(株)カプロラクタム-blog

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心理戦

2006年08月27日 | Weblog
昨夜の合宿は、前回と同じく徹夜のボードゲーム大会になりました。

1晩で6つぐらい遊んだわけですが、その中で一番ヒットだったゲームは人狼と言う「ザ・チーター」のようなゲームで、何と5時間ぐらいこいつで遊んでいました。
まず、参加人数が9~23名である所から大笑い。大の大人が、そんな大人数でゲームをすることなど滅多にありませんからね。それで、あえてやってみようと言う流れになり、今回は現役の院生から小中養護(自分)高専社会人まで入り乱れて11人で対戦しました。

ルールを説明すると、1名は進行役(舌戦には不干渉)になり、カードを配って人狼3名、農民6名で、占い師1名を決めます。農民と占い師は、総称して村人と呼びます。この時点では、自分の役以外のことは何も分かりません。
まず夜からスタートし、全員が顔を伏せている中で人狼役になった3人が顔を合わせます。これで人狼は「誰が村人で誰が人狼か」を知りますが、村人はもちろん誰が人狼か分かりません。その後、占い師が起き、誰か1名を指名してその人が人狼であるか農民であるかを進行役に聞くことができます。
そして1日目の朝、人狼も含む全員で話し合い、「誰が人狼か」を推理して誰か1名を生贄にします。再び夜になり、占い師はまた誰か1名の情報を入手し、その後人狼側が村人1名を選んで食い殺すのです。
その後、再び朝になり・・・と繰りかえし、村人が人狼を全滅させるか、人狼の数が村人以上になればゲーム終了。早ければ2日目で村が滅び、遅くとも4日以内にはどちらかが勝利できるというわけです。他にも追加ルールはあるそうですが、今回はコレで行いました。

数学科の集まりなので、こうした論述戦は全員が得意とする所です。もちろん1日目の朝はほとんど判断材料がありませんが、会話をすることで矛盾や動作の不自然さを探り生贄を決定させていきます。また、お互いある程度知っている仲なので性格や行動パターンなども非常に参考になります。
最終的に多数決になることもあるでしょう。しかしココにも微妙な心理が働き、「狼は結託して誰かを落としいれようとする」「狼は狼を指さないから、確率的に誰も指されていないのが狼だ」「狼は誰が村人か知っているから迷わない。ピクッたのは村人の印だ」「いや、その裏をかいて・・・」と、どんどんと疑心暗鬼に陥っていきます。実際やってみると分かりますが、本当に人間の本性が出ますね。また、自分を信用させることがいかに難しいことであるかも良く分かります。ゲームでは、最もらしい事を言っていた人が実は人狼だったりして、誰かをスケープゴートにし村人が負けると言うパターンが3回続きました。
4回目、気分を変えようということで占い師を最大限利用することになりました。占い師は、1日目なら1人、2日目なら2人分の情報を持っているのですが、その分名乗り出ればほぼ確実に殺されると言う悲劇の役回りです。しかも中には本当は違うのに占い師を装って「○○(村人)が人狼だ」と言う可能性もあり、名乗り出たからといって占い師も完全には信用できないのです。しかし、そんなこんなで過去3回は結局名乗り出る事無く農民側の全敗だったので、とりあえず1回名乗ってもらうことにしました。
すると運良く1名が狼だと分かり、信用して生贄にすることにし、結局その判断が正しかったようで初めて農民側が勝つことができました。自分は農民だったのに生贄にされましたがね・・・orz
しかし、5回目は「ブラフ占い師」が出現し、再び混沌となりました。回数が進むにつれて慣れてくるかと言えば全くの逆で、人狼も村人も今までの経験値を総動員させてくるので、余計分からなくなってしまうのです。「こいつは選びやすいから生贄で」とか、「もうジャンケンで決めろよ」とか、太陽が顔を出す頃には全員が憔悴し、訳の分からない展開になっていました。
戦歴としては7戦中、農民で3勝1敗、人狼で2勝1敗とまずまずでした。占い師に1度もなれなかったのは残念でしたがね。

10時解散でそのまま家で爆睡し、起きたら17時でした。明日までの宿題が2、3あるのになぁ・・・。
ボーっとしながら、ふと宴会の時に今年卒業した2人の女性をひっかけて話していて「28歳の人と付き合いたい」と言っていたのを思い出しました。自分は27ですが、この台詞が出るからにはこの女性は現在フリーだと思い、ちょっと会話に気を配って存在感をアピールしていました。しかし、あのゲームの後だと、あの台詞がブラフだったとも思えてしまうのですよね。そりゃ、初対面の先輩に「私は彼氏いますから」とは言えないでしょうし・・・自分の話を熱心に聞いてくれたのは演技だったのか??全然判断がつきません。

恋愛は心理戦・・・いや、恋愛戦は心理戦より難しい。