医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

弁護士が刑事事件の保釈金など450万円着服、事務所経費に流用認める

2023-09-28 18:47:01 | 法曹界

 京都弁護士会は26日、同会所属の男性弁護士(54)が依頼者からの預り金約450万円を流用した疑いがあると発表した。今後、同会は委員会で懲戒処分に当たるかを判断する。

 同会によると、弁護士は2021年8月ごろ~23年3月ごろ、依頼者4人から刑事事件の保釈金などとして受け取っていた預かり金計約450万円を、自身の法律事務所の経費に充てるなどして流用したという。

 同会の聞き取りに対し、流用を認めて全額返済する意向を示しているという。依頼者からの苦情を受けた同会が調査して今月に発覚した。

2023年9月26日 京都新聞


千葉県警元警部 性的暴行などの罪で懲役13年の実刑判決

2023-09-28 18:42:27 | 傍聴記

住宅に忍び込み女性3人に性的暴行を加えたほか、駅などでも別の女性を盗撮した罪に問われた千葉県警察本部の46歳の元警部に対し、千葉地方裁判所は「被害者が受けた苦痛は計り知れず悪質だ」として懲役13年の実刑判決を言い渡しました。

千葉県警察本部の元警部、岡田誠被告(46)は、暴力団の事件を捜査する捜査4課の課長補佐を務めていた去年8月、駅で盗撮しているところを現行犯逮捕されたのをきっかけに過去に性的暴行を繰り返していた疑いがあることがわかり、3件の性的暴行事件と3件の盗撮事件で起訴されました。
27日の判決で千葉地方裁判所の品川しのぶ裁判長は「自身のゆがんだ欲望を満足させるための身勝手で悪質な犯行で、被害者が受けた苦痛は計り知れない」と指摘しました。
そのうえで、「法を順守することを期待される現職の警察官が重大な犯罪を犯したことによる社会への反響は大きい」などとして、懲役13年の実刑判決を言い渡しました。
岡田被告は黒色のスーツを着て白いマスクに黒縁の眼鏡をかけて出廷し、判決の言い渡しでは、証言台の前に立ってまっすぐ正面を向いて話を聞いていました。

元警部に懲役13年の実刑判決が出されたことを受けて千葉県警察本部監察官室は「引き続き職員の犯罪行為の防止に努める」と話しています。

岡田誠元警部はこれまでに6つの事件で起訴されました。
【性的暴行3件】
起訴状などによりますとこのうち3件は2014年7月から2017年7月にかけて、10代後半から20代後半の女性3人に性的暴行をした罪に問われました。
1人暮らしの女性が多く住んでいる場所を選び、いずれも無施錠の玄関や窓から侵入したということです。
【盗撮3件】
また、残りの3件は去年6月から8月にかけて、駅のエスカレーターや住宅の浴室の窓などから携帯電話で女性を盗撮したとして起訴されました。
岡田元警部は去年11月、懲戒免職になっています。

2023年9月27日 NHK


千葉県警元警部 住居侵入、強姦、強制性交、盗撮事件 懲役13年の実刑!

2023-09-27 16:04:47 | 傍聴記

午前10時から201号法廷(品川しのぶ裁判長)で、元県警警部の岡田誠被告の強制性交等の判決の言い渡しが行われました。傍聴者が多くて今日も抽選でした。

 

黒スーツ姿の岡田被告は証言台の前に立ち、俯いた様子で判決の言い渡しを受けました。

主文 被告人を懲役13年(求刑 懲役17年)に処する。未決拘留日数240日は刑を終えたものとして扱う。

 

理由

第一 平成26年7月 Dさん(19才)包丁で脅し目隠しで強姦 

第二 平成27年4月 Fさん(22才)包丁で脅し目隠しで強姦 

第三 平成29年7月 Eさん(29才)包丁で脅し目隠しで強制性交 

第四 令和4年6月 Aさん(32才)浴室での裸体を携帯で盗撮

第五 令和4年8月 Bさん(48才)リビングでの下着姿を携帯で盗撮

第六 令和4年8月 Cさん(26才)駅エスカレーターでスカート内を盗撮

以上の認定事実に基づいて法律を適用し主文の通り処断しました。

 

量刑の理由

3件の住居侵入、強姦、強制性交について、被告人が深夜一人暮らしの女性を狙って侵入し包丁を突き付け暴行脅迫を加えて強制性交等に及んだ、卑劣で尊厳を無視した性的自由を侵害する犯行である。

被告人は歪んだ性欲や好奇心を満足させスリルを味わいたいなどの身勝手な欲求から各犯行を繰り返した。被害者らは就寝中に自宅に侵入され、いきなり包丁を突き付けられ強い恐怖のもと、なすすべもなく性的行為を次々と強いられた。各被害者の被った精神的苦痛は計り知れず未だ苦しみの中にある。被告人に厳重な処罰を望んでいる。

被告人は被害者に全財産を支払い慰謝の措置を講じているが、被害は回復しておらず量刑に当たって考慮できる程度は限られます。

条例違反の犯行は、自宅等で無防備な被害者を盗撮したというものである。自己の欲望を満足するために敢行した悪質で身勝手な犯行である。

本件犯行当時、被告人は警察官であった。法を順守することが社会で強く期待される立場にありながら期待を裏切って重大犯罪に及んでおり社会に与えた影響は大きい。

もっとも各犯行において警察官としての知識や経験、立場を悪用したと認めるに足りるとした証拠は無い。前科がない。

以上の事情を前提に性犯罪における量刑傾向を踏まえ主文の刑罰が相当であると判断しました。


被害金額は『2億4000万円』超えか 元弁護士の平田秀規 被告 さらに3件の横領も認める

2023-09-25 19:21:50 | 法曹界

元弁護士の平田秀規(ひらた ひでのり)被告(50)は、弁護士として管理していた依頼人の相続財産など、あわせて1億3000万円以上を横領した罪でこれまで5回起訴されています。

 きょうの裁判で平田被告は今年7月に起訴された3件の横領(計 約980万円)についても起訴内容を認めました。

検察は冒頭陳述でこれまでと同じ様に「馬券購入の資金繰りにあてた」と指摘しています。

平田被告に関する横領の捜査は現在も続いていて、熊本県弁護士会の調査では、被害金額は2億4000万円を超えるとみられています。

裁判では10月以降に被告人質問などが行われる予定です。

2023年9月21日 熊本放送


国立がん研究センター元医長を収賄容疑で逮捕 警視庁

2023-09-21 18:32:16 | 医療界

国立研究開発法人「国立がん研究センター東病院」(千葉県)で特定のメーカーの医療機器を使う見返りに賄賂を受け取ったなどとして、警視庁捜査2課は21日、収賄の疑いで、東病院の元肝胆膵内科医長、橋本裕輔容疑者(47)=米在住=を、贈賄容疑で医療機器メーカー「ゼオンメディカル」(東京都千代田区)の前社長、柳田昇容疑者(67)=川崎市中原区=を逮捕した。警視庁は認否を明らかにしていない。

逮捕容疑は、令和3年5月ごろ、ゼオン社が販売する医療機器「ステント」を東病院で優先的に使用してもらうなどの便宜を受けた見返りに、約170万円を受け取ったとしている。

ステントは血管などを内側から広げるために挿入する機器で心疾患などの治療に用いられる。捜査2課によると、橋本容疑者は平成31年4月に医長に就任。手術で使う医療機器の選定権限などを持っており、就任後、ゼオン社のステント使用数が急増していたという。

橋本容疑者とゼオン社の間では、ステント利用に関する契約書が締結されていた。有効性などを業者にフィードバックする「市販後調査」に関するもので、1つの利用で橋本容疑者が1万円を受け取る内容になっていたという。捜査2課は、市販後調査の実態はなく、ゼオン社がほかの病院に同様の営業攻勢を掛けていたとみている。

がん研究センターの職員は「みなし公務員」で収賄罪の対象となる。橋本容疑者は退職後、米国の大学病院に勤務していた。センターは「元職員が逮捕されたことは誠に遺憾で、深くおわび申し上げる。捜査に全面的に協力し、再発防止に努める」とコメントした。

2023年9月21日 産経新聞