(株)カプロラクタム-blog

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新免許

2006年08月03日 | Weblog
本日の認定講習で、いよいよ特別支援学校免許の全容が明らかになりました。

現在の特殊関係の免許は、盲学校教諭免許状・聾学校教諭免許状・養護学校教諭免許状の3種に分かれています。これらの免許は共通単位が少なく、今までは仮に全部取ろうとするとそれぞれ16単位ずつ別に取得する必要がありました。(全部で61単位)
んで、今回の話によると、今後はそれに代わって新しい特別支援学校免許というものに統合され、視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱の5ジャンルについて1つから5つ選択して取れるような仕組みになるそうです。これだと仮に5つ全てを取ったとしても38単位で済み、これだけを見れば現行の制度より遥かに取得しやすくなったといえるでしょう。文科省も、「全ての特別支援教育に関わる先生は5つとも取得することを基本として、より専門性の高い教師を増やしたい」という考えのようです。

しかし、実際にはそんなに簡単にいきません。確かにこれから取得する学生なら全制覇を目指して計画していくのでしょうが、我々認定講習組は年々少しずつ単位を増やし、数年がかりでゆっくり取って行くしかないのです。現在の免許から新しい免許に取り替える場合は最低3単位(一説には5単位)を新たに取得して変えなければならず、さらに今まで取った単位がそのまま新制度の単位として認められるかもまだ不透明。一応プリントはもらったのですが、異常に複雑となったことだけが読み取れました。下手すると単位認定証が紙切れになってしまうこともあるような気配です。
あと、岐大は今まで盲・聾の免許を扱っていなかったのに今後は新免許の必須単位となったことで、それを教えられる先生をどこかから調達するか、教えるための免許(?)を取らないと講座自体がが開けないなんてことが緊急の課題なんだとか。これでは、専門性の高い教師を増やすどころか、新しい免許を持っている教師が減るだけのような気がしてなりません。この制度がいつから始まるかまでは分かりませんでしたが、ゴチャゴチャになる前にさっさと放送大学で単位を取り、今の制度で免許を取ってしまおうと考えた自分は大正解だったかもしれません。

これで、昨日の懸念について「あ、一応養護学校の免許はありますけど、古い奴なので特別支援のことは分かりませんね」という言い訳ができました(笑)
・・・いつ失効するか分からないのが現状ですが。