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親の預金引き出し

2014年08月21日 | 時事
父の預金、娘が無断引き出し=三菱UFJに過失、賠償命令―東京地裁
そうだね~子どもが勝手に大金を引き出すのは不審だから流石に銀行も止めないとね。

・・・って、父(73)ということは娘は40代くらいでしょうか?完全に未成年だと思って読んでいました。他人による振り込め詐欺とは違い、娘は2000万もって逃げ、銀行から父に2000万返ってきたら、家族レベルで見ると丸得なのでは・・・これ控訴されずに決定されるのなら、今後は銀行を相手にした家族ぐるみの訴訟詐欺が流行するかもしれませんね。負けても訴訟費用のみですし、勝てば全財産が倍になる、カイジ張りの勝利ロジックが出来上がります(笑)

そもそも注意義務については、学校でも色々問われたりしますけど、言ったからといって子どもが聞くとは限りませんし、相手が聞いていなかったり曲解したりすると、それこそ「言った、言ってない」の平行線になってしまいます。個人的に「言って置けばよかった」と後悔する程度のもので、損害賠償に発展させるのはおかしいと思います。むしろそれを言えば、親にはもっとあるでしょう。大抵のトラブルは家庭に問題がある子どもしか起こしませんよ。自分自身の非を棚に挙げて相手に責任をなすりつける所、子どもは残酷なくらい真似しますからね。賠償額のみで被害総額は書いてありませんが、保護者としての責任分による過失相殺は全くなかったのでしょうか。

そりゃあ銀行側も注意できればよりベターでしたが、言ったからといって高齢の両親のお金を家族が代わりに下ろす行為は特に不自然とまでは言えませんし、どうとでも言い逃れできてしまいます。それに対し、この親は娘に通帳を探し出せる所に放置したわけですし、暗証番号なども教えていたか類推可能な簡単なものを使っていたということになります。それ以前に、40まで「人のものを盗んではいけない」という当たり前の道徳心を身につけさせられなかった責任が一番大きいのではないでしょうか。

この事件、どう考えても罰すべきは娘なわけですが、本当に罰すべき人でなく罰しやすい所を罰する風潮って何とかなりませんかね。