南あわじ市産業文化センターの展示場にあった古代瓦。説明はなく、人もいない。
仕方がないので自分なりに想像をしてみる。
中房の蓮子は欠けてはいるが2個は確認できるので1+6と見る。
内区は複弁連華文で8弁と想像できる。その外に蓮子が14個確認でき、全体で28個から30個だろう。
ここまで見てくると、平城京からの出土瓦を思い出す。
しかし外区の鋸歯文が片方向に流れていて、今まで見た記憶がない。
後日、奈良市埋蔵文化調査センターの原田憲二郎主任に見てもらったところ、
藤原宮系の同笵瓦6279Bであることが判明。
「淡路・土生寺窯跡で焼かれ版型修正後、出来栄えの良くないものを、淡路の志筑廃寺に利用したのでは…」等々、
多くの解説をしていただいた。