医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

一晩で数十万円も…警察学校の寮で賭けトランプ「スリル味わっていた」 賭博容疑で巡査24人書類送検 千葉県警

2022-03-31 21:57:53 | 法曹界
 千葉県警察学校(東金市)の寮で現金を賭けてトランプゲームをしたとして、県警が賭博容疑で20~23歳の男性巡査24人を30日に書類送検したことが同日、捜査関係者への取材で分かった。夜間に「大富豪」や「ブラックジャック」を繰り返し、一晩で数十万円をもうけた巡査もいた。いずれも容疑を認め、「金を賭けてスリルを味わっていた」などと釈明しているという。

 書類送検容疑は同校に入校していた昨年9月中の夜間に複数回にわたり、寮内で金銭を賭けてトランプゲームをした疑い。

 捜査関係者によると、1回のゲームの賭け金は100円~5万円。一晩で数十万円の勝ち負けが付く日もあった。多くて数十回の賭けに参加した巡査がいたという。

 24人は同期で、同校の初任科を卒業後、一線署で数カ月間実務を経験し、同校で再び必要な技能を学ぶ「初任補修科」に在籍していた。同年9月7日~11月26日の予定で入校し、9月11日ごろから賭けトランプをしていたとみられている。

 9月下旬、入校していた同僚が県警に相談し発覚。24人は10月11日までに退校処分となり、県警が捜査していた。

 いずれも容疑を認め、「始めはジュースを賭けてトランプゲームなどをやっていた」「賭博は違法だと分かっていたが、止められなかった」などと説明し、反省しているという。

 県警監察官室が内部調査を続けている。

2022年3月31日 千葉日報

接待や取引情報漏らすなどした職員ら74人処分 国立病院機構

2022-03-31 21:53:02 | 医療界
「国立病院機構」は所属している職員らが取引先の業者から接待を受けたり、他社の取引情報を漏らすなどしていたとして、あわせて74人を処分したと発表しました。


国立病院機構によりますと処分を受けたのは、千葉県の下志津病院や下総精神医療センターなどで勤務していた職員らあわせて74人です。

このうち28人は取引先だった千葉県の文具などを扱う業者から、国内旅行などの接待やスマートウォッチの贈与を受けたほか、他社の取り引きに関する情報を漏らすなどしていたということです。

機構はこのうち3人を懲戒解雇の処分にしたほか、管理監督責任を怠ったとして、あわせて病院の院長など46人も処分しました。

今回の事案について、警察にはすでに相談しているということで、機構は「事態を重く受け止め、再発防止に取り組みたい」としています。

2022年3月30日 TBSNEWS

入院女児の気管チューブ外れ死亡 千葉県こども病院で医療事故 管理体制に不備、謝罪

2022-03-29 22:03:35 | 医療界
 千葉県こども病院(千葉市緑区)は28日、入院中の10歳未満の女児に挿入していた気道を確保し呼吸を補助する器具「気管切開チューブ」が外れ、女児が死亡する医療事故が2019年7月に起きたと発表した。死因は低酸素血症で、チューブが外れたことにより呼吸困難に陥った可能性が高いという。同病院は調査委員会を立ち上げ原因を検証し、医療管理体制に不備があったと謝罪した。既に酸素モニターを常時装着するなどの対策を講じたとしている。

 女児は先天性の呼吸器疾患があり、チューブを常時挿入し入退院を繰り返していた。同年6月上旬、発熱をきっかけに一般病棟に入院し、内科や外科的治療を受けていた。

 同病院によると、午後9時10分ごろ、担当看護師がうつぶせ状態の女児をナースステーションからガラス越しに目視し、眠っていると判断。約40分後、栄養の注入と酸素モニター装着のためベッドを訪れると、女児のチューブが抜け、心肺停止状態になっていた。蘇生措置を行ったが、女児は低酸素血症でその日のうちに死亡した。

 同病院は同年8月、外部医師を含めた調査委員会を立ち上げ原因を検証。調査結果によると、女児はチューブがずれたり、外れたりすると呼吸困難に陥る可能性が特に高いことから、チューブの状況が分かる酸素モニターを就寝時に装着するよう医師が看護師に指示していたが、就寝時のどのタイミングで装着するか基準があいまいだったため、事故当時は未装着だった。

 また、担当看護師を含め病棟の看護師の3分の2以上が女児の重症度の情報を共有できていなかった。当時、一般病棟にリスクの高い患者が集中し、女児に目が行き届いていなかったことも報告書で問題とされた。

 同病院は調査結果を受け、チューブを使用する患者には酸素モニターを常時装着するよう規定を見直した。高度治療室(HCU)を12床新設し、一般病棟にリスクの高い患者を集中させない対策を講じたとしている。

 28日に県庁で記者会見した星岡明病院長は「患者と家族に深くお詫び申し上げる。再発防止に取り組んでいく」と謝罪した。家族とは既に和解が成立しているという。

2022年3月29日 千葉日報

治療後2歳児死亡、歯科医に有罪判決 裁判長「言葉に尽くしがたい」

2022-03-25 21:27:59 | 医療界
 2017年に麻酔薬を使った虫歯治療後に容体が急変した女児(当時2歳)に適切な救命措置をせずに死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた福岡県春日市の小児歯科医院(閉鎖)の院長で歯科医、高田貴被告(56)=同県筑紫野市=に対し、福岡地裁は25日、禁錮1年6月、執行猶予3年(求刑・禁錮2年)の判決を言い渡した。神原浩裁判長は「本来助かったはずの幼い命を失わせた」と述べた。

 弁護側は、麻酔薬の使用量や使用法に問題はないため中毒は起こり得ず、被告は父親の訴えを受けて女児の脈を取るなどしたが死亡は予見不可能で防げなかったと無罪を訴えていた。

 判決は、女児を司法解剖した医師の証言などから麻酔薬の中毒により死亡したと認定。父親が女児の異変を再三訴えたにもかかわらず「自らの技量を過信してパルスオキシメーターなどの機器も使わず、危険を疑うべき事情を見落とした」と指摘した。異変を察知して救命措置をすれば死亡は回避できたとし、2歳児の死の痛ましさは「言葉に尽くしがたい」と述べた。

 一方、使用された麻酔薬の量では中毒は起こらないと考えられている点や、子供が歯科治療後に疲れて眠ってしまうこともあるとして、被告が判断を誤りやすい状況にあったことも考慮すべき事情として挙げた。

 判決によると、高田被告は17年7月、虫歯治療のため局所麻酔をした女児の容体が急変したのにもかかわらず、救急搬送などの必要な措置を怠り、麻酔薬リドカインの急性中毒による低酸素脳症で死亡させた。

 判決後、死亡した同県春日市の山口叶愛(のあ)ちゃんの父親は記者会見し「正当な判決が出て安心した」と話した。その一方で「助けられずに、叶愛に本当に申し訳ないという気持ちが強くなった」と目を潤ませ、歯科医療の現場に再発防止を求めた。

 判決は歯科麻酔の専門家も注目していた。日本歯科大の砂田勝久教授(歯科麻酔学)は「患者に異変が起きた場合はしかるべき医療機関と連携するなど、歯科医師も緊急時の対応を一層身につけておく必要がある」と話した。【平塚雄太】

2022年3月25日 毎日新聞

北海道警察 安倍元総理に「安倍やめろ!」ヤジ排除 表現の自由を侵害 違法として 原告勝訴 

2022-03-25 21:26:04 | 表現の自由
 演説中の安倍元総理にヤジを飛ばし道警の警察官に排除されたとして男女2人が道を相手取り損害賠償を求めた裁判で、札幌地裁は原告の訴えを認め道に賠償金の支払いを命じました。
 「安倍やめろ!」「増税反対!」札幌市の男女2人は2019年の参院選で札幌市内で街頭演説をしていた安倍元総理にヤジを飛ばしたところ道警の警察官らに取り押さえられ連行されるなどしたと訴えていて、道警を管理する道に対し660万円の損害賠償を求めています。


 これまでの裁判で原告側は「表現の自由を制限された」「政治家へのヤジは民主主義において当然の行為」などと主張、一方、警察官らは「聴衆とトラブルになる可能性があった」などと主張していました。


 25日の判決で札幌地裁の広瀬孝裁判長は、「生命や身体に危害を加えるものや事件性があったとは確認できない」、「表現の自由を侵害し違法と言わざるを得ない」として原告の訴えを認め道にあわせて88万円の賠償を命じました。


 原告の大杉雅栄さん「排除は不当なんだ、ヤジを飛ばすことは表現の自由の一部なんだということを、はっきり明言してくれたので本当にうれしい判決です」

2022年3月25日 HTB北海道ニュース