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エボラ出血熱

2014年08月08日 | 時事
WHO、エボラ熱で「緊急事態」宣言
ついにエボラ出血熱が世界的な感染の気配を見せ始めた模様です。

感染すると体中から出血し、有効な治療法もなく、致死率は8割とも言われる、現状最も恐ろしいとされる病原菌の1つです。よくドラマなどでも出てくるWHOのバイオセーフティレベルでは、文句なしで最高のレベル4に指定されています。ちなみにインフルエンザはレベル2、新型の鳥インフルは3だそうです。ウイルス自体は30年以上前に発見されていますが、致死率が高すぎて感染が世界的に拡大する前に患者が死亡してしまうことが今までパンデミックにならなかった理由だと言われています。まあ、30年前に比べれば飛行技術の向上などでより手軽に長距離の移動ができるようになってしまったので、インフルエンザなどもそうですけど、昔よりも感染拡大しやすい環境にあることは間違いないでしょうね。

昔、モーニングに「エマージング」というマンガがあって、気になってずっと立ち読みしていたわけですが、「もしエボラ出血熱に似たウイルスが日本でパンデミックになったら」という非常に衝撃的な内容でした。感染が拡大していく描写もすさまじいものでしたが、日本のレベル4研究施設ではレベル3までしか扱えないと言う問題点も提起されており、実際にエボラ出血熱に関する研究は日本では全くできない現状が紹介されていました。調べてみると、連載はもう10年前のようですけど、今だにまだ行っていないようです。理由は言うまでもなく、地域住民の反対。・・・何か原発問題に通じるところがありますね。来るべき今回のような事態に備えて、折角このマンガが10年も前に問題提起してくれていたのに、全く対策が進んでいないとは・・・これ本当に日本で日本人が感染したら、もう全くなす術がないのでは?
日本人の穢れ思想と言うか、臭いものには蓋、寝た子を起こすな的な発想は、いざ有事の際に思いっきり泥縄になってしまうということに、いい加減気づくべきですね。東日本大震災の教訓は、何も地震や津波だけでなく、「起こって欲しくないことは考えない」ではなく、「ちゃんと有事には備えをするべきだ」と目覚めたことだったはずです。マンガのラストでは、たまたま抗体をもっていた主人公の身内から血清を作って助かるような感じだったと思いますが、現実にはそうそう神風は吹きません。パンデミックが起こってから反対住民の責任を問うても遅いわけですし意味がありません。水際で食い止めると言う対処療法だけでなく、しっかり「もし国内感染が起きたら」ということまで想定して準備を進めて欲しいものです。

そういえば、ブラックジャックでも同じような話と解決策があったよな・・・「ちぢむ!」だっけ?エボラもまた増えすぎた人間に神が警鐘を鳴らしているのかも?
コメント
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