庭に咲いているいろいろな花に目を奪われ見落としていましたが、グミの木の下に置いた鉢植のエビネが満開になっていました。
20年以上も前に職場の先輩からいただいたもので、最初は裏庭に地植していましたが、春になるときれいな花を咲かせるのでもったいなくて鉢上げしました。
根がエビのような形をしていて、それが名前の由来だそうです。
エビネは日本の山野に自生し普段はひっそりと暮らしています。そして、春になり自分の出番が来ると、花茎を何本も伸ばして花をいっぱい咲かせ、自分の存在をアピールします。
我が家には他にも、イカリソウ、オダマキ、ヤマアジサイ、チョウジソウなどの山野草があります。
イカリソウの花は終わりましたが、オダマキの花は盛期を迎え、チョウジソウは咲き始めです。
ヤマアジサイには、すでにいくつも「つぼみ」ができています。
園芸用に改良され立派な花を咲かせる植物はもちろん素敵ですが、素朴な山野草の花も捨てがたい魅力を感じています。
ヤマアジサイ。1株購入後、花が気に入り挿し木でたくさん増やしました。
つるバラの下で咲くオダマキ(手前)とミヤコワスレ(その奥)。
つい最近までミヤコワスレは山野草(山野に自生している)と思っていたのですが、
図鑑(*)によるとそうではなく、山野草のミヤマヨメナからうまれた園芸種だそうです。
(*)「季節の野草・山草図鑑」(日本文芸社)
ミヤコワスレの花。場所によって色が少し変化します。この花は青紫が目立ち、
下の花は白色に近くなっています。
たぶん色の違いは日あたりの違いによるもので、日陰ほ青紫が濃くなるようです。