千葉大学医学部附属病院で、がんの疑いがあったにもかかわらず、CT検査の結果が見落とされた問題で、病院側は、新たに1人の患者で肺がんの見落としがあったとともに、去年、見落としが判明した患者1人がその後、死亡したと発表しました。
千葉大学医学部附属病院は、去年6月、男女9人の患者について、主治医らがCT検査の結果を見落とすなどして治療が遅れ、このうち2人が死亡したと発表しました。
29日病院側は、新たな見落としを発表し、おととし1月以降、舌がんで治療を受けていた70代の男性患者について、CT検査の画像診断を主治医が専門医に2回、依頼しましたが、報告書が作成されず、肺にできていたがんが見落とされたということです。
この男性患者は、ことし1月、症状が悪化したことから、今回、見落としがわかったということです。
治療の開始は2年ほど遅れたということで、病院は本人と家族に謝罪しました。
また、去年の発表の際に、見落としが判明した60代の患者がことし3月に亡くなったことも明らかになり、一連の見落としで死亡した人は3人となりました。
病院は、画像診断の専門医が足りず、対応できなかったのが原因として来月からは問題が発覚した時点よりも5人多い15人の態勢で再発防止を図る方針です。
山本修一病院長は、「大変、申し訳ありません。患者に不安を与えないよう、しっかりとした態勢を作っていきたい」と話しています。
2019年5月29日18:08 NHK
千葉大学医学部附属病院は、去年6月、男女9人の患者について、主治医らがCT検査の結果を見落とすなどして治療が遅れ、このうち2人が死亡したと発表しました。
29日病院側は、新たな見落としを発表し、おととし1月以降、舌がんで治療を受けていた70代の男性患者について、CT検査の画像診断を主治医が専門医に2回、依頼しましたが、報告書が作成されず、肺にできていたがんが見落とされたということです。
この男性患者は、ことし1月、症状が悪化したことから、今回、見落としがわかったということです。
治療の開始は2年ほど遅れたということで、病院は本人と家族に謝罪しました。
また、去年の発表の際に、見落としが判明した60代の患者がことし3月に亡くなったことも明らかになり、一連の見落としで死亡した人は3人となりました。
病院は、画像診断の専門医が足りず、対応できなかったのが原因として来月からは問題が発覚した時点よりも5人多い15人の態勢で再発防止を図る方針です。
山本修一病院長は、「大変、申し訳ありません。患者に不安を与えないよう、しっかりとした態勢を作っていきたい」と話しています。
2019年5月29日18:08 NHK