生き延びた！

最後の入院から丸二年。
今日は１年ごとのCT検査の結果を聞きにいく日だった。

春頃から時々下腹がシクシクと痛み、ずっと不安を抱えていた。
「再発」「転移」
そんな恐ろしいワードが頭に浮かび、何度目をそらそうとしても突きつけられ、恐怖におびえていた。
そして、いよいよ今日が来た。

結果は、異常なし！

CT、血液、腫瘍マーカー、内診、すべて異常なし。
先生の言葉を聞き、数値を見せられ、自分の目でしっかり確かめ、ようやく安堵した。

また１年生き延びた、と思う。

診察後、３本採血。
真っ赤な血液が採られていくとき、いつも願う。どうか悪いものが入っていませんように・・・。

やっぱり、私の45年のストレスを全部、あの細胞が背負い込んでくれたのだ。
細胞の１つ１つにも意思があるのなら、絶対に私から切り離されたくなかったはずだ。
でも、全部背負い込んで、犠牲となって、私の体から出て行ってくれた。
私は、自分の中にあった「癌」を思うとき、いつも感謝する。あの癌細胞が、今の私を生かしてくれているのだとも思う。

だからまた、生き延びた。
たぶんもう大丈夫なんだろう、私は。２年前に生まれ変わったのだ。

シクシクする痛みも先生に相談したところ、手術をした人にはたまにあることだという。
検査結果が悪くないので、再発を疑う必要はないということだった。
それを聞いてまたホッとした。

いつも心配してくれる夫や友人に心から感謝！