医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

群大病院「組織的責任」認める…手術死問題で遺族に説明、補償意向も

2016-09-21 22:23:32 | 医療界
 群馬大学病院の手術死問題で、病院側が組織としての過失責任を認める意向を一部の遺族に伝えていることがわかった。

 病院は責任を認めた上で必要な補償を行う方針だ。

 遺族側の弁護団によると、医療事故を巡り、病院側が、医師が行った医療行為の適否だけでなく、組織自体の過失責任を認めるのは異例という。

 群馬大病院は今年7月に調査報告書が完成したのを受け、死亡した50人の遺族に調査結果を個別に説明しており、近く終了する。

 弁護団によると、代理人を務める7遺族への個別説明に際し、「執刀医らの医療行為、診療科長(教授)の監督行為、病院の構造・組織の不備」をいずれも問題として病院組織の責任を認めるか尋ねた。これに対し田村遵一病院長らは「指摘の通り。病院の管理体制が悪かった」などと組織の責任を認め、補償する考えを伝えた。執刀医や教授の今後の対応にかかわらず、病院としては補償を行う方針。

 2004年に発覚した東京医大の心臓手術死問題など、病院が問題を認めた過去の事例では、医師の医療行為を不適切として補償するのが一般的で、組織の過失責任を認めた例は極めて珍しいという。

 弁護団の梶浦明裕事務局長は「組織の問題が被害を生み出したという実態と、再発防止を望む遺族の気持ちに即した解決につながる第一歩」と話し、今後は、「執刀医や教授が真実を語るかどうかで、行政処分の要望や刑事告訴などの対応を検討する」としている。

2016年9月21日 読売新聞

向精神薬など持ち出す 女性看護師「眠れず」使用、処分へ 船橋市立医療センター

2016-09-21 22:19:59 | 医療界
 船橋市は20日、市立医療センター(同市金杉1)に勤務する30代の女性看護師が、院内から向精神薬や麻酔薬などを無断で大量に持ち出して自宅で使用していたと発表した。「眠れなくなったので持ち出した」と話しているという。市は同日、千葉県に届け出た。今後、看護師の処分を検討するとともに、県警に被害届を提出する方針。

 同センターによると看護師は今年8月16日から9月18日にかけて8回にわたり、がん治療の鎮痛などに使われ睡眠持続作用のある向精神薬の「ソセゴン」や「ミダゾラム」のアンプル42本と麻酔薬の「プロポフォール」9本のほか、注射器、注射針などを運搬用のカーゴから抜き取り。医師のIDパスワードを無断で使用しパソコンを操作したり、書類を改ざんするなどして持ち出し、鎌ケ谷市の自宅で使用していたという。

 今月13日未明に自宅で麻酔薬を使用中に意識を失い、同居する母親の通報で救急搬送され、無断持ち出しと使用が判明した。看護師は同センターの事情聴取後、医師から抑うつ状態と診断され15日から自宅療養していたが、18日夜にセンターに入り込み再び同様の手口で麻酔薬を持ち出し自宅で使用した。

 看護師は同センターで約16年勤務するベテラン。昨年10月に看護局内での異動後に職場の人間関係などから抑うつ状態となった。今年6月から1カ月間の病気休暇を取って復帰訓練を受けた後、7月から再び勤務していた。センターの聴取に「まったく眠れなくなったので薬を持ち出した」と話しているという。看護師は現在、専門の治療が受けられる医療施設に入院している。

 船橋市は20日、県に対して「向精神薬事故届」を提出。看護師の処分を検討するとともに、来週にも船橋署に被害届を提出する。

 同センターの高原善治院長は「職員が不正に薬品を持ち出すという事態を起こし、心からおわびする。早急に再発防止に取り組み、明らかになった事実関係について厳正に対処する」とのコメントを出した。

2016年09月21日10:34 千葉日報

麻薬所持 39歳医師を逮捕 警視庁

2016-09-20 22:53:04 | 医療界
 麻薬や危険ドラッグを自宅に所持していたとして、警視庁新宿署が、東京都健康長寿医療センターの非常勤医師、加藤智史容疑者(39)=中野区東中野=を麻薬取締法違反(所持)容疑などで逮捕していたことが、同署への取材で分かった。

 逮捕容疑は今月7日午前10時ごろ、自宅マンションで、麻薬の「ケタミン」を含む粉末(約0.36グラム)と指定薬物を含む危険ドラッグの錠剤(約0.22グラム)を所持したとしている。18日に逮捕され、容疑を認めているという。同署が所持していた目的や入手先を調べている。

 都健康長寿医療センターは「事実関係を調べたい」としている。【堀智行】

2016年9月20日11時36分(最終更新9月20日12時44分)毎日新聞

群馬大 死亡患者の一部の遺族に補償金支払い伝える

2016-09-16 22:56:55 | 医療界
 群馬大学附属病院で腹くう鏡などの手術を受けた患者が相次いで死亡した問題で、病院側が一部の遺族に対して補償金を支払う考えを伝えていることがわかりました。

 この問題は、群馬大学附属病院で40代の男性医師による腹くう鏡などの手術を受けた患者が術後に相次いで死亡したもので、大学の調査委員会はことし7月、病院全体の診療態勢に不備があったとする調査報告書をまとめています。
 報告書を受けて大学側は、先月から調査の対象になった50人の遺族に個別に説明を行っていて、このうち一部の遺族に対し、病院側に問題があったことを認めたうえで、補償金を支払う考えを伝えていることがわかりました。
 病院によりますと、患者ごとに過失の度合いに違いがあると見られ、補償金の額など対応は一律ではないとしていますが、病院側は「誠実に対応したい」としています。
 一連の問題が発覚したあと、病院側による遺族への補償の動きが明らかになるのは、これが初めてです。

 一方、遺族の弁護団の梶浦明裕弁護士は「今後、手術を担当した医師とその上司の元教授が、遺族に対して真相をしっかりと説明するかどうか見極めたうえで、補償に応じるか、それとも訴訟に踏み切るかを検討したい」と話しています。

2016年9月16日 NHK NEWS WEB

女性8人のスカート内盗撮 27歳検察事務官「下着に興味…」、停職処分

2016-09-16 22:48:12 | 法曹界
 女性のスカート内を盗撮したとして、大阪高検の検察事務官の男が逮捕された事件で、この事務官が書店や家電量販店で計8人の女性客の下着をデジタルカメラで盗撮し、「下着に興味があった」と供述したことが15日、分かった。大阪区検は同日、大阪府迷惑防止条例違反の罪で、事務官を略式起訴した。

 高検によると、略式起訴されたのは刑事事務課に所属する飯島鉄也事務官(27)。大阪簡裁は罰金40万円の略式命令を出し、飯島事務官は即日納付した。事務官は同日、停職2カ月の懲戒処分を受け、同日付で依願退職した。高検の北川健太郎次席検事は「検察庁の職員が法に触れる行為を行ったことは極めて遺憾で、深くおわび申し上げる」とコメントした。

 起訴状によると、飯島事務官は今月3日、大阪市北区の書店などで女性客計8人に背後から近づき、バッグ内に隠したデジタルカメラで女性の下着の動画を盗撮したとしている。

2016.9.15 19:50更新 産経WEST