《河童》の旅メモ

富雄川流域探索

知ったかぶりの考古学「瓦の接合」

2014年02月22日 | Weblog

遺構から出た古代瓦は洗浄された後、各破片が接合できるかどうかの作業に入る。複数枚の破片の中から、今回この8片が1枚の瓦の元の姿になることが分かり接着剤で接合をしてゆくことになった。だがここまで来るのが一番時間もかかり苦労する作業だ。ジグソーパズルで隣り合うピースを探すのと同じである。そしてボンドで接合して行くのだが、ジグソーパズルのピースは「はめこむ」と終了だが、瓦の場合は重量の配分を考えたり、向きを考えたりしながらの作業となる。また最後の破片を接合したとき、全体から見て変な仕上がりになることがある。原因は下部の接合の「ずれ」が影響しており、場合によっては一からのやり直しになることもある。