医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

Tp歯科 船橋市

2024-09-20 20:25:28 | 傍聴記

午後1時から、原告さんの本人訴訟で歯科医院に対する裁判がありました。

被告医院にてキレイライン矯正(マウスピースによる前部の軽度の部分矯正)で歯の捻じれ、段差の治療を半年程度されていたようです。
その後、小歯の審美の治療を依頼したところラミネートべニア(薄い板を貼り付け)での治療を希望していたところクラウン(被せ歯)で治療をされてしまい紛争になっているようです。

医師尋問が主尋問30分反対尋問30分
医師としては、最初からクラウンでやるつもりでジルコニア1本4万4000円程度の説明をしていた。自分は9割ぐらいクラウンでやっています。
カルテに歯ぎしりと書いてあったので向いていないと思ったのです。補綴方法の注文がありませんでした。
ラミネートべニアは口臭の原因や段差が出来るので舌触りが悪くなります。
小歯治療でクラウンのために歯を削る量は通常より少ないのでリスクは少ないです。


反対尋問
カルテは情報開示で取り寄せましたが、半年ほど待たされました。
カルテにはラミネートべニアの値段4万4000円を説明したと書いてあります。
リスクの説明がカルテに書いてありません。
クラウンの仮歯が脱離して強い痛みを訴えて来院した時に、沁みる状態が続けば神経を抜く事もあると説明をされましたが、医師の説明においては術前に行われるべきだと思いました。

本人尋問 陳述書を基に裁判官が質問をしました
歯を削らなくてよいラミネートべニアで治療したいことは伝えていました。
矯正中にもラミネートべニア治療のスペースメイキングをしていると聞かされていました。
健康な歯は削りたくないのでクラウンはしたくないと伝えていました。
施術後10日ぐらいクラウンの処置が施されている事が分からなかったのですが家で仮歯が外れて凄く沁みるようになりました。おかしいと思いカルテ開示をお願いしました。
マウスピースを外すときに仮歯が外れて怖くなってマウスピースを付けるのが怖くなり歯の捻転が戻ってしまいました。

判決が12月に言い渡されるようです。

被告側代理人 福田一博弁護士(小西貞行法律事務所)土方祐介弁護士(清澄通り法律事務所)


弁護士ら3人逮捕 投資名目で22億円だまし取った疑い 名古屋地検

2024-09-20 20:02:33 | 法曹界

 架空の投資話で現金を詐取したとして、名古屋地検は19日、東京弁護士会所属の弁護士、斉藤宏和容疑者=愛知県清須市=ら3人を詐欺容疑で逮捕した。他に逮捕したのは、ともに無職の鬼塚敏輝(76)=東京都目黒区=と清水忠正(54)=同葛飾区=両容疑者。地検はいずれの認否も明らかにしていない。

 逮捕容疑は2023年12月~24年5月、架空の投資案件で、担保金を拠出すれば半年後に多額の運用益などが得られるなどと持ちかけ、当時63~79歳の3人から計22億円をだまし取ったとしている。

 斉藤容疑者について同弁護士会は23年12月、受任事件の依頼者とほとんど面談せず、業務を事務職員らに任せたなどとして懲戒手続きを始めたと発表していた。【道下寛子】

2024年9月19日 毎日新聞


警察の情報収集は「違法」 名古屋高裁判決、弁護団「全国初」と評価

2024-09-15 19:06:12 | 法曹界

 中部電力の子会社「シーテック」(名古屋市)が岐阜県大垣市などで計画した風力発電事業を巡り、県警大垣署が同社に個人情報を提供したことでプライバシーを侵害されたなどとして、住民4人が国・県に損害賠償と個人情報の抹消を求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁は13日、1審・岐阜地裁判決を変更し、情報収集に違法性があったとして県に1審から倍額の計440万円の支払いと、保有情報の一部抹消を命じた。長谷川恭弘裁判長は「市民活動を際限なく危険視し、情報収集、監視を続けることは憲法に反する」などと違憲性も指摘した。

 原告弁護団は「警察による特定個人の情報収集を違法と認めたのは全国初」と評価した。

 判決などによると、大垣署は風力発電施設に反対していた住民4人の個人情報を収集し、2013~14年にシーテック社との情報交換の場で、住民の氏名や学歴、病歴、市民活動歴などの情報を伝えた。

 県側は秩序維持などのために情報収集が必要だと主張したが、長谷川裁判長は「(原告らに)秩序に悪影響を及ぼす恐れがあったと認められない」とした上で、警察法2条2項が定める「不偏不党、公平中正」に反すると指摘した。

 警察の情報収集活動については「一切許されないとまでいうことはできない」としつつも、明確に規定した法律上の根拠がないことに加え、「警察庁や国家公安委員会による監督なども期待できず、警察組織内部での自浄作用は全く機能していない」と断じた。

 原告側は幅広く「一切の個人情報」の抹消を求めていたが、高裁は情報交換会の議事録に残された一部の情報の抹消のみ認めた。

 22年2月の1審判決は、情報提供は違法として県に計220万円の賠償を命じた。一方、情報収集は「必要性は否定できない」として違法性を否定。情報の抹消は対象情報が特定されていないとして却下した。

 岐阜県警監察課は「判決内容を検討した上で、今後の対応を決める」とコメントを発表した。

 NPO法人・情報公開クリアリングハウス(東京)の三木由希子理事長は「警察が平和的な市民活動の個人情報を収集、保有することは、正当な警察活動の範囲外と認定しており、非常にまっとうな判決。裁判長の怒りを感じる」と指摘。情報の保有は県警本部も関与しているとした点を「末端だけに責任を押しつけず、組織ぐるみの活動だったと認めた」と評価した。【道下寛子、田中理知、竹田直人】

♢判決骨子

・岐阜県は原告4人に計440万円を支払え。県の控訴は棄却

・県警大垣署が4人の情報を収集、保有したことは警察法2条2項に反するほか、憲法21条が保障する集会・結社の自由や、憲法13条が保障するプライバシー権などを侵害。県が保有する一部の個人情報を抹消せよ

・捜査機関がプライバシー権などの制限を行うには、国民の権利を侵害してもやむを得ないといえるだけの目的及び必要性を捜査機関から個別的、具体的に明らかにされなければならない

2024年9月13日 毎日新聞


入院患者に性的暴行か 元作業療法士の男逮捕

2024-09-13 19:37:31 | 医療界

 2024年1月、入院患者の女性に性的暴行を加えたとして、41歳の元作業療法士の男が9月12日、逮捕されました。

 不同意性交等の疑いで逮捕されたのは、千葉市美浜区に住む元作業療法士、桐谷亮太容疑者(41)です。

 警察によりますと、桐谷容疑者は2024年1月28日の深夜、当時勤務していた八街市内の病院で40代の女性患者の病室に忍び込み、性的暴行を加えた疑いがもたれています。

 女性は寝たきりの状態で話すことができず、勤務時間外に病室から出てきた桐谷容疑者を不審に思った病院の関係者が警察に相談し、現場の状況などから逮捕に至りました。

 調べに対し桐谷容疑者は容疑を否認していて、警察は余罪を含め詳しく調べています。

 なお、桐谷容疑者は事件発覚後すぐにこの病院を辞めているということです。

2024年9月13日 チバテレ


ロマンス詐欺救済に名義貸し 弁護士法違反の弁護士に猶予判決 大阪地裁

2024-09-12 21:08:50 | 法曹界

 恋愛感情を抱かせて金銭をだまし取るロマンス詐欺を巡り、弁護士名義を貸して被害救済業務をさせたとして弁護士法違反(非弁提携など)の罪に問われた「RMC法律事務所」(東京都千代田区)の代表弁護士、竹原孝雄被告(83)に大阪地裁は11日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。

 三輪篤志裁判長は判決理由で、被告は犯行を持ちかけられた立場ではあるが、従属する事情はなかったと指摘。犯行は弁護士資格なくしては成立せず、重要な役割を果たしていたと判断した。一方で被告が起訴内容を認め、妻が監督を約束していることを考慮し、執行猶予付き判決とした。

 判決によると、被告は令和3年11月~4年6月ごろ、弁護士資格を持たない会社役員らと共謀し、ロマンス詐欺被害者5人の被害金回収業務を取り扱わせ、自身の弁護士印を押させたり、名義を利用させたりした。三輪裁判長は共謀した会社役員ら2人にも、執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。

2024年9月11日 産経新聞