(株)カプロラクタム-blog

果たしてココは何処なのだろうか・・・
否!ココは(株)カプロラクタム代表取締役兼社員αのweblogである!

すき家値上げ

2014年08月19日 | 時事
ゼンショー過剰労働問題で牛丼値下げ戦争にピリオド
ついにすき家が音を上げ、値を上げる模様です。

こういう値上げを見ると、改めて我々は常日頃から人件費を食べているのだということをつくづく感じますね。原材料の値上げはよく報じられますが、それだって突き詰めて言えば人件費です。人を動かすには金がかかる。税金もまたそうだと言えるでしょう。
4月の消費税増税に伴い、吉野家は280円から300円にしましたが、すき家は逆に270円と、さらに10円安くして薄利多売戦略を突き進めてきました。しかしその結果、ただでさえ大変だったバイトに負担が重くのしかかり、従業員不足で休業を余儀なくされる店舗が増えたり、ストライキが噂されたりと、大きな綻びを見せていました。特に夜間に1人で全てを切り盛りさせる「ワンオペ」は「隙家ATM」とか呼ばれて強盗に狙われ、今月に入ってからも女性店員が1人の所を狙われましたし、被害はなかったようですが今日未明にも男性店員が1人の所を狙われた模様です。強盗を擁護するつもりは毛頭ありませんけど、すき家だけに被害が集中するのは、やはりシステム上に致命的な不備があると言わざるを得ません。例えば松屋は食券制なので、誰が見ても食券機の中にしか金がないことが分かりますし、バイトに鍵を持たせなければ、それこそ店員が2人以上いる中で食券機を大破壊するしかありません。そんなリスキーなことをしなくても、夜中に非力な女性が1人で守っているレジを脅して開けさせたほうが無難なのは明らかです。「猫を追うより皿を引け」ということを、この機にしっかり自覚し猛省した方が良いと思います。

で、今回ようやく重い腰を上げて対応を始めたようですが、最大の問題であるワンオペ廃止は9月末で、その分?の値上げは何故か来週から行う方針のようです。とりあえず今週は「食べ納め祭り」で売り上げは多少増えるかもしれませんけど、心配なのはその後9月末まで「強盗祭り」が起きないかどうかですね。客は15分も待てば回転するので、強盗も客がいればとりあえず控えるでしょうけど、絶対に巻き込まれないとは限りませんから、このままだと客は当然、食べ納めが済んだら9月末まですき家は避けたほうが無難かな、という思考に至るのは必至でしょう。客足が遠のけば、さらに従業員が一人でいる時間が長くなってしまいます。つまりこの方法だと、来週から売り上げも伸びず、強盗リスクだけ増える最悪のスパイラルになりかねません。

強盗のような重犯罪率がその町にすき家があることで高まってしまうのは、もうすき家だけの問題でなく、他のお店や地域住民にも迷惑がかかります。値上げは仕方ないにしろ、せめて同時期にできなかったのでしょうかね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする