医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

岡口判事に44万円賠償命令、SNSの名誉毀損認定 東京地裁

2023-01-27 20:07:35 | 法曹界
仙台高裁の岡口基一(きいち)判事(56)=職務停止中=から交流サイト(SNS)で侮辱されたとして、東京都江戸川区の女子高校生殺害事件の遺族が計165万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、一部の投稿について名誉毀損(きそん)を認め、岡口氏に計44万円の支払いを命じた。

提訴したのは平成27年に殺害された都立高3年の岩瀬加奈さん=当時(17)=の両親。

判決理由で清野正彦裁判長は「裁判官には国民の信頼を傷つけないよう慎重に行動すべき義務がある」とした上で、令和元年11月に岡口氏が行った「遺族は俺を非難するよう東京高裁事務局などに洗脳された」などとする投稿は「事実に反して人格を否定する侮辱的表現」だと認定した。

岡口氏は平成29年12月、「首を絞められて苦しむ女性の姿に性的興奮を覚える性癖を持った男」「そんな男に無惨にも殺されてしまった」とも投稿。これについては、文章の一部とほぼ同じ表現が事件の判決に使われたことなどから不法行為の成立は認めなかったが、「軽率のそしりを免れない」などと批判した。

投稿などを巡っては令和3年6月、国会の裁判官訴追委員会が岡口氏を訴追。罷免するかを決める弾劾裁判が続いている。

判決後に会見した女子高生の両親は「裁判官という職責の重さを考慮してもらえず残念」と話し、控訴を検討するとした。岡口氏はこの日、出廷せず、代理人は「判決を精査して対応を検討する」とのコメントを発表した。

2023年1月27日 産経新聞

【露天風呂盗撮グループ】逮捕の公安調査庁31歳男 仲間が捕まってもポーカーフェイス「職場では平然」庁舎にガサ入れも

2023-01-25 21:39:39 | 法曹界
 露天風呂をターゲットにした組織的な盗撮事件に、新たな動きがあった。静岡県警は1月24日、建造物侵入の疑いで公安調査庁調査第二部に勤める津田奨太容疑者(31歳)を逮捕した。津田容疑者は盗撮グループの一員で、女性を撮影する目的で入浴施設に侵入した疑いが持たれている。

 この事件をめぐっては、津田容疑者の勤務先である公安調査庁にも家宅捜索が入ったことが報じられている。公共の安全を守るはずの公調が“捜査対象”になるという異例の展開だ。

 問題の盗撮マニアグループは全国各地で活動してきたと見られており、今回の逮捕容疑は2020年3月に、兵庫県内の入浴施設内で、女性3人の入浴前後の姿を撮影することを目的に施設に立ち入った疑いがあるというもの。逮捕者はこれで13人にものぼる。

 すでに逮捕・起訴されている別のメンバーが200メートルも離れた山林から望遠レンズつきカメラで被害女性の裸を撮影し、津田容疑者は入浴前の女性に近づいて服を着ている姿を撮影する担当だったとされる。服を着ている姿と着ていない姿を並べて動画編集しメンバー内で共有していたとみられており、卑劣な犯行だ。公調関係者が語る。

「津田容疑者は公安調査庁第二部の主任調査官で、韓国の北韓大学院大学に長期で出張するなど朝鮮半島をメインに研究をしていました。現在は、北朝鮮の国内動向の分析をする立場。超エリートコースというわけではありませんが勤務態度は真面目で、問題などは聞いていません。庁内ではどちらかというと目立たない存在でした」

 公安調査庁といえば諜報機関のひとつであり、スパイとしての役割もあるとされている。津田容疑者は盗撮グループのメンバーという“もう一つの顔”があったわけだが、もちろん、職場ではそんなことはおくびにも出さなかった。前出の公調関係者はこう語る。

「盗撮グループの仲間が芋づる式に12人も逮捕されていて、『次は自分かも』と生きた心地がしなかったはずですが、そんな様子はまったくなく平然としていました。インテリジェンスの仕事をしているだけある、さすがのポーカーフェイスといいますか……そんな能力は仕事に使うべきだったのですが。被害に遭った女性には申し訳ないとしかいいようがありません」

 すでに同グループでの公務員の逮捕者は3人。静岡県警は、余罪の有無を含めて慎重に捜査を進めている。

2023年1月24日 NEWSポストセブン

クリスマスの夜に…慶応大卒の経産省キャリア官僚「カフェ個室で知人女性へ睡眠薬」卑劣わいせつ行為

2023-01-23 20:34:14 | 慶応大学
「トイレに行ってくる」

女性が個室から出た直後のことだったようだ。男は彼女のグラスに薬物を投入。戻ってきた女性は、飲み物を口にすると急に意識が朦朧とし始めた。男は抵抗できない女性の身体をもてあそび始めるーー。

1月19日、警視庁捜査1課は東京都葛飾区に住む佐藤大容疑者(32)を準強制わいせつの疑いで逮捕した。佐藤容疑者は、経済産業省に所属するエリート官僚。事件が起きたのは昨年12月25日、クリスマスの夜だった。

「佐藤容疑者と20代の知人女性Aさんは、夕方5時ごろから足立区内の居酒屋で2人で酒を飲んでいました。夜7時過ぎになり、歩いて3分ほどのネットカフェの個室へ移動。映画をみていると、Aさんは強い睡魔に襲われ記憶がなくなったそうです。

彼女が店内で意識を取り戻すと、佐藤容疑者は何事もなかったように会計を済まし夜11時ごろに別れたとか。Aさんと佐藤容疑者は過去にも何度か食事をしていますが、単なる知人で交際関係にはありませんでした」(全国紙社会部記者)

◆「同意のうえで身体を触った」

Aさんは、ネットカフェでは酒を飲んでいなかった。にもかかわらず突然眠気を感じ記憶が途切れ途切れになったうえ、衣服の状態にも違和感を覚えたAさんは翌日、警察に電話で「一緒にいた男性にわいせつな行為をされたかもしれない」と相談。Aさんの体内からは睡眠薬の成分が検出され、佐藤容疑者の逮捕にいたった。

「調べに対し佐藤容疑者は、こう供述し犯行を否認しています。『同意のうえで頭を軽くなでた。どの部分か覚えていないが、服の上から身体を触った。睡眠薬を飲ませたことは、まったく身に覚えがない』と」(同前)

佐藤容疑者は、バリバリのキャリア官僚だ。名門カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)や慶応大学法学部で学び、北京大学国際関係学院では外交学を専攻。17年に経産省に入ってからは、18年に大臣官房グローバル産業室係長、22年に貿易経済協力局技術・人材協力課の課長補佐と着実に昇進をしている。

「入省5年目で課長補佐に抜擢されていることから、佐藤容疑者への期待の高さがうかがえます。しかし逮捕を受け華々しいキャリアが一転。1月19日付けで、大臣官房秘書課付となりました」(同前)

佐藤容疑者には、余罪の可能性も高まっている。

「Aさんの他にも、佐藤容疑者と食事をともにした複数の女性が性的被害を訴えているんです。密室での案件が多く実証しづらいですが、佐藤容疑者の自宅を調べると犯行を裏づけるような物証が複数出てきたとか。警察は睡眠薬の入手ルートなども調べています」(同前)

事件を受け、経産省は次のようなコメントを発表している。

「当省の職員が逮捕されたことは、誠に遺憾。 経済産業省としても捜査に最大限協力し、全容の解明を踏まえて厳正に対処したい」

2023年1月23日 FRIDAYデジタル

ロンドン警視庁の警官、17年にわたる性的暴行歴を認める 警察は内部調査を再点検

2023-01-21 21:19:45 | 法曹界
ロンドン警視庁の警官が、17年間で女性12人に対して計49件の性的暴行を重ねたと法廷で認め、警視庁は謝罪した。ロンドン警視庁は過去10年間に行った警察職員による暴力についての内部調査を再点検し、全職員について再調査する方針を示した。

デイヴィッド・キャリック警官(48)は16日、ロンドン南部サザークの刑事法院で、強姦4件、不法監禁、性的暴行の5件について有罪を認めた。2003年の事件で、被害者は40代の女性という。ギャリック被告は昨年12月の時点で、すでに2000年以降の強姦20件を含む43件の罪状について、有罪を認めていた。2021年10月に強姦容疑などで逮捕され、職務停止処分を受けていた。

イギリスの警察では、銃を携帯する警官は特定の役職に限定されているが、被告は銃の携帯が認められる議会・外交使節警備担当の警官だった。

ロンドン警視庁は、過去10年間で、1071人の警官や警察職員が関係するとされる性的暴行や家庭内暴力の訴え1633件を調査してきたとして、この調査が適切だったか、調査もれはないか再点検し、全職員4万5000人を対象に再調査を実施すると方針を示した。

サー・マーク・ロウリー警視総監は、再調査を発表すると共に、キャリック被告の被害者に謝罪した。

「私たちは失敗した。申し訳ない。被告は警官になるべきではなかった」と警視総監は述べ、「この男は、ひどくおぞましい形で女性を虐待した。気分が悪くなるほどだ。私たちは女性や少女たちの期待に応えられず、さらにはロンドン市民の期待にもこたえられなかった」と謝罪。さらに「この男の暴力に苦しみ生き延びた女性たちは、想像を絶するほどの勇気をふるって、訴え出てくれた」と述べた。

「この影響で、ロンドン中の女性たちが、警察が自分の安全を守ってくれるのか疑うようになるのはわかる。私たちは日々、犯罪者を容赦なく取り締まるが、自分たちが正直で誠実かどうか、同じような厳しさで点検しなかった」と、警視総監は認めた。

首相官邸報道官は、キャリック警官のような事件で、警察に対する世間の信頼が「粉々に砕けて」しまうと述べた。一方、リシ・スーナク首相はロンドン警視庁とロウリー警視総監を信頼しているとして、「警視総監は、警察組織によるかなりの取り組みが必要だと認めている」と指摘した。

ロンドンのサディク・カーン市長は、キャリック被告の犯行に「愕然(がくぜん)としている」と述べ、「警官としての立場をこれほどとんでもない形でどうやって悪用できたのか、深刻な疑問があり、答えが必要だ」と述べた。

英・北アイルランド警察は18日、「性的あるいは家庭内の要素」を含む問題行動を理由に、警官9人を解雇したと明らかにした。さらに、現在74件について調査中で、性的な問題行動を理由に警官32人が職務停止中だという。

■警官の立場悪用

キャリック警官は、2003年から2020年にかけて、12人の女性に対して犯行を重ねたことを認めている。犯行現場のほとんどが住んでいたロンドン近郊ハートフォードシャーでの犯行で、被害者の女性たちの服装や食事の内容、眠る場所などについて決定権を奪い、被害者が子供に連絡できないようにすることもあったという。

一連の犯行が発覚するきっかけとなったのは、2021年3月にロンドンで起きたサラ・エヴァラードさん誘拐殺人事件だった。この事件では、ロンドン警視庁のウェイン・カズンズ警官が、友人宅から自宅へ歩いていたエヴァラードさんを逮捕するふりをして誘拐し、強姦したうえで殺害し、遺体を遺棄した。

カズンズ被告は同年9月に有罪となり、終身刑を言い渡された。キャリック被告の被害者がハートフォードシャー警察に通報したのは、それから間もない10月のことだった。

イギリス検察庁のジャスワント・ナルワル主任検事は、「市民を守る責任を託された立場にありながら、キャリックは17年以上にわたりその正反対のことをしていた」、「徹底的に女性を損ない、侮辱し、性的に暴行し、強姦した」と指摘。「時間がたつにつれて、おとがめなしで好きにできると思ったキャリックは大胆になり、犯行内容は深刻化していった」と述べた。

「キャリックは被害者をとことん痛めつけ、危害を加えた。これほどの犯行は、私の34年間の検事人生で初めてだ」とも、ナルワル氏は述べた。

キャリック被告は、被害者の一部とオンラインのデート・サイトで知り合い、議会や外交使節を警備する警官としての立場を利用して、女性たちの信頼を獲得したとされる。

被告は、不法監禁についても罪状を認めている。自宅の階段下にある小さい棚に、被害者を押し込んだこともあるという。

捜査を主導したハートフォードシャー警察のイアン・ムーア主任警部は、「犬のケージだって、あれより大きいものはある」と話した。

2021年10月に逮捕されたキャリック被告が昨年12月に、一部の罪状について初めて有罪を認めたのを受け、ロンドン警視庁は給料の支払いを停止。監察手続きを加速化させている。

エヴァラードさん殺害事件の後、ロンドン警視庁は女性保護対策を強化する姿勢を示し、市民の信頼回復のための「行動計画」を発表した。

しかし、政府の警察監査機関「警察行為独立事務所(IOPC)」によると、キャリック被告の犯行を未然に防ぐ機会を、警察は把握していなかったという。

■政府の調査要求

英政府によるロンドン警視庁の組織内風土について第三者調査を担当しているルイーズ・ケイシー女男爵は、「被害者全員のためにも」徹底的な事実関係の調査をするよう、スエラ・ブラヴァマン内相に呼びかけた。

エヴァラードさん殺害事件について行われている別の第三者調査を拡大し、キャリック被告の事件も調査対象に含めるよう、ケイシー氏は求め、「2021年10月より前に、彼の行動パターンを特定し、警官の職を解き、究極的に犯行をやめさせる、その機会がロンドン警視庁をはじめ他の警察機関や組織になかったのか、調査するべきだ」と促した。

2023年1月20日 BBC NEWS JAPAN

大学病院の元教授に有罪判決…医療機器や薬剤の発注で業者に便宜 見返りに現金400万円受け取った等の罪

2023-01-19 19:41:45 | 医療界
 医療機器などの発注で便宜を図り、見返りに業者から現金400万円を受け取った三重大病院の元教授に、津地裁は有罪判決を言い渡しました。

 三重大病院の元教授・亀井政孝被告(56)は、2020年までの3年間、医療機器や薬剤の発注で便宜を図る見返りに、業者から現金400万円を大学などの口座に振り込ませた罪などに問われていました。

 亀井被告は、医療機器の発注に関する賄賂は認めていた一方、薬剤を巡る罪は無罪を主張していましたが、検察側は「薬剤使用の対価に寄付を受け取ったことはメールなどから明らか」などと、懲役4年を求刑していました。

 津地裁は19日、「渋る相手に賄賂を提供させたことは悪質」と指摘した一方、前科がないことや妻が更生を支える約束をしていることなどから、執行猶予付きで懲役2年6カ月の有罪判決を言い渡しました。

2023年1月19日 東海テレビ