用できなくなりました。

３５号証　被害者の供述調書　犯人がこういう事をしたと被害を広く世間に知らしめて被害者が社会に戻ってこないようにして欲しい。

 

弁護側の立証　

書証が3点と情状証人のようです。
弁1号証は懲戒処分書　昨年11月18日に懲戒処分になった
弁2号証は退職手当支給制限処分書　昨年12月12日に退職手当金が支給されている
弁3号証は被害弁償に関する報告書　各被害者に対する被害弁償が明らかになっている
（裁判長から問いが発せられたのですが、中身は明らかにされませんでした）

情状証人として被告人の母親が出廷して証言しました。
＞被告人と苗字が違うようですが？
１５年くらい前に再婚しました。
＞いつまで同居？
１９歳の警察学校に行く前まで
＞被告人は、なぜ警察官に？
公務員に憧れていたのではないでしょうか。
＞どのようなお子さんでしたか？
活発的ですがすがしい子供でした。
＞家族の仲は？
商売をしていまして寂しい思いをさせました。経営のやり取りで金銭的に主人と喧嘩が多かった。
＞思春期に性的におかしなことは？
ないです。
＞警察学校を出てから交流がありましたか？
商売で出来てしまった借金の処理で忙しかった、所帯をもってからは交流がありました。
＞頻度は？
１年に２度、お盆とお正月。お嫁さんとは電話で話し合っていました。
＞悩みを相談されたことは？
全くなかったです。
＞昨年８月に逮捕されて、性犯罪を犯していたとは？
全く分かりませんでした。
＞いつ逮捕を知りましたか？
昨年の８月１３日に逮捕を知り、お嫁さんに電話するとお嫁さんのお姉さんと２人で弁護士を探しているようでした。中々見つからないようでした。
＞お孫さんは、どうされましたか？
昨年の９月に私どものところに転校してまいりました。
＞最初に面会に行ったのは？
去年の１０月です。
＞どのような話を？
迷惑をかけて申し訳ない。被害者の人にも申し訳ない。
＞何回ぐらい面会に行かれましたか？
3回ぐらいです。全部一人で行きました、今年の4月だけ娘と一緒に行きました。
＞娘というのは、誠さんからみたお姉さんですか？
はい。裁判所に一緒に来ています。
＞娘さんが行くことになったのは？
一回会ってみたいと言うので行きました。
＞どんな話を？
本当にやったの？嘘でしょう。
＞手紙では、どんなやり取りを？
孫の様子を知りたがります。申し訳なかった、とんでもないことをしてしまった。
どうしてよいか分からない。
＞事件の動機など聞いていますか？
息子は真面目で忍耐力が強いのですが、感情を外に出せないで自分を追い込んだのではないか、自分の悩みを外に出して心配させないような性格が強いのです。
＞被害者の方には？
本当に申し訳ありませんでした。
＞出所されたら？
カウンセリングさせます。職を探します。
＞住まいは？
私の近くに住まわせたい、姉も面倒をみる。
＞今日来ているスーツは誰が用意したの？
別れた奥さんです。
＞先ほどから涙ながらに、お話をされていましたが、どうしてこの法廷に来ようと思ったのですか？
息子のした事を考えると、私がやらなければならない事をしようと考えました。
そういう気持ちで話しています。

被告人質問
＞警察官の最後の階級は？
警部
＞家族関係の奥さんとは？
昨年の12月に離婚しました。
＞離婚の手続きは誰がしましたか？
妻が雇った弁護士　
＞事件のきっかけは？
アダルトビデオに触発された。車で夜中ドライブをしていて思いついた。
＞平成２６年の事件は？　Ｄさん。
車で行った。近くに大学があって一人暮らしの人が多いと思った。
＞持って行ったものは何かありますか？
何もないと思います。
＞事前に誰か住んでいるか知っていましたか？
知りませんでした。
＞事件を起こした記憶は間違いありませんか？
建物に行ったという事は覚えているが、どうやって入ったか、中で何をしたか覚えていない。
＞侵入経路としてどこから入ったか記憶にありますか？
ありません。
＞掃き出し窓から入ったようですが
間違いありません。
＞包丁を持って行ったことは？
ありません。
＞避妊具は？
持っていた事もあれば持っていかなかった事もある。
＞シーツを洗った覚えはある？
申し訳ないが、無い。
＞次の日仕事でしたか？
覚えていない。

＞次に平成２７年のＦさんの事件の事を聞きます。記憶はありますか？
あります。
＞現場を選んだのはなぜ？
近くに大きな病院があったので女性が住んでいるのではないかと思った。
＞事件現場に事前に誰が住んでいるか知っていましたか？
知りませんでした。
＞事件現場でしたことを覚えていることは？
台所にあった包丁を見せて目隠しをした。
＞それ以外で覚えていることは？
性交しました。
＞性交後シーツを洗ったことは？
間違いない。
＞それはどうしてですか？
証拠を隠したかった。

＞次に平成２９年のEさんの事件について、記憶は？
近くに大学があってオートバイで行った。
＞事件現場に誰が住んでいるか知っていましたか？
知りませんでした。
＞どのように侵入した？
網戸だけになっていたので侵入した。
＞事件現場で何をした？
包丁で脅し目隠しをした。
＞シーツを洗ったことを覚えている？
覚えていないが、被害者の方が言っているなら間違いない。
＞あなたは警察官として性犯罪に関わったことはありますか？
ありません。
＞職務で知りえた情報を事件に活用した事はありますか？
ありません。
＞盗撮した事件でAさんの件で、きっかけは何でしょう？
ウォーキングしている時に音が聞こえた。
＞お風呂の音が聞こえて、どうして盗撮に及ぶの？
スマホを変えていて、映像が綺麗に撮れるスマホだったので
＞その他に思い当たる原因はありますか？
お酒を飲んでいてやってしまった。
＞どれくらい飲んでいましたか？
ハイボール３杯くらい。
＞どこで飲んでいました？
自宅です。
＞Ｂさんの事件で同じことをやってしまったのは？
また楽しくなってやりました。
＞この時は何をしていましたか？
家で酒を飲みウォーキングをしていました。
＞ウォーキングから盗撮したのは？
窓が開いている家があったので何か撮れるのではないかと思った。
＞Ｃさんの事件は？
お酒を飲んでいました。普段飲まない日本酒を泥酔するまで飲みました。
＞京成千葉駅には何をしていた？
家に帰るためだった。
＞エスカレーターを上ったり下りたりしていたのは？
盗撮して出来る人を探していた。
＞あなたは座るような姿勢で長いスカートの下からスマホを挿し入れているが、その様な行動をすれば周りから不審に思われるとは思わなかった？
まったく周囲が見えていなかった。
＞目撃者に追いかけられて、走って逃げた記憶はありますか？
断片的にある。
＞事件を起こした動機、気持ち？
深く物を考えていなかった。
＞凶悪な事をやろうとした精神状態は？
自暴自棄になっていた。
＞父親の事で悩んでいた。
経済状況、健康状態
＞経済状況とは？
父が飲食店を経営していたが経営状態が良くなかった。平成１３年ごろから。
＞健康状態は？
糖尿病
＞店を閉めたのは何時ですか？
平成１６年頃
＞父は？
離婚して、ギャンブルをやり病院に行かなくなった。
＞あなたはどうしましたか？
たまに会って、お金を渡していた。
＞平成２６年にお父さんが亡くなられた？
はい。
＞自暴自棄というのは？
父が一人で亡くなって何かしてやれることは無かったのかと思った。
＞何が？
自分は仕事や家庭を優先して見捨ててしまったと思った。自己嫌悪の感情
＞自暴自棄がどうして性犯罪に繋がるのか？
被害者の人には関係のない事ですが自棄になってしまった。自分の事しか考えられなくなった。
＞性犯罪にいった理由？
好奇心や性欲。
＞お酒を飲んで事件を起こしているが、お酒を飲むとどうなるの？
自制心がなくなる、歳と共にそういう行動が出てきた。
＞同僚から酒の態度に注意されたことがあるのか？
ありません。
＞DEFさんは自宅で被害に遭われていますが、どう考えている？
安心出来るはずの自宅で自由を奪われて怖い思いをさせてしまった。
怖い思い、悔しい思いをさせてしまった。
＞被害者が事件の後、どういう思いで過ごされているか考えている？
また襲われるのではないか？どこかで会うのではないか？と恐怖心に怯え、夜眠れないなど苦しい思いをさせてしまった。
＞盗撮被害者の気持ちは？
気持ちの悪い不安な気持ちにさせてしまった。
＞あなたは事件当時、警察官でしたよね、警察官はどういう仕事ですか？
社会正義のために働いている職業です。
＞警察官が故意によって犯罪行為をしてしまったことについて、どう考えていますか？
本来、市民を守る立場の警察官が落ち度のない被害者を深く傷つけてしまった。
＞市民の方々は、あなたに対してどんな気持ちでいると思いますか？
情けない。裏切られた気持ち。
＞罪悪感があったにも繰り返したのはなぜ？
自暴自棄になっていた。好奇心や性欲を満たす為だった。自分の事しか考えなかった、相手の立場に立って物を考えられなかった。
＞性被害の遭われた人の気持ちの本を弁護士から差入れされて読みましたね？
はい。
＞その本には何が書いてありましたか？
被害者は自分を責め続ける。
＞どう考えますか？
被害者の立場に立って物を考える。
＞今回、具体的な金額は言いませんけど、一部、慰謝料を支払っていますね。
どのようにして作ったお金ですか？
自分に残った全てのお金です
＞売った物があれば教えてください。
家や車
＞性犯罪を起こしてしまって性に関して歪んだ状態になってしまっている。今後の事は？
相手の立場に立って考える事を肝に銘じて再犯防止プログラムによって改善していきたい。
＞お母さんやお姉さんとは？
社会復帰したら母の家の近くに住む、姉とは連絡を取り合う。
＞被害者の傷は、どれくらい続くと思いますか？
一生続くと思います。
＞今回、お母さんが出廷してくれましたが、今回のような事件では嫌だったと思うのですよ。
どうしてお母さんは来てくれたと思いますか？
被害者の方やご家族に申し訳ないという気持ち。
＞来たくて来た訳ではないという事は分かっていますね？
はい。
＞これから気を付けて生きていくうえで大事な事？
反省の気持ちを忘れない事。牢屋の中で考えていきたい。

 

検察官の反対尋問
＞あなたは強姦を何件ぐらいやっているか？
もしかしたら他にもやっているかもしれない。覚えているのは起訴されている３件。
＞捜査段階では、同じ質問を聞かれて黙秘していすね。
もしかしたら自分の記憶が飛んでいるかもしれない。
＞何れも犯行時刻は午前２時から３時頃、家族が寝てから後、自宅を出て犯行に及んでいますね？
はい。
＞Eさんにはお風呂で身体を洗っている、証拠が残らないようにしたという事でよいですか？
はい。
＞逮捕されてDNAを出すように言われてすぐに出しましたか？
出しませんでした。
＞どうして？
何か出ると思うと怖かった。
＞父に対するストレスの事で、なぜ強姦に及ぶことになるのですか？
父の事は子どもの頃から好きでしたので、経済状態、健康状態を助けなくてはと思いました。
＞それが動機なのですか？
それと好奇心と性欲が合わさったもの。
＞強姦をして問題が解決したのですか？
罪悪感に苛まれた。またストレスが溜まり自棄になった。
＞ストレスが溜まり強姦をして性欲は発散されたのか？
いや犯行がストレスになり悪循環になった。
＞犯行を止めればよかった。
周りが見えていなかった。
＞警察学校で教養の講義がありますね、強姦は魂の殺人なのだ殺人に等しいと教育をうけるでしょう。
はい。
＞警察の皆さんは、検挙しようと頑張っている姿は知っていますよね。
はい。
＞かなり大胆な犯行ですよね、発覚したら社会を騒がすとか分かりますよね？
はい。

次回、被告人質問の続きと論告求刑です。