月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

まだ現役を退く気はないんだよ。

2021-09-15 | 仕事
来週末、大阪で開催する求職者向けのイベントで、講師のようなことをやる。
そのイベントというのが、クリエイターのいろんな仕事をちょっとだけ体験してみよう、というのがテーマになっていて、ライターの仕事体験もある。そこで私が話したり添削したりすることになった。

引き受けるかどうか悩んだが、もう15年以上お世話になっているクライアントが受託しているイベントなので、恩返しではないけれど、少しでも役に立てるなら……くらいの気持ちで引き受けた。
間に入ってくれるデザイン事務所もずっとお世話になっているところだし、そこがブースを出して、その中でやってほしいというし……。それも断れなかった理由だ。

「仕事」ではなく「ボランティア」に近いので、報酬はない。
ただ、結構な労働なので、さすがに無償ではなく、「謝礼」という形で気持ち程度のものはいただけるらしい。(らしい、というのはきちんとした金額も知らされていないからだ)

昔は塾講師をやっていたけれど、もう何年も人前に立って何かを教える・話すなんてしたことがないので多少の不安はあるが、自分の心を覗いてみたら案外楽しみにしているということがわかった。

とはいえ、これが思っていたより準備が大変で。
打ち合わせ3回やって、見本の取材動画を録って、見本原稿を書いて、教材や資料を作成して……と、やることが多い。
どうせなら全力でやって、役に立ったと思ってもらいたい。なんとかして参加者の人たちに「来てよかった」と思ってもらいたいから、手を抜けないのだ。

本番は、1時間セミナーを4回というから、これまた一日仕事だ。
(うーん、塾のハードなテスト対策の日々を思い出す)
正直、実質的な得はひとつもないが、クライアントへ恩返しもできるし、自分自身の良い経験になるし、退屈で何の刺激もない毎日だからちょうどよかったとも思う。

若い時は、50歳くらいになったら現役は退いて「育成」にまわりたいと考えていたこともあった。
いつまでも現役で仕事を取り合うより、世代交代して、若い人にチャンスをあげて育てるほうがいいのではないかと思ったからだ。会社という組織内なら役職が変わっていくように、フリーランスでも同じだろうと。
自分が50歳を過ぎてあちこち飛び回って取材をしているイメージがわかなかった、ということもある。

それがだ、実際に50歳を迎えてみると、全く退きたくない(笑)。
現役バリバリでやりたい。仕事を取りたい(もちろん正当な手段と実力で)。書きたい。私が書きたい。
人を教えるどころか、もっと教わりたい。もっと自分が成長したい。もっと取材も文章もうまくなりたい。
そう思っている自分に気づいた。
なんで年配になったら「ライター講師」みたいなことをやってもいいな、なんてぼんやりでも考えていたんだろうかと思う。
全然やりたくないし、できない!(笑)
今回みたいに頼まれて、たまにやるくらいなら刺激にもなって面白いけれど。

まあ、今回は自分自身も「イベント」だと思って楽しんでこよう。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アンミカ教 (Kenji)
2021-09-24 18:36:43
人には求められるところに役割がある、です。恩返しの精神、見習ってます!

いい経験や新たな発見がありますように!
返信する
恩返し (かおり)
2021-09-26 14:26:28
イベント講師、とりあえずうまくいきました。
授業やりまくっていた頃と違って、声の出し方がよくわからなくなっていたし、しゃべるのヘタになったなーと思ったわ。
それも発見。

でも、良い経験になりました!
お久しぶりの人にもいろいろお会いできたし、やってよかった。
ちょっとは恩返しにもなったかな。
返信する

コメントを投稿